「ガール・オン・ザ・トレイン」
はじめは、サイコスリラーのように見える。主人公が実に嫌な感じのアル中なのだ。今週のチョイスをちょっと後悔する。
でもエミリー・ブラントが、その嫌な感じをすごくうまく醸し出してる。それに引きずられて、こいつダメ女やなーうっわーとか言ってるうちに、なぜだかわからんけどだんだん引き込まれて。
何するかわからんアブナイ女だから、展開も何が起こるかわからん緊張があって。
時折差し込まれる過去のエピソードには、哀しいものもあったりして。
そうしてお話に引きずり回されていくうちに、もう目が離せなくなる。こういう感覚は久しぶり。
そして、最後。
すべてひっくり返って、なるほどな結末。哀しいね。でもよかったね。
男が女を抑圧する。
女はそれぞれ違った方法でそれに対処する。
そういうことをくっきりと浮かび上がらせた逸品でした。
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