井の頭池かいぼり
四半世紀に一度というので、早朝に家を出て、甲州街道・井の頭通りを小一時間ほど走って見に行ってみた。以前、井の頭池の端のあたりに住んでいた頃、幾度となく往復した道で懐かしい。
かいぼりは、水質改善と並んで、ブラックバスなど外来魚の駆除が目的だそうで、昨日はメディアにその様子が流れていたが、50cmはありそうな大きな魚が何十ものたらいに大量に捕獲されていて驚いた。
今日は、そのお祭り騒ぎも収まって、静かな朝。
吉祥寺駅から公園に降りていく道にあった焼き鳥屋はなくなって、スタバになっていた。風情がないが、これも時代か。駅前も、地価と賃料の上昇のあおりで、小さな商店が軒を並べる一角はいま難しい局面を迎えていると聞いた。GoogleBusを巡る騒動と構図は同じ。
まあ、それはそれ。
* * *
こうして水を抜いてみると、思ったよりずっと浅い。
御茶の水側は枯れているが、現在の池の水源である弁天橋側の湧き水は途絶えていないので、それを池の上手の方で遮って、パイプを通じて下手まで運んで放流する。池の大部分をバイパスして、その間に水を抜くわけだ。
鋼矢板と土嚢でせき止め、ポンプで吸い上げて、塩ビ管で岸伝いに下手まで運ぶ。
下手の水門近くでは、上手側とは別系統で、池本体の水を抜くポンプと配管が設置されている。昨日まではおそらくフル稼働していたのだろう。
下手水門まで来た水は、神田川に放流。江戸湾までの旅に出るわけだ。笹船でも流してみたい。
こういう取組が活発なのはいいことだなす。
たしか、皇居のお濠のかいぼりも数年前にあったと思ったけど・・。
「井の頭恩賜公園 100 年実行委員会 」(都の建設局のサイト)
「よみがえれ!!井の頭池!かいぼりシンポジウム」
「かいぼり 画像検索」
これで多少でも水がきれいになるとよいですね。雨水浸透桝の普及が鍵みたいだけどね。
帰りがけに、以前住んでいた、横羽目板張り昭和レトロな木賃アパートのある辺りへ行ってみた。一帯はすっかり小綺麗なプレハブ住宅に変わってしまって、昔の面影もない。日本の住宅の寿命の短さを考えてみれば、これも致し方ないのだが、根なし草な都市民のちょっとした哀しさでもある。
その道すがらにあって、ずっと印象に残っていたこの住宅は、まだ健在だった。ほとんど2寸勾配くらいのこの屋根は、周辺の4寸くらいのはと異質だから、たぶん地元大工ではなく設計屋が絡んでいるのだろう。
軽やかな屋根、シャープな軒先、という言葉の具体例。
雨仕舞がどうかは、知らない。
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