漫画の原作をまた読みたくなった。
異形の生命体による侵略を扱ったSFはいろいろありそうだけれど、たいてい、相手側の思考までは立ち入らず、人間側から見た、相手の弱点探しと攻防を描くのが多い。
この寄生獣は、その点、ずいぶん相手側に踏み込んでいる印象がある。たぶん、正しく言えば、寄生獣という設定を借りて、多様な人間の中の異なる考え方をぶつけているのだろう。そこから生まれる化学反応が、Sence of wonder ということになる。
血だらけの肉塊なども出てくるので、そういうのが嫌いな方は避けた方が無難かも。