「フォスター卿の建築術」
ノーマン・フォスターといえば世界的に有名な建築家。その建築と都市への取り組みを映画に仕立てたのが本作。普段は見られない視点からの、有名建築の外観やインテリアが手軽に楽しめる。
日本にも、御茶ノ水のセンチュリータワーという仕事はあるにはあるが・・正直、あれが竣工したときはがっかりした。香港上海銀行のようなシャープで大胆なシルエットとはまるで違う、鈍重なイメージ。そのときは確か、耐火構造にするために、鉄骨にカバーを付けざるを得なかったというような説明を聞いたことがあったが、世界的な巨匠でも、成功作と失敗作があるのは、他の建築家と変わらない。
それでも、成功作が飛び抜けて優雅で美しいのは間違いない。才能と努力と運、といってしまえばありきたりだが、映像の中のフォスターを見ていると、精神の強さというものを感じずにはおれない。
上映期間が三週間と短いそうだが、DVDも出るようなので安心。
これは、フォスターがバックミンスター・フラーに言われて、気付きを得たという言葉。
そして、今ならおそらく、こんな風になるはず。
"HOW MUCH ENERGY DOSE YOUR BUILDING CONSUME, MR.FOSTER?"
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