「ラスト エンペラー」
午前十時の映画祭で見た。
このところ、これはという作品になかなか出合えなくて、昔の作品の上映に足が向く。
王朝の末裔が、激動の時代に、強国に利用されて滅びるお話。取り巻き達も、旧い仕組みの中で安楽をむさぼっていると、そういう滅びを早めるという話でもある。
主人公の溥儀に人たるを教えた刑務所の所長が、エピローグでは、文革の嵐の中で、理不尽な扱いを受ける様を描いて、諸行無常を感じさせる。
坂本龍一は、さすがに役者としてはダメな感じだったけれど、音楽はいま聞いても色褪せない。