「エヴェレスト 神々の山嶺」
面白いのか面白くないのかよくわからない映画。
原作小説は面白いそうだから、その点は面白いのだろう。
山登りのシーンも、普段知らないことがたくさんあって興味をそそられる。
キャラクタの個性も、阿部寛が十分に出している。
雪山の景色は美しくて目を奪われる。
登場人物の心理もわかる。
だから一応最後まで飽きずに見れるのだが、
このあっさり感はなんだろう。
引っかかるものが感じられない。
そのとおりですね。いい映画でしたね。
So what?
という後味。
要素はすべて光るものがあって、組み立ても悪くないのに
不思議にあっさりしすぎている。
テクニックでつくられたのか。
原作の肝をどこかに落としてきたのだろうか。
いい映画に備わっている、隠し味というか、引っかかりのようなもの
について考える、よい見本のような作品でした。