「複製された男」
これはわからない。何が面白いのかが。
そもそも、本邦では、「同じ顔の人が、世界には3人いる」のが当然なのだ。自分と瓜二つの人間がいたくらいで、精神に変調をきたしたりとか、たぶんしない。どちらかというと、二人で意気投合して、残る一人を探そうず。くらいのことは言うかもしれない。
なので、そもそもこのお話の展開に白ける、暗めの画面とおぞましそうな雰囲気を醸し出すBGMにめまいがする。もっとも、眩暈はどうも監督の意図どおりらしいのだが。ストーリーによる眩暈感ではなく、単に生理的な気持ち悪さ。
ところどころに挿入される、エロティックでアングラなアイコンも、陳腐だ。
そして、いきなりのあの結末は・・・
びっくりはしたけれど、なんだか馬鹿々々しさだけ残った。
正直に言うと、そんな感想。何か重要なシーンを見落としたのだろうか。
公式サイトにあるように、「メラニー・ロランとサラ・ガドンの眩い美貌、肢体」は、なるほどふむふむであります。
でもそれだけ。裸を売りにするということは、それ以外に目ぼしい売りポイントがないことの告白でもあるのです。残念。
ただ、このシーンはよかった。「怖いもの見たさ」という言葉をどんぴしゃり表現した、ナイスな映像。
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