「キングスマン」
これは傑作エンタテインメント。
英国風のキザな感じも、コリン・ファースが演じると嫌味が消えて、俄然恰好よく見える。加えてアクションもキレッキレ。コリン・ファース、どこで練習したんだと思うけど、これはカメラワークの巧みさも半分あるんだろうな。
アクションのキレといえば、悪役の彼女が凄い。スタントさんなのかどうかわからないけれど、映画というより、ほとんどサーカス。なんですかこの凶悪過ぎる武器と、それを縦横に振り回すアクロバティックな体捌きは。この映画の魅力の半分くらいは、彼女が作り出してると言い切って構わないでしょう。
ほかにも、ちんまいけれどウィットの効いている武器類とか、闘いを宣言する気の利いた台詞とか、われわれ外国人がイメージする少し古風な大英帝国庶民風味満載。車といえば例のロンドンタクシーだし。
そういうわけで、なにかこれまでにないテイストの娯楽映画を楽しませてもらいました。
こんな面白い映画が、なぜか小さいスクリーンなんだよね。
どうみても興行側の選択眼おかしい。
毎回満席でなかなか席がとれません。