「シン・ゴジラ」
ゴジラは象徴だ。
ゴジラそのものを見てもしかたなくて、それが意味するものと、それが浮き彫りにするものを見ないといけない。
そういう点で、この作品はまさしくゴジラの原点に回帰している。
初代ゴジラの場合は、核のパワーを象徴していたのがゴジラだ。
最新作の今回も、もちろん、核は重要なテーマだけれど、それ以上に、日本的組織や社会の在り方そのものを抉っている。
だから、そういうことに関心が向いている人は面白いと言い、そうでない人にはちっとも面白くない。
なにしろ、上映時間の大部分は、台詞中心のドラマなのだから。
金のかかった特撮SF映画を期待していると、そこで裏切られる。
ワタクシは、とっても堪能しました。
それにしても、役者の演技がクサイのは、これはもう仕方がない。日本人はこういうコンテクストで真実味を出せるようにはできていない。
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