« 「ランダム 存在の確率」 | Main | 「ANNIE」 »

2015.01.25

「ナショナルギャラリー 英国の至宝」

美術史と英語ヒアリングのレッスンで3時間。疲れた。途中少し寝たかも。

しかし、それなりに興味深い絵画の解釈なども聞けた。ルーベンス作「サムソンとデリラ」の説明は、無学無教養なわたくしのような一般人にも、面白かった。この絵は、上映開始間もない掴みのところで登場するほか、中盤でも、絵画が元来設置されていた場所との関係が説明されるなど、何度も登場して印象に残る。絵画の勉強にはよい題材なのだろう。

他にもたくさんの絵とその解釈が登場するが、いずれも、実物の絵を前にして、美術館の中で開かれるミニツアーのような形式で聞かされる。美術史家の主観だけでなく、修復家の科学的な解説も交えたりして、変化を付けている。

上映が進むにつれて、絵の解釈はより複雑精緻に、あるいは美術史家の想像の域に入っていって、何とも言えないところがある。それを逆手にとってか、ある史家の口を借りて、面白いことを言わせている。

絵の見え方は、見る側のその時々の状況によって、変化するものだと。常に謎と発見があり、それ故に人は、繰り返し、名画の元に還ってくるのだと。

なるほど、そういうものかもしれない。文化を飯の種にする人々であれば、そこはいくら強調してもしすぎるということはないだろう。

絵の話は微に入り細に穿っているが、時々写る美術館の建物の方は、いかにも不愛想不恰好な建築だ。そこはちょっと残念。


英語が話されている時間がとても長い上に、綺麗で聞き取りやすい英国英語(だと思う)ので、DVDなど買ってヒアリングの勉強をするには、なかなか良い教材かもしれない。

絵の講釈は、まあ、好きな人にはいいのだろう。

Pic01

春には「ヴァチカン美術館」が封切になるそうで、そちらは絶対観に行く予定。
この種のものが流行りなんだろうか。

|

« 「ランダム 存在の確率」 | Main | 「ANNIE」 »

映画・テレビ」カテゴリの記事