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October 2014

2014.10.20

「悪童日記」

原作小説は三部作だそうで、その第一部の映画化。ひと月ほど前に見たのだが、何を書き残せばいいのか迷う。以下ネタバレ。

少年たちの口数の少なさが基調を成している。話し言葉の代わりに、彼らがつけている日記が、心象風景を雄弁に語る。

背景は欧州の戦争。子供たちの日常にも大きな影を落とす。悪童というタイトルは、平和な日常の中で手に負えない様を指すけれど、この作品では、日常の方が手に負えない。少年たちはむしろ、環境に適応しているだけとも言える。日本の疎開と同じだ。畑から芋を盗むなど当然で、そうしなければ飢えるだけ、のような環境で、平和な時代の常識は通用しない。

とまあ、それだけの映画ではあるのだが・・

二人の少年を演じる子供たちは、ずいぶん苦労して探したあげくに見つけたそうだ。台詞をあまり話させなかった演出もあって、押し黙った眼が場の空気をうまく作っている。

少し素直すぎる感じがするといったら、欲張り過ぎか。

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2014.10.13

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」

オーソドックスなSF活劇。トレジャーハンターものによくある軽いノリで、深刻ぶった悪役をオチョクリながらやっつけるという定番。そういえば、インディージョーンズもトレジャーハンターだった。そのSF版みたいなものか。

音楽が懐かしい。詳しくはないが聞いたことのあるものばかり。ストーリーのいいところで、いい曲がかかる。MyBestのカセットテープは、青春のほろ苦い思い出。うまい小道具になっている。

悪役が少しステレオタイプで、そこは難がある。個性があまり感じられない。
むしろ、脇役に個性的なのがいて、そちらの方が面白い。

ヨンドゥを演じているマイケル・ルーカー、絶対見覚えのある顔だけど思い出せなくて、調べたら「ウォーキング・デッド」のメルルだ! 道理で印象に残っているわけだ。メルルよかったなあ。

よくわからないのは、グルートのヴィン・ディーゼル。ディーゼルである必然は一体どこに。話題作りなのかな。

ともあれ、悪役のアホぶり、主役のオチョクリぶり、脇役の曲者ぶり、疲れた頭を休めるには好適な一本。

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2014.10.12

「アバウト・タイム」

劇的なところは何もない。けれども最高にいい映画。
封切と同時に見たのだが、どう書けば、この作品の良さが伝わるだろうと、ずっと感想を書きそびれていた。


これを観て、普通の日常を描いただけじゃないか、どこがいいんだ。と思えたなら、その人はとても幸せな人生を送っている、ということだ。

タイムトラベルという小道具を、この作品では、日常のちょっとしたミスを修正する便利な能力として扱っている。それ以上の使い方はしない。

はじめはその能力を手軽に使っている主人公だが、生涯の伴侶との巡り合いでは、タイムトラベルをしたことが裏目に出て、普通の人と同じように七転八倒しながら軌道修正していく。もっと思慮深くあれ、という戒めになっている。

なるほど、ちょっとの修正が効く分だけ、本物の日常よりは、映画の方が少しだけ輝いて見えるかもしれない。
けれども、そうしたミスは、本物の日常でも、工夫次第で挽回可能だ。

一時的なミスではない、長い積み重ねの結果として現れる悲劇や苦境には、普通の人と同じように直面し、同じような喜怒哀楽がある。
だから、この映画には、ほどよいリアリティがある。

それが、この映画の良さを支えている。
夢物語の幸せではなく、ちょっとした日常の気遣いの積み重ねで得られる、最高の幸せ。
それが描けている。

観ている途中から、そして観終わった後にも、じんわりとくる作品。
派手な言葉は似つかわしくないが、傑作と言いたい。


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リチャード・カーティス監督は、本作が映画監督としては最後の仕事になると伝えられている。
ちょっと残念だが、最高の作品を最後に残してくれた、と思っておこう。

[追記]
監督のメッセージがFBに載っていた。こちら

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2014.10.06

NEXUS5 に乗り換えた

iPhone5 はわるくないスマホだった。もうしばらく使い続けたかったが、回線の方が2年契約終了で月額の割引がなくなり、私の現行プラン3400円は5200円になるという。事実上の大幅値上げ。2年前、スマホ単体買いで8万円ほど一括で払った者としては、とうてい納得できない。

ということで、iPhone5 + au から NEXUS5 + bic-sim に乗り換えた。少し先行して b-mobile の回線契約を新規に結んでいる。iPhone5は中古で引き取ってもらって1~2万円くらいか。 > 満額2万円だった。

当初は iPhone 6 か 6 plus を買うことに何の疑問も感じなかった。大手キャリアが小出しにしてくる下取り価格がどんどん上積みされていて、損得で言うとandroidと同程度。 > ちなみに今回 amazon で買った NEXUS5 が新品38,000円。

でも、買った人の話を聞くにつけ、どうもイマイチな仕上がりらしいと思えてきた。大きくなった画面サイズに未対応のアプリが多く、iOS8にも不具合が残っている上、それをフォローしようとしたOSアップデートで、回線がつながらなくなるという大失態。ジョブスのようなおっかないパラノイアが居なくなったことで、仕事に対する緊張感が多少緩んだか。もちろん、それだけでダメ出しすることもないのだが、避けておくに越したことはない。iPhoneも当初の驚きは薄れて、わざわざいまだにあれを買わなければならない理由はもうない。

さらに、新規優遇舶来礼賛の最近の大手キャリアの姿勢に総務省激オコだとかで、来年にはSIMフリーが義務付けられるとも聞いた。ならばこの際一足早くSIMフリーに馴染んでおこう。周囲に詳しい人がいないので、いまいち不安ではあるけど、ビックカメラの店員に恰幅のいい詳しそうな人がいて、安心感抜群なので踏み切ってみた。何が安心って、あの太っちょぶりが(笑)。

で結果はというと、わるくない。いまのところ思ったほどストレスはない。
以下、回線の比較。

▽au
・立ち上げは簡単。
・LTE回線はさすがに速い。MVNOの5倍くらいか。
・屋内が比較的弱い印象。(iPhone5だから?)
・追加SIMについては未確認。
・au-wifi2 はもちろん、wi2-premiun が「オプショナル含めて」「今のところ無料で」使える。※10/1 にWi2のサービス変更があり、継続して使えるかどうか未確認。
・7GB/月 5200円
・SIMロックの世界。

▽bic-sim
・立ち上げは簡単。
・LTE回線は速くはないが、ネット動画閲覧程度なら、実用上十分。
・屋内も問題なし。(後ろはdocomo)
・複数端末利用者のためにsimカード追加2枚まで無料で付く。(タブレット持ちには嬉しい)
・Wi2 300が無料で利用できる。wi2-premiun はオプショナルの場所は使えない。(つまりほとんど使えない)
・7GB/月 3500円
・SIMフリーの世界。


通話をほとんど使わず、データ通信中心の用途で、月額料金を安く抑えたいなら、bic-simは十分選択肢になる。結局、b-mobileとあわせて、15GB/月で5900円。一方、au で3GB1000円の追加チャージを使って15GBまでいくと8200円。

うーん。まあ確かに、この程度の価格差なら、au という選択肢もあったかも。
でも、iPhoneもう飽きたし。NEXUSとandroid4.4使ってみたかったし。


で、iPhone5 と NEXUS5 の比較は・・・

iPhoneのUIは、統一感が優れている。どの場面に居ても、次のアクションで迷いが少ない。
android は、一瞬だけど考えないといけない。場面によって操作のセンスが異なるので、そういうストレスがある。

たぶん、iPhoneは一種のファッションなのだ。機能としては、androidもiPhoneも大差ない。デザインとコミュニケーションのセンスの違いだけがある。

Ingressの使い勝手は、iPhoneの方が速く、現在位置表示の精度もよい。NEXUS5は、表示が時々とまったり飛んだりする上に、位置表示が相当ぶれる。時間とともに補正するのだが、それが遅い上に不確実。
というと、iPhoneの方が圧倒的によさそうだが、一方で、回線容量の消費でいうと、こんどはNEXUS5が圧倒的によい。iPhone5は、NEXUS5の5倍くらいの容量を食う。回線費用にもろに響くうえ、容量超過で速度制限という致命的な事態を招く。このあたりは、サーバと端末の同期をとる間隔の違いなどが絡んで、通信量と精度のトレードオフなのかもしれない。

これが、デバイスメーカーが提供するインターフェースの仕様に由来するのか、それとも単にIngressアプリのバージョンの違いなのかはわからない。


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とりあえず、1年間、これでいってみる。端末の大きさも、SIMロック関係も、回線の状況も、1年後には大きく変わっていそうだから、この縛りの短さは嬉しい。

次は小米を買いたい気がする。

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