「エイプリルフールズ」
うそから出た誠、を巧みに組み立てたオムニバス。アンサンブル・キャスト方式というのか。
はじめは予告編どおりのクサ過ぎるドタバタ劇で辟易するが、次第に真摯な内容に変化していく。うそも方便、な面もあるけれど、ここでは方便より誠の方を見たい。
それにしても、セリフや演出のクサさは、終始一貫。もちろん意図してやっているとは思うけれど、テレビのどぎつさをここで真似しなくてもよいのにとは思う。
ストーリーの繋ぎ方が巧みなので、少し濃すぎるというか現実離れした感じもある。漫画的というか、どつき漫才のようなというか。ハリウッド製のアクション大作にも対抗できる見事な大衆路線と言っておこうかな。
役者さん達もすばらしい。特に、柱になるニセ医者のストーリーで掃除の女の子を演じている戸田恵梨香が。
プロダクションノートにある。
石川監督は「できればあまり前情報なくご覧いただいて、バカ映画が始まったなっていう所から、けっこう泣けるなっていうことで終わりかけて、結局バカ映画だったなって思いながら帰ってもらえると僕はすごく嬉しいです(笑)」と語った。最後はご謙遜。結局いい映画見たなという感触で帰れました。
それにしても、小池栄子は何だったの。
ナイスな観客サービスに文句は言いませんですけど。w
それと、あれ、高嶋政伸だったのかー。w
(公式のプロダクションノートに、「リーガル・ハイ」つながりみたいなことが書いてある。)