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2016.12.30

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー」

これは血圧上がるわー。

ど派手な色彩と構図の映像、激しいアクション、ノリのいい音楽、そして戦闘シーンの爆音がこれでもかのオンパレード。これ、ミュージカルの舞台なんかの数倍刺激が強い。知らず知らずに頭に血が上るようにできてる。

フィニッシュはなんと、Game Clear でずよ。悪役はクリアされちまってたまらんな(笑)。そこに悲哀はない。徹底的にない。悪、滅ぶべし。

貯まったマイルで1か月フリーパスを入手したので、いつもなら見ないような映画も見るわけだけど。これはなー。映画として味わうというより、いまどきの子供たちを、作り手のマーケティング視点を借りて見る、ということにどうしてもなる。

で、気が付いたのは、高齢者の不在。確か昭和のライダーには、後見人的なおっさんがついていた。例の喫茶店のマスターだ。
でも平成ライダーにはそれがない。おっさんといえば、悪の親玉と、なんか偉い人、敬して遠ざけるという感じ。
彼らが頼るのは、同じ年代か少し上のお兄さんたち。そのお兄さんも、謀略に長けていたり、ニヒルだったり。そういうところに大人を感じるのが、いまの子供たち、ということだろうか。登場人物の類型化が進んでいるということなのか。

星飛雄馬の時代とは違うのですよ。
同じなのは、精神論が全て、という点くらい。気持ちの盛り上げが鍵、それで勝てると思っている。進歩しないなワシらは。

まあ、2時間見ていて、疲れました。やっぱりおっさんにはこの刺激はちょっときついですわ。

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