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July 2015

2015.07.27

雑記150727



日経のフィナンシャル・タイムズ買収はピケティの『21世紀の資本』の文脈から言えば正しい!

そこではロシアの大富豪も、アメリカから赴任してきたヘッジファンドマネージャーも、欧州の発行企業も皆、共通の言語を話ます。その言語とは、つまり「マネー」です。

フィナンシャル・タイムズはフィナンシャル(金融の)・タイムズであって、ビジネス(実業の)・タイムズではありません。そこんとこをはき違えると、相手から失笑を買うでしょうね。


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2015.07.19

「フレンチアルプスで起きたこと」

これは。。イタイ。というほかない。それしかない。

家族の中での失敗が尾を引くと、こんなにイタイことになる。

ということを赤裸々に描いている。
ずーっと、それを描いている。

イタすぎて、感想を書くのも億劫だ。

まあ、最後はなんとなく丸く収まったような感じで、
よかったですね。

納まったのかなあ・・本当に。

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2015.07.18

「チャイルド44」

原作小説は結構ミステリとして面白いらしい。映画の方は、ミステリというよりは、暗い時代の陰惨な権力闘争を、表面だけ撫でた感じで終わっている。ように見えた。リドリー・スコット、大丈夫かな。

ひとつだけ言えることは、今がどんなにいい時代か、実感させてくれるということだろう。
それを意識するには、役に立つ映画だった。

といっても、映画で描かれているのは、秘密警察のエリートの周辺だから、一般庶民の我々には、あまり関係のないことではあるけれど。その意味では、007と同じともいえる。

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「オン・ザ・ハイウェイ」

トム・ハーディ演じる建設現場監督が、ある事情で高速道路を疾走する車のハンドルを握りながら、電話だけで様々な人と会話しつつ、男の社会的責任について演じて見せる、ひとり芝居。一風変わった趣向だが、言わんとするところはよく伝わってくる。

欧州で、核施設を除けば最も大きい建設現場を任されている、ベテランの現場監督。背負っている責任は重大だ。その現場で、大量の基礎コンクリートを打ち込む日を控えた前夜に、このひとり芝居は設定されている。

彼はその現場を抜け出し、極めて個人的な事情から、部下の一人に翌日の仕事を任せ、ひとり高速道路を、ある目的地へ向けて疾走している。

いささか頼りない部下、現場を統括する責任者、クライアント側の代表、工事に必要な道路占有許可を出す警察、その警察に工事認可を送るはずの役所、仕事だけでもこれだけいる。電話には出ないが、腕の確かな信頼できる職人たち、対照的に、いい加減な仕事でトラブルの種をつくる労働者も見える。

そして、今夜の目的地である病院で、まさに出産をはじめた不倫相手の女性、病院の看護師、医師。これが、きわめて個人的事情に関わる人々。

最後に、家で彼の帰りを待つ妻と、まだローティーンの長男。


病院までの86分の道のりと、同じだけの上映時間の中で、これらの人々と、細切れに会話を繋ぎながら、主人公は、男というものの責任の何たるかを、粘り強い会話と交渉を通して、観客に見せ続ける。

仕事を投げ出そうとする部下に、段取りを教え、トラブルに臨機応変に対処する。

出産を控えて不安定な相手は、落ち着かせるようになだめすかし、親族なのかと問い詰める病院関係者には、生まれてくる子の父親であると繰り返しきっぱりと宣言する。

そして家族に対しては、今夜起きている事情を隠さず話し、これから起きることから逃げない姿勢を繰り返し見せる。妻の感情に巻き込まれず、あくまでも冷静に。

時には、もう亡くなった父に対して、直接に、激しい指弾の言葉を浴びせるときもある。責任から逃げた父への強い怒りと、自分はそうなならないという固い決意が見える。

その裏には、父の庇護を受けられなかった母に対する謝罪と悔悟があるだろう。その母の不遇が、不倫相手の寂しい人生と、あるいは重ね合わさっていたのかもしれない。

スクリーンの中の暗く落ち着いた高速道路の風景を見ながら、そんなことをつらつら考えているうちに、車は目的地に近づき、静かに夜は明けて、子どもは無事生まれ、大仕事の準備は整い、長男とは絆を確認できた。ここで、さすがの主人公の目にも涙が浮かぶ。妻は・・何事も完璧とはいかないものだが、それさえ、この男なら乗り越えていくだろう。

不倫から起きた人生の転機という設定にも拘わらず、なんだか、とても誇らしいものを見せてもらった気になれる、良作と呼んでいい一本でした。

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2015.07.11

「ターミネーター ジェネシス」

本来は、相互確証破壊という国際政治の狂気を下敷きにして、ものすごく暗い、未来のない話だったはずだが、本作にはそういう雰囲気はない。世紀末も遠くなったことだし、アメリカを真に脅かしていた旧ソ連は崩壊したし、中国は金儲けが好きだから、金のかかり過ぎる戦争などするわけがないし、という安堵感が、影響しているのだろうか。

なにより、サラ・コナー役のエミリア・クラークが、もう「エミリアたん」と呼ぶほかない愛くるしさ。なんといっても5頭身。おっとりした身のこなし。これがもう画面の緊張感を緩めまくっている。おまけにその5頭身で笑いもとってくれる。何の映画を見ているのかわからなくなりそうです。

これがたとえばモデル体型できびきび動く釣り目のクールビューティーだったりしたら、登場したとたんに「お前敵だな!」と叫びざまに銃撃戦が始まるところなんだが・・それはまあ言い過ぎとしても。

やっぱり、リンダ・ハミルトンがよかったなあ。

殺伐さを求める向きにはとうていお薦めできないが、アクション主体でぬるい人間ドラマを見たいなら、そこそこの出来ばえとはいえる。

デジタルネイティブ世代が、子ども時代を終え、いよいよ社会にでてくるようになって、この映画の根幹を成すコンピュータネットワークの存在も、馴染み深いものになった。人工知能はまさに立ち上がり始めている。それを背景に、作品も変わっていかざるを得ないのだろう。陳腐な方向にいかなければいいのだが。

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2015.07.05

「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」

残念。マンネリ化が進んでいる。
JJエイブラムスのスタートレック同様、
盛り込み過ぎてまとまりが無くなった。

事前の広告が多すぎる作品は、かなりの確率で駄作
の法則を思い出してみたりする。


スカーレットウイッチは、なかなかいい雰囲気。
どうみても、人間のメンバー二人より、
この超人集団にマッチしている。

あとひとり、予告編には表れない重要な超人が登場。
次作、次々作のキーになりそう。


次は再び宇宙からの脅威とタタカウお話らしい。
今作の出来の悪さを考えると、見るかどうか、ちょっと迷う。

MAD MAXと比較すると、何が傑作と駄作を分けるのか、
とてもいい材料になる。


あそれから、スタークが使っているコンピュータ、ジャービスというのね。

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2015.07.04

150704鎌倉散歩

紫陽花の季節は、高齢者の集団でごったがえすのだが、そろそろ落ち着いたころだろう。ということで、鎌倉へ散歩しにいってきた。

北鎌倉で降りるのがいつものパターン。お手軽デザインの鎌倉駅にくらべて、こちらはあまりに小さい故に、変に気を回さずに自然体で出来上がっている。円覚寺の境内で、風情がいい。

んで、さっそく見慣れない立て看板が。こういうところ、鎌倉は難しいよねー。保存か日常利便性か。
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鎌倉駅までてくてく歩いて、駅前のBECKERSで時間をつぶす。9時を待って、観光案内所でいろいろ教えてもらう。

紫陽花は、華のシーズンが過ぎると、自然に枯れるのを待たずに剪定するそうな。馴染みの明月院はもう剪定終わったそうなので、まだの瑞泉寺へ。

若宮大路を軸にその東側の奥まったところににある。この界隈は、落ち着いた住宅地。乱開発やミニ開発の波もあまり被らずにきたようで、ほどよい大きさの敷地でまとまっている。その宅地の路地を抜けていった先に寺はある。

この瑞泉寺は、庭がおもしろいらしい。夢窓国師という昔の人が、庭を作るのがうまかったとかで、寺の裏側にある遺構が発掘され、現在に至っているようだ。18曲がりと呼ばれる坂道を登っていくと、一覧亭というところに至ると案内板にはある。一般人は立ち入りできないようだ。

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暫くぶらついた後、八幡宮の方へ戻ってくる。来る途中、洒落た真っ直ぐな小路が気になっていたので、それを辿ってみる。終点にあるのが、荏柄天神社というらしい。
日本三天神のひとつで、菅原道真公を祀っているそうな。

「福岡の太宰府天満宮、京都の北野天満宮と共に三天神社と称される古来の名社です。」
えーそんな凄い神社なのか。全然知らなかった。本殿は国の重文だ。

境内に、かっぱ筆塚というものがある。かっぱの絵をよく描いた漫画家さんによる絵筆塚だそうだ。面白いものをつくるのね。
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近くにあった住宅の一階を改装した手打ち蕎麦屋でお昼。結構な値段だが、それなりでまあまあ美味しかった。これくらいなら、人を連れてきても大丈夫。
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若宮大路に戻ってくる。八幡宮は七夕モード。段葛はリニューアル工事中。
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せっかくなので、Ingressのスキャナーを起動して、大路の東側一帯で田植えして、大路沿いのミッションをいくつかやった。なーんかAXAを1個2個入れているポータルがいくつかあって、300発ほど使ってしまった。自宅ポータルなんだろか。源頼朝公はどうみたって Enlightened なのに、このあたり一帯が青いのはけしからん。今後もときどき緑化しに来よう。

ともあれ、鎌倉散歩。今回も楽しかった。若宮大路両側の残念な街並みは、もう仕方がないと思うけど、少し路地を入っていけば、鎌倉らしい佇まいがあちこちにあって、何度行っても飽きない。歩けばそのときの体調もわかる。今回は・・昼を挟んで5時間くらい休み休み歩いただけなのに、右太腿の付け根が痛くなって難儀した。これはいかんなー。寄る年波がフトモモまできましたよ。少しまた運動せねば。

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2015.07.01

雑記150701

ミレニアル記事3本


ソーシャルネットワークからマーケットネットワークへ

例えばイベント企画や住宅の改装といった最高品質が要求されるサービスは、シンプルでも、品質を客観的に判断できるものでもない。また、長期間に渡ってそのプロジェクトに関わることが要求される。マーケットネットワークはそのようなサービスのために設計された。

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イベントプランナーは、HoneyBook.comでプロフィールを作成する。プロにとってこのプロフィールは、ウェブ上の窓口となる。HoneyBookのSaaSワークフローから自分のブランド名の元、クライアントに見積もり提案を送付し、契約もデジタルで交わされる。

他に一緒に働く職業人、例えば花屋や写真家といったプロをそのプロジェクトにつなぐことができる。彼らもHoneyBookのプロフィールを持ち、クライアントにサービスを提供するためにチームを組む。互いに見積もり提案を出し、契約書を交わし、支払いを受け取る。

これすんごい重要。

で、そういうことを思いついたり最初に実行するのは、やっぱりアメリカなんだよね。


ミレニアル世代という想像の産物

企業組織の階段を上るというアイディアをとても異質に感じるのは、これまでの人生の中で名高い企業が幾つも消えていったこと、そして仕事があまりに分担され、実際に誰かのためになっているように感じられないからだろう。

・・・今では、ミレニアル世代に限らず誰もが、他人を気にせず自分の道を歩むという別の選択肢を手に入れた。世界は停滞している状態からクラウドやモバイル端末に支えられたテクノロジーを基軸とする柔軟なものに変わった。

・・・数百の巨大企業が中心となるのではなく、何百万の小さな企業が世界を回すということを受け入れなければならない。「ミレニアル世代」がもたらす最大の難しさは、彼らは世界を分散したものと捉えていることに起因する。多くのビジネスは未だに中央集権化することに焦点を当てている。つまり、何万のブランドがそれぞれのコンシューマーに順応するのではなく、唯一無二のブランドが存在するべきと考えているのだ。

・・・テクノロジーは、これまでにない選択肢と世界に意識を向けることを可能にした。豊富な選択肢の中を航海する術は、それを自然と理解するミレニアル世代と紐付けられがちだが、他の世代も順応してきている。新しい世界は今の世界とは違うだろうが、平等と保証を持って良くなるだろう。テクノロジーがそれを達成する助けになるのなら、誰もがミレニアルの考え方を持つべきだろう。

ミレニアル世代というのは、言い換えると、デジタルネイティブみたいなものかな。


世界は、ミレニアル世代の「自己顕示欲」が社会を揺るがす時代に突入している

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