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2014.06.03

「アクト・オブ・キリング」

ひと月ほど前に見てはいたのだが、感想を書き忘れていた。
映画としては、あまり面白くはない。

実際に、ああいった虐殺事件が、インドネシアで起きたということは、映画を見て初めて知った。2012年に製作された映画が、日本で、こういうタイミングで公開されることに、何か意図を感じないわけではないが、まあそれはそれ。

ならず者である彼らが、なぜ自らの役を演じるこの映画のオファーを受けたのかが、最大の謎だったが、どうやら、彼ら自身は、自分を、本当に英雄だと信じていたようだ。それなら確かに、その英雄譚を映画にしてみないか、と言われて、断る理由もないわけだ。

映画製作に、俳優として参加することで、彼らは、作中の役柄について否応なく考えることになる。それが、視野を広げ、他者の目で自分を見るきっかけを与える。その結果、何が彼らに訪れたか。

なかなか面白い趣向の作品でした。

しかしなぜ、彼らはこれを公開することを認めたのだろう。謎はますます深まる。

いや、単に契約で縛って罠に嵌めたのかもしれないけれど。(笑)

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