雑記150603
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機械との競争の話
「企業ばかりが儲かって、賃金が上がらないのはテクノロジーのせい? IT革命の敗者はオフィスワーカーだ」
企業の経営者や株主は「企業利益の伸長→株高」という図式で恩恵をこうむるということです。でもそれ以外の人たちはどれだけ働いてもコンピュータに追いつかれ、追い越されることで「時代遅れ」のポンコツになるリスクに晒されているということです。
参照「The Great Decoupling: An Interview with Erik Brynjolfsson and Andrew McAfee」
多少のプログラミングの心得があるので、仕事の中で、雑多な業務を自動化するということを、ずっと続けている。
なので、この件で、最初は仕事が楽になったと感謝されても、しばらく経つと、仕事がなくなったといって他人の恨みを買ったりもしてきている。どうすればいいんでしょうね。
資本家や投資家になる以外に、当然、コンピュータにアルゴリズムを仕込む側に立てばいいのだけど、それはそれで少々味気ない。
なにより、必要とされる人間を減らす方向というのは、気の滅入ることなのだ。
映画「シェフ」みたいな、「手に職」系がいいのかとも思ったりする。でも、例えば建設技能者を見ていると、工場生産のパーツにどんどん取って代わられて、単なる組み立て屋さんに追いやられているのが現状だ。鉄筋工はプレキャストに敵わない。大工はプレカットに敵わない。町の設計屋はハウスメーカのプラン集とカタログに敵わない。
何か人間でなければできない仕事、というと、クリエイティブな仕事しか残らない気もするけど、「クリエイティブ」の新たな定義が必要とも思う。その際重要なのは、クリエイティビティに対して値段がつく必要がある、ということだ。
相当高度にクリエイティブでないと、コンピュータ(の処理能力とそのアルゴリズム)に敵わない。ベタでフラットな思考経路では、簡単に真似されてしまう。
たぶん、そんな仕事のパイは、いまよりも小さいだろう。
そうそう、ひとつだけ、解決策がある。
猿山のボスか取り巻きになればいいのだ。(笑)
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