問題を抱える子供たちの、施設での生活と職員の奮闘を描く。職員が、同じ施設の経験者だということが徐々にわかってきて、彼らの熱意と忍耐強さに得心がいく。
身のまわりにそうした子どもがいないので、映画で一端を垣間見る程度の知識しかないのだが、親も子もたいへんだろうなと思う。親の方に原因がある場合もあれば、子どもに少し先天的に障害がある場合もあるのだろうか。
そうした子どもを受け入れて、なんとか普通に社会の中でやっていける程度に成長を促す場所があるのは、幸いなことだ。
映画なので、それなりのドラマに仕立てているとはいえ、あまり感傷に浸らずに、知識として見るのもひとつの鑑賞態度だろうか。