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November 2016

2016.11.27

「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」

ハリーポッターが、どちらかというと魔法はかなり抑え目で、むしろ少年少女の成長物語だったのに対して、こちらファンタスティックビーストは、魔法がガンガン使われる。まあSF映画になりましたねと。かつ、ドラマとしてはボーイミーツガール。加えて魔法動物というガジェットがあって、ロストワールドが街に出現みたいな趣もあって。

わりとよいエンタメ映画のシリーズになるんではないでしょうか。

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2016.11.26

「シークレット・オブ・モンスター」

ある子供の幼年期に、親や周囲の大人たちからどのような接し方をされたか。それだけを、執拗に描いている。

この子がその後、独裁者になるという設定は、少々飛躍しすぎている。むしろ、サイコキラーになったり、単なる異常者になったりする、としても違和感はない。
あるいはひょっとして、反エスタブリッシュメントの英雄になったとしても。

独裁者、という宣伝につられて観に行った者としては、その点で少し釈然としない。作品の流れもゆっくりで、飽きるかどうかぎりぎりの線だ。

そのゆっくりさが、ふとした拍子に、じっくりに変われば、まあ見られないこともない。波長が合わなかったのが、我慢して見ているうちに、どうにか波長が合ってくる。

そうして、この作品の描こうとしていることが見えてくる。

優越的な地位にある大人の無責任さ。
立場の弱い者に対する冷酷さ、傲慢。
それらの発露である「癇癪」

モンスターは、そういうものを見て、真似て、育つ。もちろん、外部の環境だけでなく、子供自身の中にも種はあるのだろうけれど。

そんなもろものが見えてきたと思ったとたんに、場面はかなり唐突に、群衆の喝采を浴びる架空の独裁者に切り替わって、そこで作品は終わる。

印象を強めるには、うまい手法かもしれない。
なんじゃこれはと思う観客がいても不思議はない。

まあ、そんな風な作品。


[追記]

いや、少し時間がたって、ちょっと違う見方をするようになったので・・

この映画のポイントは、家政婦が口にした恨みだ。
それこそが重要だ。

その恨みが、ポピュリズムの形をとって、既存のエスタブリッシュメントに復讐する。
そういうお話のように思えてきた。

そうすると、なんともタイムリーな作品ということになる。
しかもこれは、一時の流行ではない。
ひょっとすると時代の転換点なのかもしれない。

まあ、そんな風な作品でもある。

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2016.11.20

「ミュージアム」

全体にグロい。映像はもちろんだが、それ以上に、犯人の精神がグロい。

まあ、そうはいっても、主人公家族以外の犠牲者が次々屠られていく手の込んだ手法とスピードは、少し無理がある。単独犯ではどうにも無理、というところで、ちょっと醒める感じはある。だが、それは本筋の前の娯楽に過ぎないことが、すぐにわかる。

最後に残った標的である主人公一家が、犯人のグロさに巻き込まれていく。。かに見せて、実は本当にグロいのは誰だ、という話にもっていく。見ていて結構脂汗がでる。気分のいいものではない。

結局、犯人は裁きを受けて、一見落着はするのだが、エピローグがまた・・
救いようのない悪の再生産を見せられる。善と同様に、悪もまたしぶといのだ。

うへぇ。

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2016.11.19

「ガール・オン・ザ・トレイン」

はじめは、サイコスリラーのように見える。主人公が実に嫌な感じのアル中なのだ。今週のチョイスをちょっと後悔する。

でもエミリー・ブラントが、その嫌な感じをすごくうまく醸し出してる。それに引きずられて、こいつダメ女やなーうっわーとか言ってるうちに、なぜだかわからんけどだんだん引き込まれて。

何するかわからんアブナイ女だから、展開も何が起こるかわからん緊張があって。

時折差し込まれる過去のエピソードには、哀しいものもあったりして。

そうしてお話に引きずり回されていくうちに、もう目が離せなくなる。こういう感覚は久しぶり。

そして、最後。

すべてひっくり返って、なるほどな結末。哀しいね。でもよかったね。

男が女を抑圧する。
女はそれぞれ違った方法でそれに対処する。

そういうことをくっきりと浮かび上がらせた逸品でした。

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2016.11.12

「ジャック・リーチャー」

トム・クルーズは、質の悪い映画には出演しない、みたいな思い込みが自分の中にあって、これはその思い込みを補強してくれる。

なにより、ドラマとアクションのバランスが好み。

アクション主体の作品は、たいてい途中で飽きるのだけれど、本作は、要所で軍隊の火力を投入するほかは抑え目でよい。

そしてドラマは、それぞれの立場の願望がほどよく含まれたりしていて、マーケティング出来過ぎなんだけど、そう感じさせない熟練があってよい。

一匹狼を描く作品は、ジェイソン・ボーン、ジョン・ウィックなどあるけれど、どれかひとつ選ぶとしたら、ジャック・リーチャー一押し。

そんなことを感じるワタクシは、やっぱり年寄りになったということなのかなあ(笑)

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