いまさら言うまでもない名作。TOHO「新・午前十時の映画祭」で。原作はスティーヴン・キング。
同じ監督。同じ刑務所内という設定の「グリーン・マイル」が、涙なしには見られない悲劇だったのに対して、こちらは粘り強さと希望の力をじっくり見せる。刑務所内の人間たちも、極悪人はわずかで、総じて普通の人が多い。
主人公に学問と実務能力があったのが救いだった。「グリーンマイル」の主人公も、常人にはない力が備わっていたけれど、そういう理解不能なものは忌み嫌われるものだ。実務能力なら、普通の人間にも管理できて、便利に使える。ように見える。
見た後味がいい作品。