「ミニオンズ」
東宝シネマズでほぼ毎週なにかしら映画を見ているのだが、劇場での広告にずいぶん力をいれている印象があったので、どんな作品なのか見てみた。
どうということもない娯楽映画で、それなりに楽しめる。英国人と王室をおちょくっているのが、まあ味なのかな。
米国では、「怪盗グルー」の方が本編で、ミニオンズはスピンオフなのだそうだ。そういわれるとなるほど、ミニオンズが主役というのは、確かにちょっと訴える力が弱いか。2010、2013年の作品だそうだ。
本作の最後に、子ども時代の怪盗グルーが、1分かそこらの時間、登場する。そのわずかなシーンだけで、このキャラクタに興味がわいた。
子供のくせに妙に大人びていて、科学万能の輝かしい未来を信じている時代の先端で、その力を誰よりも引き出しながら、科学が及ばないものを見ている、というか。日本にもドラえもんという傑作キャラクタがあるけれど、あれをスノッブな皮肉屋にした感じ。
どちらかというと、こっちを観たい。大人になったグルーよりも、子どもの方のを。