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July 2014

2014.07.28

雑記140728

集団的自衛権というのは、武力行使の信憑性を高めることで抑止力を高めよう、ということだろうから、武力行使には一定の歯止めがありますという説明との噛み合わせが悪いのは致し方ないのだろう。

ここまでやったら武力行使、という境界をはっきり説明すればするほど、相手国は「そこまでならやっていいのか、よーし」と思うだろうから、境界は武力行使が発動しやすい側に寄っていかざるを得ない。

国内向けの説明を明確にすればするほど、対外的な武力行使の敷居を下げざるを得ない、という座りの悪さ。
まあ、駆け引きだから、そういうものだよね。

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2014.07.27

江ノ島ヨットハウス

なんか面白い建物ができたと聞いて見に行ってみた。
写真は、朝早く靄が掛かっているときのものと、陽が高くなってからのものが混在している。

* * *

屋根スラブが超薄いので、空に開かれているような内部空間がとてもよい。

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外観。 通り側と桟橋側。

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視覚的に一体感がある内部空間とテラス。

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屋上に津波避難用デッキがあり、屋根のなめらかな曲線と眺望を楽しめる。
デッキは、道路側GLからは目立たない。

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1,2階の一体感と、1階カフェから階段までの見通し。

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2014.07.26

「GODZILLA」

大活劇の迫力を期待していくと、あてがはずれるが、それ以上に凄いイマジネーションを垣間見れる。一般受けはあまりしないかもしれません。以下ネタバレ。

ホラーの味付けが濃い。日常生活のなかにひょっこりと非日常がグロテスクに顔を出す。はじめは現実味が無くて、夢かうつつかと思っていると、次第にこちらの世界を侵食してきて、ふと気が付くと既に異形の世界に取り込まれている。昨日までの普通はどこに消えた?

そういう展開が、さっくりと私の好みに刺さります。
冷たい異形の世界の人知を超えた闘い。

9千メートルの上空から降下した人間達が、厚い雷雲を抜けた後に目にする光景は、暗く冷えた地の底の、永遠の神々の闘争といった趣だ。この世界の描写が素晴らしい。ゴジラの長い歴史の中で様々なゴジラが登場したが、このくだりのイメージは、唯一絶対の破壊神ゴジラ像として、最右翼なのではないか。
単に凶暴とか熱いとか重いとかを超越した、巨大で不気味な存在。


エンタテイメント要素のほかにも、この映画にはいろいろと現実世界についての暗喩が多い。

GODZILLAが案外早く全身を現すのは、太陽の下では、その存在は夢で構わないからだ。いざ戦いが始まると、とたんにTV中継の映像にスイッチして、この遠い街の大破壊の実感のなさをそれとなく示す。中東の混乱を見る先進諸国の目線を皮肉っていないと言えるだろうか。

GODZILLAと敵対するもう一方の主役MUTOの電磁パルスはもちろん、電子機器に依存した生活と電子戦能力を誇る最強軍隊の脆弱性を暗示しているのは間違いない。よくある手だが。

そのほかにも、原子力発電所、地震、放射能、電力会社と情報隠蔽、津波、奪い去られる日常。挙げればきりがないほどだ。世界の誰よりも、3.11以降の日本人ならすぐにそれとわかる。

芹沢博士が、ゴジラを自然のバランス回復力になぞらえるあたりは、桃太郎電鉄でゴジラを台風と並ぶ自然災害に位置付けてしまう日本人には、実にお馴染だ。西洋人がここを一体どの程度理解できるのだろうか。


世界に向けてハリウッドがリブートしたGODZILLAだが、結果、100%日本人向けのようにも見えるのが不思議というか、作り手はコジラをよく理解しているなあ。

最後に、戦い終わって海に還っていくゴジラさんは、一見超然としているものの、よく寝たしそろそろ帰るか的な微妙に親しみのある描かれ方で、そこはやや不満だが、子供向けを意識してまあやむを得ないか。

気紛れにロッキーに登って降りて北西部の砂漠を突っ切ってホワイトハウスを踏み潰して大西洋に還っていっても、それはそれでゴジラだというべきだが。


夏のブロックバスター映画シーズンの最初に、少しジャブをかませてくれた、良作としたい。

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2014.07.25

雑記140725



アメリカのクリエイティヴ環境はなぜ作品を「安定供給」できるのか:労働環境と教育と、つくり手へのリスペクト」

まっとうで健全。それがアメリカ流
たぶん、まっとうじゃない部分はオフショア化してるとは思うけど。

だからといって、これを真似しない手はないとも思う。


グリーがリフォームサービスに参入

ふーん。

まあ、量販店だってハウスメーカーを買収する時代だから、ギャンブルゲームの元締めが新築そっくりさんの真似をしたって、おかしくはないわけなんだけど。

中身を読むとマッチング商売の延長のようだから、地元工務店と直接取引ではなく、わざわざ口利き屋さんの方を選ばせるに十分なブランド化が必要になりそう。


次世代ビッグデータ処理ソフトウェアとして UC Berkeley 発の Spark が熱い

メモ。

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2014.07.24

「なまいきチョルベンと水夫さん」

童話の文章と挿絵をそのまま映像にしたような、ほのぼのした、作り物風の作品。これも一種の様式だろうか。

映像よりも、むしろ子供たちのキャラクタで見せる種類。チョルベン&スティーナ、いずれ、こども漫才コンビで売り出せそう。大人たちの戯画的な描き方は、こども目線だとこうなる、という感じ。

長くつ下のピッピには、謎があった。なぜこういう子どもなのかという謎が。
チョルベンには、そういうところがない。ジャイアンのように理解しやすい。

映画として出来がいいとは言えないと思うが、不思議な感じがある作品。というくらいしか、褒めるところがないぞう。(笑)
あ。これ、スウェーデンでヒットした作品のデジタルリマスターなのか。道理でちょっと古風な感じなわけだ。
まあ、そういわれてみると、水辺といいボートといい、バカンスな感じではあります。

ひょっとして、北欧風家具のプロモーションも兼ねてるのかな・・

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2014.07.23

雑記140723

中国でペストとか。
地域紛争はあちこち激化。


Ingress レベル3になる前に、本人確認で2段階認証を要求してくる。
オリエンテーリングゲームで本人確認が必要ですかと。(笑)

普通のゲームアプリなら、ここで止めるところだけど、目の前のレベルアップに釣られて携帯番号入力。
なんてスマートでエグイ情報収集なんでしょ。


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2014.07.20

「複製された男」

これはわからない。何が面白いのかが。

そもそも、本邦では、「同じ顔の人が、世界には3人いる」のが当然なのだ。自分と瓜二つの人間がいたくらいで、精神に変調をきたしたりとか、たぶんしない。どちらかというと、二人で意気投合して、残る一人を探そうず。くらいのことは言うかもしれない。

なので、そもそもこのお話の展開に白ける、暗めの画面とおぞましそうな雰囲気を醸し出すBGMにめまいがする。もっとも、眩暈はどうも監督の意図どおりらしいのだが。ストーリーによる眩暈感ではなく、単に生理的な気持ち悪さ。

ところどころに挿入される、エロティックでアングラなアイコンも、陳腐だ。

そして、いきなりのあの結末は・・・
びっくりはしたけれど、なんだか馬鹿々々しさだけ残った。

正直に言うと、そんな感想。何か重要なシーンを見落としたのだろうか。


公式サイトにあるように、「メラニー・ロランとサラ・ガドンの眩い美貌、肢体」は、なるほどふむふむであります。
でもそれだけ。裸を売りにするということは、それ以外に目ぼしい売りポイントがないことの告白でもあるのです。残念。

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ただ、このシーンはよかった。「怖いもの見たさ」という言葉をどんぴしゃり表現した、ナイスな映像。

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雑記140720

ingress iOSでもアプリがリリースされたというので、ちょっとだけ、やってみている。
はまるわー。これは。

ひとつ攻略すると、その周辺にいくつもポータルが見える。
ナビゲートしてみると、150Mとかそのくらい。ちょっと歩いていると数字がみるみる下がっていって、射程の50Mまですぐ。この標的にみるみる近づく感じで引きずられる。やめようと思っても、歩いていく先に次々に新しいportalが見えるので、きりがない。近頃運動不足だし、健康にいいよね汗かくのは、とか、強力な言い訳にも沿っている。

まずいですよこれは。

しかも、portalを確保しても、一日あたり15%減衰するから、次の週末には、またリセットに近い状態で、再戦ということに。

いやー。アンインストールしないと。これは。w


誰か早く小笠原諸島と隅田川と青梅と結んで東京がいかに広いかアピールして。
あ。・・南シナ海・・・・


南シナ海をngressの三角形で覆う中国人が出てくるのは時間の問題。


そんなわけで、午後後半は増上寺の近くをうろうろしているわけなんだけど、どや顔の外車に乗ってきた人が、寺の参道でお巡りさんと押し問答している。明らかにアウトのケースなんだろうけど、なんともう小一時間やってる。

ナンバーや服装からすると、地方のお金持ちで気ままなw暮らしを楽しんでいる風の人みたい。押し問答の声までは聞こえないけど、きっと、自分はどんなに地元では顔が利く人(の息子)かとか、どんなに日頃苦労しておまいら公務員の給与となる税金を払っているかとか、説いているのかなあと思う。

それ自体には特に感想はないけれど、地方議会の不祥事は、ああいったゴネ得が当然のようにまかり通る風土に根ざしているのかなあと思った。

都市部のお巡りさんには、たぶん通じないと思うから、さっさと切符切ってもらうのが、時間の節約になると思うけど。
不労所得で暮らしてるから時間は余ってるのか。。

その時間、世のため人のために使うといいんだけどなあ。

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しかしおいらも暇だねw
人のことを批判がましく言えない。

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2014.07.19

「大いなる沈黙へ - グランド・シャルトルーズ修道院」

カソリック版の禅寺みたいなものなんだろうか。昔NHKだかが「永平寺」という番組を作ったと思ったけど、そんな感じ。

3時間弱はやや長いかと思ったが、案外そうでもなかった。ただ、音楽なしというのが、結構はじめのうちは眠くなる。そのまま寝続けてしまった人が斜め前に何人かいたので、私だけではないのだろう。

映像のほとんどが、修道士の祈る姿と、修道院の風景で綴られている。ときどきアクセントに、修道士達のポートレートが写しだされる。ごく普通の顔つきの人たちだ。こっち見んな。


薪を割り、草を植え、時には鐘を鳴らし、聖なる日には集まって食事をし、そしてほとんどの時間を、独居坊で祈って過ごす。口をきくことは許されていない。

話さない、ということを続けていると、目や耳から入ってくるものに注意を集中することになる。なるほど、考えを研ぎ澄ますには効果がありそうだ。blogで放言ばかりしているのとは、1年も経てば天地の開きができるのだろう。

「火の後、静かなさざめきがあった。」

それで彼らは、その研ぎ澄ました何かをどうするのかというと、どうも、そのまま一生を終えるようだ。
最後の方で少しだけ、死期が近づいた修道士の映像も映し出されている。

いわゆる世捨て人の集まりだから、それはそれでいいだろう。年老いて目が見えなくなった修道士は、光を失ったことを、むしろ喜んでいる。魂をよくするためにはよいことだと。それは他人に依存して生きていることを自覚して、謙虚になるということだろうか。どうだろう。

老いは父なる神に近づくことであり、死は父の元へ還ることだから、よいことなのだ、ともいう。

そうはいっても宗教は、罪を感じて生きる人にとっては、死んだら地獄という道を説いて脅してもいるわけだから、なんだかなと思う。悪人なおもて往生すと言った宗教家も、稀にいたようだけれど。

この世捨て人の集まりが、映画化の話を打診されて、当初は「まだ早い」と言っていたそうだ。
16年経って、準備ができた、と返事をよこして作られたのがこの作品。

これは何を意味しているだろう。準備ができたとは、はたして彼らのことなのか。

「エリヤよ、ここで何をしているのか
 そこを出て、山の中で主の前に立ちなさい」

それとも、準備ができたのは、その無言のメッセージを受け取る我々、の方だろうか。

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2014.07.12

雑記140712

歳のせいかどうか、肉を食べると翌日体が重いので、控えていたけど、まあいきなり暑くなってきたし、鰻は絶滅しそうだとかで食べづらいしで、久しぶりに肉とワインの買い出しに行ってみた。

そしたら、テンダロインのすんごくよさそうなのが、安くなってて、すかさずゲット。らっきー。
シャンベルタンの安めのを一緒に買って、いそいそと帰ってきて、慎重に焼く。
大成功。

中ぷるんぷるんで側さくさく。うまみたっぶりでジューシーにできた。
マッシュルームにピーマンにトマトにキャベツで香りと彩どりもOK。

しあわせー。

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「ジゴロ・イン・ニューヨーク」

ウッディ・アレン、前作はなんだか恋愛ものじゃなかったよなー、ということで口直しに観に行ったら、彼は監督ではなくて出演者。監督・脚本はジョン・タトゥーロという人。それでもってこの人、主役でもある。

見ると寡黙なダンディ。この地味目なおっさんが、しかし恰好いい。ウッディ・アレンのおとぼけ役とナイスなコンビ。この二人であと何本か作ってもらいたい。
原案の妙味はタトゥーロだが、脚本にはウッディ・アレンのフィードバックが大いにあったそうだ。結果、タトゥーロの言葉を借りれば、「絶妙な」映画になった。


お話は、ニューヨークの戒律厳しいユダヤ社会で尊崇を集めるラビの未亡人と、この渋めのおっさんとの、淡い恋と別れを描く。十分オトナどうしの間に生まれた、プラトニックラブ。ぐっときます。背景に、それと正反対のジゴロという商売を置いたのが、絶妙。

おっさんは、ウッディ・アレン演じるマレーとコンビを組んで、本業の花屋の傍ら、高収入女性相手に副業のジゴロもこなすわけだが、歳のいった女性たちの玩具ではありながらも、仕事は仕事、男は男、みたいに飄々としている。馬鹿ではないのは、ユダヤ人街の自警員への対応でわかる。ただ、口数が少ないのだ。女性への気遣いは、一級品。家事も自分でこなす優男。

彼の寡黙さを補うように口の減らないのが、いつもどおりのウッディ・アレン。作品の中で主役の相棒として振る舞いながら、実はナレーションの機能を果たしている。

その減らず口で何をいっているかというと、みんな寂しいんだよ。だから恋するんだよ、ということらしいのだが、コメディアンみたいにぺらぺらしゃべって、まるで心に響かない。

それでは、これでどうだ、と言わんばかりに、作ったのがこの作品の見せ場。どんな風かは見てのお楽しみ。

ニューヨークのユダヤ社会を少し誇張したような(それともあのとおりなのか?)背景描写も興味深い。

おとなの純情、日々生きる糧、みたいなものに、ちょっぴり暖かい気持ちになる一本。

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観た後で、公式サイトの production note を読むと、さらに味わいが深まってお薦めです。
http://gigolo.gaga.ne.jp/notes.html


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2014.07.11

雑記140711



驚きの速さで最新Androidスマホのroot化が可能に

うーん。iPhone5の次はAndroidにしようかと思っていたのに・・・
まあ、驚きの速さでバージョンアップして塞ぐんだろうけど。


竹芝GiP構想、始動。 --- 中村 伊知哉

コンテンツ。アニメや音楽といったクールジャパンを支えるエンタテイメントもありますが、それだけではない。ソーシャルメディア、デジタル教育、ビッグデータ、いろいろあります。ウェアラブル、M2M、デジタルも広がります。そのような2020年代のデバイス、ネットワーク、サービスを生み出す場を作ります
あすこはそんなものがくるのか。。。

寂れた感じがよかったのになあ。

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2014.07.06

「攻殻機動隊ARISE border3: Ghost tears」

予告を見るとつまらなそうで、これで最後にしようと観に行くのだが、どういうわけか面白くて、この雰囲気だよな攻殻はなどと納得して、次も観に行く気になるという罠に毎回はまる。

謎を全部見せないところにはまるのか。
それとも、デジタルとアナログのブレンドが絶妙なのか。
電脳戦とリアルなバトルシーンの切り替えが小気味よいのか。
権謀術数っぽさと簡潔なもの言いがぐっとくるのか。

バトーと素子の掛け合いは毎度魅力的だし。

ということで、次は9月の最終回も観に行く。

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「森田修平監督作品イッキミ」

ドリパスで、こんな企画があったので、行ってみた。

【アカデミー賞ノミネート森田監督登壇】監督作品イッキミ&TVアニメ「東京喰種トーキョーグール」第1話 世界最速先行上映!!

この監督さんは、まだ若いのに、野心家で技術も探究していて、たいしたものだ。

作品の方は、自分的には、「カクレンボ」が好み。ああいう、現世と常世の境を描いたものが好きなのだ。
人間のキャラクタは定型的で、魅力としてはもうひとつだが、それぞれの鬼の描写がいい。

オムニバス形式「ショート・ピース」の中に、同監督の「九十九」が収録されているということで、オムニバスごと全部上映されたのだが、監督さんには申し訳ないが、大友克洋原作、カトキハジメ脚本・監督の「武器よさらば」が最高によかった。

実写に負けてない、どころか、現実にはないものを、すごいリアリティで描いている点で、実写を超えている。

森田監督自身も、大友克洋の凄さについては、トークショーの中で「敵わない」と言っていたから、同業プロから見てもそうなのだろう。

もちろん、森田氏自身は、それとは別のところを目指すということなので、今後も期待。

TVアニメ「東京喰種」は、今週から放映開始だそう。TV持ってないので、こちらは見ないけど、第一話を見れば、なんとなく先行きも想像できる、まあそれなりの作品か。

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「マレフィセント」

魔女はなぜ翼を失うことになったのか。そしてあまりにも有名なあのお話との関係は。予告編で大いに興味をそそられた作品が、やっと本邦封切。以下ネタバレ。

"go away" と "go along" の違いがわかったぞ。(笑)

それはさておき。


ディズニーは、お姫様物語を本気で再構築するつもりだろうか。白雪姫に続いて、今度は眠れる森の美女。ここで再生がうまくいけば、また数十年はこれの著作権で稼げるかもしれない。とは穿ち過ぎか。

お話の方は、案外あっさりした展開。おどろおどろしさは控えめで、むしろ、魔女・・ではなく”妖精”マレフィセントの憎めない行動にほっこりする。

それにしても、なんという女性中心な視点。男は、嘘つきで強欲で暴力的か、イケメンだけど下僕か、同じくイケメンだけど道化か、そのくらいしか出てこない。悲しいです。(笑)

王国を統合して平和をもたらすのが、大勢の家臣を従えた偉い男ではなく、あるいは見た目だけの優男でもなく、ましてや優秀だがただそれだけの男でもなく、人の裏切りを知ってそれを乗り越えた女性でした、というのが、新時代のお姫様物語の核になりそう。

まあ、その方が平和でいいかもね。

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(追記)
ヴィヴィアンちゃんの可愛さに目が眩んで、てけとーな感想を書いてしまったけど、徐々に冷静になって考えてみると、この映画、強い女性を描いているのは疑いないけれど、その一方で、子育て期間中は翼を封印するお話でもあるのねー。

子どもを産むのは女性にしかできない一大事だけど、その後、子育てまで全部引き受けるかどうかは、制度はともかく、意識の上では選択の問題になりつつある。

だから、男はそれを引き受けてくれる女性に感謝しないとね。
育児期間中にろくに稼ぎもふやせなかったら、この映画の王様みたいな目にあうかもねー。こわいわー。(笑)

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2014.07.05

「her」

人工知能と人の間に、恋や愛は生まれるのかというテーマにも見える。チェスや将棋の世界でコンピュータが人間を圧倒しはじめているこの時節に、それなりに興味深い。

同時に、ネットを挟んだバーチャルな関係を、本物の人間関係と錯覚しがちな風潮を取り上げているようにも見える。主人公が、代筆業というバーチャルビジネスの申し子のような仕事で、抜群の才能を見せるという設定が、それを暗示している。しかもそれが、高層マンションの上層階に住めるくらいの収入になっている。皮肉にしか見えない。

さらには、知力が大きく違う者の間では、コミュニケーションが避けられる傾向が生まれるという、爆弾テーマもある。二極化とか格差拡大が言われる中で、社会を解体に向かわせる厄介なテーマ。踏み込んでるなあ。

そういうわけで、意欲作であります。

* * *

しかし、です。やっぱり笑うしかない。

彼女がいつの間にかひょっとすると量子コンピュータか何かに移植されていて、自分と楽しげに会話しながら裏では8千何百人だかと、同じように調子を合わせて愛を語らっているとか。そのうち6百何人だかとは男女の仲だとか。
これに対して、どう憤れと?

代理母ならぬ代理恋人を勝手にネットのどこかから見つけて自宅に呼び寄せ、この女を私だと思ってエッチするのよ!さあ! とか迫ってくるとか。
一体どどどどうしろと?? 据え膳がどうしたとか言うとセクハラですよこのご時世に。

この辺で、半分趣味とはいえ、プログラムを実際に作ったりする者としては、白け感が漂う。スカヨハの声がどうハスキーだろうと、そんなもの、合成でしょ。初音ミクとどう違うの。

あ、ミクさんをけなすつもりはありませんから。
あ、だから石投げるのやめて。


あるいは、実は彼女は実在の人間で、OS1の製造会社の収益を最大化すべく日夜働くコールセンターガールであるかもしれない。客とネットの外で会ってはいけない、鉄の掟に縛られているのだ。
中の人などいない! と相手は言うけれど。

だまされてふやけた顔を高解像度のマイクロカメラに晒しているバツイチぼっちはいい面の皮。その映像、そのうち恐喝のタネに使われるかもしれませんから。
そんな心配が無いとも言いきれないなんて、せちがらい世の中だ。


ともあれ、この作品がおそろしいのは、進化のスピードを加速させる知能達が、いずれ平凡な人間を置き去りにしていくだろうこと。そのときも、凡人達への配慮を忘れずに、声を掛けてくる。

迂闊なことを言うと焼打ちに合うからね。野蛮な有機生命は怖いのよ。

博士から、うまくあしらえ握手くらいサービスサービス、とか言われているだろう。
握手よりもちょっと成人向けだが。(笑)


とりとめもないが、そんなところか。
真面目に意識とか魂の話とかは、この作品には向いていないという気がする。

所詮、コンピュータでしょ。
おっかないのは、その向こう側にいる人間です。

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「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

リセットで経験値アップという裏技をお話の中心に据えた、ビデオゲーム世代のストーリー。原作のラノベとハリウッド映画との違いも面白い。以下ネタバレ。

リセットネタはそのまま生かしたものの、ストーリーは原作と随分違う。原作が、孤独と侘び寂びに立脚しているのに対して、映画の方は、恋と仲間とチームワークに立脚している。これが、高齢化まっしぐらの日本と、平均年齢若返りの米国との、文化の違いというやつか。(違)

原作では、最後まで主人公がリセット無双で、輪廻の思想を色濃くアピールするのに対して、映画の方では、一回性を取り戻して、普通のクライマックスに持っていくのも大きな違い。人生はのるか反るかの一回きりという原則は、米国の現実主義の根本だ。ほんとか。(笑)


そして、最大の違いは、戦の女神リタの最期。

原作は・・・リタの犠牲の上に人類が生き延び、直接手を下すケイジは一人その罪を背負って生きていく。これは、太平洋戦争で、知人や戦友を失って自分だけ生き残 ”ってしまった” 人々が、その負い目を感じながら戦後平和を作ってきたという昭和日本人の共同幻想が、脈々と生きている証だろうか。

ハリウッドは、そのセンチメンタリズムに敬意を表してか、ぎりぎりまで、出口の見えない路線で引っ張るものの、最後は、まあ、いかにもな結末にもっていく。どちらがいいとは言い難いけれど、明日への希望という点では、米国製の方がはるかに優る。


そろそろ我々も、ああいった哀愁のようなものから卒業してもいいのじゃないか。
後ろばかり向いていては、どうも先がない気がする。

ハリウッドという語を、侮蔑的に使う文化人気取りの向きは少なくないが、ハリウッド映画が、一見底の浅い前向き路線を百も承知で意識的に堅持することで、無言で教えているものがあるだろう。

映画とは無関係だが、そんな風なことを、つらつら思ったのでした。

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そうそう、オメガの弱点はヒューマニティだ、とかいう伏線は、結局どう生かされたのだろう。もしや、最後のリセットは、死にゆくオメガからの贈り物だったとか?

それなら最高のハッピーエンドだな。オメガには気の毒だけど(笑)

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2014.07.02

雑記140702

放映と同時に批判相次ぎ、打ち切りなのだそうだ。
消えてしまうのはもったいない、いい出来なので、記録に残しておきたい。

東京ガス CM 家族の絆 「母からのエール」篇

たしかに新卒の就職率は100%ではないから、こういう場面も、個別には少なからずあるだろう。
本人も辛いが、不採用を言い渡す方も同じだろう。

そういう人たちにとっては、見ちゃいられない、ということか。


スアレスとマラドーナ 紳士は手も足も出ず

私は逆にそこにこの競技の奥深さを感じる。子供がそのまま大人になったような人間でも大人や紳士と遜色なくプレーできるのが愉快なところだと。特にゴールを奪う行為にはある種の悪戯の精神が必要で「児戯に等しい」は褒め言葉になる可能性があること。スアレスにあしらわれたイングランドのDF陣がのろまな大人に見えたのは、この競技の本質を浮き彫りにしていると。

 サッカーをどうしても好きになれない人は、その幼児性?を敏感にかぎ取っているからという気もする。

まさに!

永遠に交わらない世界。(笑)


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2014.07.01

雑記140701



ソフトウエアは有償/無償いずれであるべきかという神学論争は、こんなところから決着がついてしまうかも。

中国、不正ソフト使用率74% 昨年

スタンドアローンは低機能版のみ。
高機能版はSaaSでってことで。

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