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2015.01.03

cocologに古い時代の残滓を感じた件

昨年末のこと、早朝で人も少ない電車にいつものように乗って、網棚に鞄を載せたまま、わずか10分ほど、座って居眠りしている間に、鞄が消失するということがあった。

あわてて探すと、なぜか落し物として途中駅の駅事務所に届けられていることがわかって、中身ごと無事手元に戻ったのだが、この間、鞄に入れていたPCが心配で、各種パスワードを、手元のスマホ経由で変更する作業に追われたのだった。

SNSなどモダンなWebサービスなら、退会を含めたアカウント管理メニューは、サイトのトップに近い、わかりやすい場所に置かれている。真っ先に変更したGoogle、FB、twitterなどのパスワード変更は、短時間でスムーズに終わった。
・・あ。LINE、すっかり忘れてました。

続いて、少し緊急性の落ちるcocolog、というかniftyのパスワードも、当然変更しようとしたのだが、メニューの場所がわからない。あちこちリンクで飛ばされること5分以上、いい加減いやになったので、「ココログ パスワード変更」でGoogle先生にお尋ねして、やっと辿り着いた。自分のサイト内の情報なのに、外からGoogleを使う方がコンテンツを早く発見できるって、どうなのよ。

さて、いよいよパスワード変更しようとすると、この部分がまた重層化している。なんで最初のページに入力フォームがないんだ。

降りて行って、ようやく変更用のフォームが出てきた・・はいいのだが。
現在のパスワードだけでなく、住所氏名郵便番号生年月日も入力しろとか。そのすぐ後に、niftyメール宛に確認メールを送ると書いてあるのだから、それで十分そうなものだが。堅牢というか冗長というか。

結局、なんだか全てが嫌になって、niftyのパスワードはそのまま放置した。

* * *

そう、思い出した。これは、故意に操作をやりづらくしているのだ。
目的は、退会をなるべくさせないため。

本当は、退会につながりそうなメニューは一切載せたくないのだが、利用者からの批判も怖いので、一応載せる。けれども、探しにくく、使いにくいように、鋭意努力した結果なのだ。

笑うかもしれないが、これが、パソコン通信からインターネット黎明期では、むしろ当然の感覚だった。

それがいまだに残っていることに、なんだか複雑な思いが沸き上がりましたので、ここに一文をしたためましたのです。

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