「あと1センチの恋」
幼馴染のすれ違い続ける恋、という題材はいかにも陳腐に聞こえるが、主演二人のあまりの相性のよさに、つい引き込まれて最後まで見てしまう。
単に結婚前のすれ違いであれば、ドタバタの末に目出度くゴールイン、という定番の筋書があるけれど、本作は、主人公二人が、それぞれ異なる相手との結婚、出産、離婚、子育てまで経験した後に、やっと正解にたどり着くまでの、それはそれは長いお話。よく最後まで飽きさせずに見せてくれました。主演リリー・コリンズのキュートでいじましい佇まいに胸キュンであります。
同じ原作者の、「p.s.アイラブユー」は、泣ける要素が強かったけれど、この作品は、湿っぽさの代わりに、少したくましさを加えて、戻ってきた感じ。どんな方にもお勧めできる、上出来の恋物語。