「ホーンズ 容疑者と告白の角」
見る前からB級臭がぷんぷんしていた。ラドクリフ君元気かな、くらいの軽いノリで見るのが吉。
角というギミックを使って、町の人達のあけすけな本音を引き出し(て笑わせる?)のが狙いのよだけれど、ベタすぎる。味わいがあまりない。
お話の骨組は悲恋なので、そこは定型のよさがある。加えて、最初は単なる失恋かと思わせておいて、最後に、悲恋であることが明かされるという運びはうまい。そのおかげで、単なるドタバタコメディからは脱している。ヒロイン役のジュノー・テンプルが、とりわけキュートに見えるのも、お話の力が半分くらい与っているだろうか。
どこでも見かけるデヴィッド・モースは、今回割といい役どころ。ナイスな雰囲気が出ていて、年季が入ってると違うなーという感じ。