「ウォルトディズニーの約束」
原題は、”Saving Mr. Banks” その方が、内容をよく表している。ウォルトディズニーは、ここではむしろ脇役。原作者パメラ・トラヴァースの少女時代の思い出と、映画の製作風景とが、交互に現れる。
映画の内容によれば、原作者の父親と、メリー・ポピンズに出てくる父親とは、かなり趣が違う。その2つを、仕事より家庭が大切という点で結びつけようという構想だったのだろうか。
映画化を渋っていた頑固者の原作者が、とうとう折れて、OKを出すに至る過程は、それなりに描けている。
90周年の記念としては、まあまあか。
エマ・トンプソンは、相変わらず素晴らしい。
ウォルト・ディズニーがロンドンまで原作者を追いかけて行って、口説くときの、トム・ハンクスの、低い落ち着いた声の調子もよかった。
創業者のひととなりを、後の社員たちが描くというのは、結構微妙な作業だろうな。w
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