「チャイルド44」
原作小説は結構ミステリとして面白いらしい。映画の方は、ミステリというよりは、暗い時代の陰惨な権力闘争を、表面だけ撫でた感じで終わっている。ように見えた。リドリー・スコット、大丈夫かな。
ひとつだけ言えることは、今がどんなにいい時代か、実感させてくれるということだろう。
それを意識するには、役に立つ映画だった。
といっても、映画で描かれているのは、秘密警察のエリートの周辺だから、一般庶民の我々には、あまり関係のないことではあるけれど。その意味では、007と同じともいえる。