「バーレスク」
公開時に見逃していたのだが、リバイバルで見る機会があった。
海辺の小さなクラブで繰り広げられるショーの歌と踊りを、映画の中で楽しむという趣向だが、これがなかなかすごい。なんといってもその声量に圧倒される。それだけで既に見る価値がある。
ちなみに、バーレスクとは何か、については、wikipediaの説明などで読める。
ストーリーの方はシンプルに抑え目だが、ショーで歌われる歌の中身とマッチして心地よい。ストーリーと歌が互いを引き立て合っている。
芸能につきものの金が絡んだ色恋沙汰や同僚の妬み嫉みは、この作品では軽く一蹴されて清々しい。主人公の心が真っ直ぐに歌と踊りだけに向いていて、その強さと純粋さが、周囲を感化していく。
毎夜、歌って踊りあかせれば、こんなに幸せなことはない、とは歌の中の台詞だが、そのとおりの生き方を見せてくれる作品。