「人生はマラソンだ」
「まずはそのメタボ腹をなんとかしよう」 うるさいわ。
というわけで、見そびれていたけれど、映画の日1100円に釣られて観に行ったら案外楽しめた。
あんな単純なルールの競技で、走る方も見る方も、よくまあ長時間飽きもせずに続けるものだと、TV中継など見ながらよく思ったものだ。たぶんこの映画の材料は、マラソンでなくてもよかっただろうけれど、マラソンの見掛けの単純さが、お話にとってはむしろ好都合。単純そうに見えて、実は山あり谷あり終わりありが、人の日常とうまく被る。
そう。
終わりがあることを、明るく描いているのが、この作品のとてもよいところ。
男は、自分の一生の始末を付けなければならない。
主人公はそれを見事にやり遂げて、家族と仲間たちに後を託した。
そういう観方を、してみてもいいのじゃないか。
ロッテルダムとアムステルダムって隣町なんだ。
地図で思わず確認してしまいました。