「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」
安定のマーベル品質。
アヴェンジャーズの周りに個別エピソードを配して、SFファンタジーアクションの分野を席捲しようという戦略は、かなり成功しつつあるように見える。この「ソー」の第2話も、単体で取り出せば評価はそこそこでしかないのだが、作中にアベンジャーズを思わせる要素を少しちりばめたりすることで、実力以上に見せている。モー娘やAKBと一緒。劇場予告編で、「キャプテン・アメリカ」の次作を流して盛り上げるなど、SFアクションの中での神話ファンタジーと軍事ファンタジーの棲み分けを際立たせたり、うまく回している印象。
とまあ、そんだけのものではある。
この「ソー」のシリーズは、ロキが面白さの核だが、今回は妙に素直な面を見せておとなしい・・と思ったらやっぱりロキはロキ。そうでなくちゃね!
本来の北欧神話では、オーディンは賢者、トール神は思慮の足りない暴れん坊、というイメージだが、このマーベル映画版のソーは文句の付けようのない勇者でありリーダー。ちょっと違和感ありだが、トールではなく「ソー」という別物ということで一応納得。
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