「シンプル・シモン」
アスペルガー症候群の青年の日常を描いて、ある出会いを通じて殻から一歩踏み出そうか、というお話。「観た人すべてが幸せになれるハートフルさ」は、彼が出会う、おおらかな女性の空気によるところが大きい。以下ネタバレ。
この障害というか症状のことをあまりよく知らないのだが、wikipedhiaによると、「知的障害を伴わないものの、興味・コミュニケーションについて特異性が認められる広汎性発達障害の一種である」となっている。
・・・Ingressのめり込み月間なわたくしも、一時的にこれにあたるのだろうか。悩む。
というくらい、誰にでも、他人から見たら無意味で無駄な拘りのようなものはある。
この映画は、実は、自分ではどうにもうまく対処しづらい「拘り」というものに対する、上手な向き合い方を、アスペルガー症候群という極端なケースを使って、描いているようにも見える。それが万人向けに仕上がっている理由だろうか。
それにしても、この彼女のような、よく言えばおおらかな、悪く言えばずぼらな人間は、貴重かもしれない。やや都合がよすぎる気もするけれど、まあ、そこは映画だし。
北欧風の鮮やかな色遣いが気持ちよい、わりと良い作品。
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