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December 2013

2013.12.30

「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」

音楽の教養知識がある人には、きっと楽しそうな、21世紀に生きる吸血鬼夫婦のけだるいお話。以下ネタバレ。

そりゃ15世紀に比べたら、現代は生きづらいところだろうな。旦那が樫の木の銃弾を特注したくなる気持ちもわからなくはない。

でも結局、土壇場で、上品な仮面を捨てて、らしさを取り戻すところで終わる。

もし、主人公の彼がひとりだったら、たぶんあの銃弾が役に立ったことだろう。

そうならなかったのは、時を超えて、でも不思議な距離を保って、一緒に暮らす彼女がいたから。かりそめに「妻」などと呼んでいるが、その言葉は全くふさわしくない。

まさしく"Lovers"

老吸血鬼との関係も最後に明かされて、腑に落ちる。
なるほど、洒落たタイトルだ。

これで音楽のことを自分がもっと知っていればなあ・・

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「かぐや姫の物語」

こうして見せられると確かに、既成社会の枠組みから見たかぐや姫は、わがまま娘以外のなにものでもない。その見方自体に対する批判精神は、もののけ姫含めジブリの伝統芸だから、まあそれを見に行く映画と思えばいいだろうか。

以前、尾崎豊の「盗んだバイクで走り出す~」の歌詞に対する滑稽な批判があったけれど、この「かぐや姫」も、少しきわどい線を、一瞬だけ踏み越えている。気にせずどんどんやってもらいたい。だいたい、かの記憶に残る名作「ルパン3世 カリオストロの城」も、主人公は泥棒だし。w 

ただ、このお話ではそれを罪と罰の枠組みで捉えているフシもあって、いくらか進化・・というか変化しているようでもある。

たしかに、貴公子たちの言葉も心も浅いのだが、それを逆手にとって彼らを窮地に追い込む、利発なかぐや姫のかすかなうすら笑いには、下界の人間すべてを蔑み嗤う底意地の悪さが滲み出ている。その悪しき思いが、彼女の罪。

とはいえ、その後の、ミカドのオレオレぶりを見ると、まあどっちもどっち。

絶世の美女の上から目線が見逃した下界の良い点に、彼女は後になって気付くのだが、後悔先に立たず。子供の頃は知っていたのに、なぜ忘れてしまったのだろう。

そんな自分に、かぐやは自己嫌悪を感じただろうか。そこが、反省のなさそうなミカドたちと、かぐやとの違い。

わかりやすい。

* * *

それにしても、かぐやを迎えに来る、あの・・なんというか・・・ちんどん屋さんでしたかいやいやこれは失礼。

そこがなあ。残念すぎる。

あれなら、いっそ、未知との遭遇のUFOの方がよかった気もする。絵のタッチからするとそれも無理だろうけど。
でもあれはないわー。なぜそこでインド風? 不自然すぎて笑ってしまいそう。

かぐやを喪う翁に感情移入して号泣しそうになる気持ちを、一発で醒めさせて体面を保ってくれる効果はてき面でした。

え? そういうために入れたの? まさかねえ。

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「ゼロ・グラビティ」

3D映像の威力を最大限引き出すこのプロットを考えた人はすばらしい。

もちろん、絶体絶命の窮地に陥った人間のドラマが中心にあることは言うまでもないのだが、それにしても、この宇宙空間の深み、高速で飛来するデブリの恐怖、遊園地の回転ブランコのような上下感の喪失などは、実際には少し違うだろうと思いつつも、3Dならではの映像に眩暈がするほど。IMAX3Dで真ん中付近の席で見たのもよかったかもしれない。観終わって少し疲労感が残るくらい迫力がある。

原題が単に"GRAVITY"となっているのは、たぶん、生還したラストシーンで、普段は意識しない地上の重力を、生きている実感に重ね合わせているところを重視したからだろう。米国での観客の6割が女性だそうだから、サンドラ・ブロックが演じる女性の方に関心が集まっているということか。

一方で、邦題に「ゼロ」が付加されているのは、無重力空間のサーカスめいた映像を重視しているように見える。

興行側のマーケティングの違いなどが見えるようでちょっとおもしろい。

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[追記]
こんなサイドストーリーも作られている由。
Aningaaq (HD)

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2013.12.28

「ハンガー・ゲーム2」

「1」と同様のフォーマットで、サスケでも見るつもりでだる~く楽しむかと期待せずに行ったら、最後に怒涛の新展開が待っていた。んで、そこで切ってしまうのかああぁぁぁ。
というわけで、これを見ると、どうあっても「3」も見ないわけにはいかないという、興行側の策略にはまります。w 以下ネタバレ。

「1」では、ゲームの背景など、世界設定そのものを見るのが半分、ゲーム出場者の奮闘と悲哀を見るのが半分でした。本作では、栄誉ある優勝者という虚構がはげおちて、過去のゲームの生き残りどうしを戦わせる禁じ手に、主催者側が踏み切ります。前回優勝者である「炎の少女」ことカットニス・エヴァディーンが、圧政に対する反乱の象徴となってしまったことへの対処のはずだったのですが、カットニスの予測不能の行動で、目論見自体が、東京ドーム20個分くらいの大競技場とともに崩壊し、むき出しの力による鎮圧が始まった!・・というところで終わってしまうのです。ひどい。w

それにしても、このカットニスというキャラクタの複雑さは、このシリーズの大きな魅力。故郷の恋人と、競技を通じて信頼が深まったパートナーとの関係は、友達以上恋人未満的微妙さがむずがゆい。殺人サバイバルという異常な状況が背景にあるとはいえ、このバランスが細かく揺らぎながらも保たれているのが、まるで果てしなく続く昼ドラのようです。

さらに、ブチ切れたときの発想と行動。いや、あんたそういうやり方で競技場自体をぶっ壊しますか。恐いです。動物園に虎を見に行って、檻の前でへへーんとか舌を出してからかっていたら、むかついた虎の奴がいきなり斧を取り出し檻を叩き壊してこっちきたー!目の前に来たー! みたいな恐さです。

そして、故郷に対する鎮圧を知らされた時の怒りの表情のどアップ。どれだけ鏡の前で研究したんだという百面相が見られます。ここは笑うところなのか怯えるところなのか迷いますが、間違いなく、「3」を見るまで帰さないわよというジェニファー・ローレンスの決意というか恫喝が漲っているのがわかりますw。

というわけで、「3」へのつなぎとしての「2」ではあったわけですが、このシリーズの底流にある三角関係は、この後どのような展開を見せ、どのような決着を迎えるのか、目が離せません。独裁と反乱のような大きな絵柄は、むしろ背景の喧騒にしか思えないほど、こちらの方が面白そう。


起きている時間の半分以上を、仕事上の人間関係に費やして、家で家族と過ごす時間は実は少ない普通人に、さっくりと刺さるテーマを、この映画は持っている。そういう意味で、興味が尽きないと言えます。

どうでもいいですが、次、「3」を早く見たいわけです。反乱する民衆のみなさんも、早く「3」をと、無言でサインを発しておられるわけですし。w

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2013.12.27

雑記131227

首相の靖国参拝の件、A級戦犯が合祀されて以降は、天皇陛下は参拝を見合わせていると聞いたけど。
その意味をよく考えてみたい。


百度のIME、何かのアプリケーションをインストールしたときに紛れ込んできたことがあった。すぐに削除したけど、やっぱり気分は悪い。

日本や米国の企業も、パソコン戦争やOS戦争でしのぎを削っていた頃は、結構行儀の悪いソフトを勝手にインストールしてきた時期もあったけど、プライバシー意識のある利用者世論から叩かれる経験を積んで、徐々に行動が洗練されていったと思う。中国企業もそうなってくれればいいのだけど。。


The Rapid Packing Container

なかなかいいけど、大きなサイズの箱は、重くて荷崩れするものは、たぶん入れられないだろうな。。

でも確かに、プレゼンがうまい。

こちら経由。
https://twitter.com/TrinityNYC/status/415134586725617664

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2013.12.23

雑記131223


Remove offensive state in Glendale, CA public park

例の従軍慰安婦像を撤去するよう、アメリカ政府に請願する署名をしてきました。
10万人必要なところ、現在、あと3万3千人ほどのようです。

CREATE AN ACCOUNT をクリックして、氏名、メールアドレス、郵便番号を登録すると、確認メールが返ってくるので、長いURLをクリックして登録完了。

続いて SIGN THIS PETITION をクリックして、署名完了。


事実関係はよく知らないけど、関係ない米国に像を建てるという姑息なやり口が気に入らない。


シラーの手頃なのと言ったら、こんなのを売りつけられた。さっそく開けてみると、この風味のどこがシラーなんだよと。

エノテカは女性の店員はいいんだが、売らんかなの男の営業店員は・・
まあ、クリスマス前でとりあえず何か調達しようという気持ちを汲んでくれたと思っておこうか。

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おフランスのワインはどうも口に合わないことをまたまた確認してしまいますた。
しかし肉には案外合うな。むう。

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「ファイアbyルブタン」

予備知識なしで見たので、妙に脚フェチな構成だなと思ったのだが、ルブタンというのが靴のブランドだと後で知って納得。そういえば、「ブリングリング」でも、”みんなルブタンを履いていた”というキャッチコピーがあった。

数十年前に現地で見たクレイジーホースのオープニングの衛兵のアレは、変わることなく伝統を守っていることはわかった。その他の部分は、時代にあわせて進化しているのだろうか。よくわからない。

舞台のショーを映画館で、ということで、当然、舞台では決して見られない角度からの映像やアップなどの編集を駆使している。その点で、比較すべきは映画の「シルク・ド・ソレイユ」ということになろうか。

「シルク~」が、アクロバット・アスリートの絶技を贅沢に素材に使って、物語的な構成をとっているのに対して、本作の方は、女性ダンサーの艶やかさを中心に、テーマの方はむしろ添え物という感じ。

クレイジーホースなのだから、もう少し艶めいたもの中心にした方が、スケール感や演者の身体能力にフィットすると思うのだが・・それだとエロになってしまうのか。

個人的には、「シルク~」のダイナミックな映像の方が好みだなあ、という結論でございました。ただ、フィナーレの一体感というか、あの人たちの仲間になれたら楽しいだろうなと思わせる魅惑は、さすがにショービジネスの華だなと思いました。

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そうそう、この映画はひょっとすると女性にはうけるかもしれない。トップブランドの靴だけを纏った美しいボディに向ける視線が、男の観客とは異種のものになりそう。

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雑記131223

年も押し詰まって寒くなってきた。


常識を疑えか。

「介護に関わる人たちは、『体にいいものは、これなんだから、これでいいんだ!』って感じなんだよねぇ。でもさ、介護される人たちも、1年365日、同じようなものばかりを食べてきたわけじゃないんだから。たまには、エスニックがあってもいいし、辛いものがあってもいいし、『どう見ても、身体に悪いでしょ』ってものを食べてもいい気がするんだよ」
それは確かにそうだなと思う。

彼らのビジネスは補助金が基本にある、というところがこの種の話の胆。補助金を出すのは役所だから、役所から少しでも難癖を付けられる口実を作ってしまうと、ビジネスとして立ちいかない。地方自治体レベルの常識は、結構担当者の考えに左右されたりもするそうで、いろいろたいへんらしい。


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2013.12.21

「ブリングリング」

実話が元になっている由。ほぼ全編、セレブ宅に忍び込んでブランドものを物色するシーンと、その合間のクラブ遊びの喧騒の繰り返しだが、微妙に意味づけを変えながら描くことで、放任された若者たちの心の裡をあぶりだしているようだ。捕まった後の弁明の幼稚さや底の浅さが、見ちゃいられないくらいイタイのだが、あの年頃の失敗は、概ねそんなものだろう。

むしろ、そういう底の浅い言い訳のあれこれを、いい大人でもやっているのではないか。つい先日辞職した都知事の例を持ち出すまでもなく、自分にもそういうところが、いまだにあるのではないかと、自省したりもする。

さて、本当は、エマ・ワトソンだけ取り上げてはいけないだろうとは思う。この映画は、彼女が主役でもなんでもないのだから。それでもやはり一言言わずにはおれない。イタいティーン役で、またもや目立っていました。目立つ、というのがこの人の特技なのかもしれない。ずっとこのイメージでいってしまうのだろうか。高貴な役やセクシーな役、味のある脇役ができるのかどうか、もう少し年齢を重ねてみないとわからないが、いまはこれ全開で。

賢そうでいて、最後に警察に持ち掛けた取引で底の浅さが露呈してしまった首魁役の、ケイティ・チャン。この人もなかなかよかった。
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2013.12.16

雑記131216


安くてアルコール度数6%と低めの、ワインというか葡萄ジュース。
これが甘口で口当たりが良くてなかなか。まとめ買いした最後の一本もおしまい。

今年の正月は長いから、また5,6本まとめて買っておくのもいいかな・・

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2013.12.15

「鑑定士と顔のない依頼人」

様々な物語の分岐を孕んで期待と想像が膨らむ。芸術品の真贋を見る技に、一生を捧げ、時には利用して生きてきた男が、愛の真贋にどう向き合い、どんな結末を迎えるのか。それ以上は言えない。以下ネタバレは見ずに劇場へ真っ直ぐ行くのが吉。


観終わってみれば、こうこうこういう作品だと一言で片づけるのは簡単だ。それくらい単純なお話。けれども観ている間は騙される。私はてっきり、この秘密めいたヒロインは実はオートマトンなのではないか。開かない壁の向こうでぎりぎりと油の血を流しているのではないかとさえ、前半では思っていた。江戸川乱歩の奇怪な世界。その想像だけでたっぷり楽しめる。

素顔が見えるようになってからは一転、老いらくの恋のお話なのかと思わされる。誕生日でさえ、一流レストランで一人ろうそくを見つめるしかない孤独な仕事師の、魂の解放を見せてくれるのかと。実際、終わり間際まで、ほとんど騙される。

もちろん、注意して見ていれば、彼の裏仕事の相棒や奇妙な機械修理工の目の光に、怪しさを感じないではない。姿を盗み見られているとは知らないヒロインが電話をするときの話ぶりも、病気という割にはややくだけすぎている。舞台となったヴィラの向かいのバールに、最後まで通して姿を見せている奇怪な小人は、鍵は常に目の前にあると示している。

しかし、そうした些細な疑問は、誂えたように挿入されるシーンでことごとく目を逸らされる。相棒の怪しさには、貧すれば鈍すを示すエピソードで。修理工の怪しすぎる目の光には、仕事の腕と職人魂を見せつけることで。小人は小人であるというだけで。

ヒントをちらりと記憶に刻みつつ、うまく話を逸らせておくことで、結末の衝撃をいや増している。

そしてなにより、ヒロインの病気が錯誤の最大要因だ。開けた場所や人との接触を極度に恐れるという奇妙な病気。その激烈でヒステリックな反応は、他の些細な引っ掛かりをあっさり押し流す。主人公にとっては、それが親近感、同族意識を刺激し、次第に深く罠にはまっていくことになる。それを彼は愛と錯覚する。もちろん観ている方も彼と一緒に。

はまりはじめた後の話の展開も、念が入っている。少しづつ段階的に打ち解けていく様子、ずいぶん親密になったところで鑑定士を襲う突発事故、その際ついに病気の恐怖に打ち克って彼女が見せる献身。これで騙されずにおれようか。
そこで仕舞かと思えば、さらに失踪事件を重ねて、彼女の生い立ちをより深く彼の心に刻み込む。抵抗は無駄だ、と計画者たちはほくそ笑むかのようだ。

こうして老人は幸せな夢に嵌められる。そして結末へ。

* * *

鑑定士という仕事は、真贋の判断によって価値を生み出し、あるいは損なうものだ。その彼が、真贋を偽って不正に蓄えたコレクションを、愛の真贋の判断を誤ったがゆえに失う破目になったのは、まことに皮肉というべきだろう。その不正な行いが、芸術作品に対する彼の紛れもない愛ゆえであってみれば、皮肉を通り越して哀しみさえ覚える。歯車に彫られた18世紀の伝説の機械職人の銘は、彼にとって鑑定という一生の仕事の始まりであり、終わりでもあった。

見ようによっては、これは美人局に引っ掛かった哀れな老人のお話に過ぎない。しかしそれを、仕事だけに生きてきて、その道で一流になった老人の心の陰影にまで踏み込み、価値ある作品に仕上げたのは見事と言うしかない。一生をかけて築いてきたコレクションと引き換えに彼が得たものは、はたして単なる失意だけだったのか。わずかひとときの記憶は、あるいは残り少ない彼の人生を、これまでと比較にならない輝きで満たすことになったのだろうか。観終わってみれば、初めに戻ってまさに江戸川乱歩。ラストで次第に引いていく、いつまでも続く妖しく哀しい機械仕掛けの色合いはどうだ。

久しぶりに、「面白い」と言える作品を見せてもらいました。

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2013.12.14

「グリフィン家のウエディングノート」

このところ、ロバート・デニーロがパパを演じるのを妙にたくさん見せられている気がする。これもその一本か。少しどたばた感が強すぎて、昼のバラエティーショーを見ているような錯覚を覚える。そんな息抜き映画。以下ネタバレ。

どこがバラエティ感満載かというと、例えば、コロンビアから来た花婿の妹の脱ぎっぷりとか。なぜそこで、みたいな不思議感が漂う。あるいは、おしまいの方で、離婚したけれどいいお母さん役だったはずの初老の女性の不倫が突然暴露される不自然さとか。あるいは、新郎新婦がなぜか会場とは別の場所で宣誓するのも唐突だし、それを駆け落ちだと騒ぎ立てるのもなにか取ってつけたようなわざとらしさがある。

全体にあまり上質な語り口とは言えない。

テーマはおそらく、結婚制度や夫婦を巡る男女のあり方だろうけれど、あまりに当たり前に離婚案件が転がっているので、身の回りにあまり離婚者がいない者としては、いまひとつ馴染めなかった。もっと重いはずだろう、離婚というのは。
それとも、最近はそうでもないのかな。よくわからない。
そういう、古い価値観に縛られている代表として、コロンビアから来た生みの親を登場させているのだろうが、ほとんど役に立っていない。

カソリックの神父が飲兵衛(自粛中)だったりするのは、一応、お笑いだし、結婚式当日の会場と会衆の、統一感のあるパールホワイト感とかは、なかなかよいので、その辺りを楽しめばよいのだろうか。

見たことをすぐに忘れそうな、映画というよりTVドラマと呼んだ方がしっくりくるものでした。

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2013.12.12

「攻殻機動隊ARISE border2 -Ghost Whispers-」

border1はいまいちな感じだったが、このborder2はなかなか見せてくれます。前売りが安かったので心配したけど、平日夜の劇場は若いカップルなどで半分以上埋まっていて、根強い人気を感じさせる。絵柄もそれなりに支持されているのだろうか。以下ネタバレ。

草薙素子の心象風景が多い回は理屈っぽくなりがちだけど、今回はそれは少なく、アクション中心で楽しめる。後の公安9課のメンバーが、チームを組む前で敵味方に分かれて戦うのが見せ場。素子とバトーは普通ならこういう形で相まみえることはないから、ユニーク。

毎度お馴染みの電脳空間だが、今回は水中のように描いているシーンがあって、とてもよい。静かで思索を巡らせる空間。艶もある。

それと対照的に、現実界のスピーディで騒々しいバトルは、こちらも攻殻らしい。今回の見せ場は、通信車のタイヤをロジコマが打撃系の火器で破壊するあたり。このシーン音がいい。

そのほか、荒巻の戦術バックアップやら、メンバーの連携やら、登場人物のクールな物言いやら、いつもどおりの安定の品質。

あえて欠点をあげつらってみると、おそらく義体化された素子たちは肉体的な苦痛を感じないだろうという点か。苦痛信号が発生しても、電脳の外側の防壁で止めてしまえるだろう。これは、苦痛を感じない兵士というテーマでいろいろな作品がネガティブに取り上げていることだけど、攻殻シリーズではそれを、こっそり強さに置き換えているように見える。そこが、少々難点と言えなくもない。

とはいえ、そこがクールで非現実的な世界を作り出す素にもなっていそうだから、そう否定したものでもない。
なかなか見るのをやめられない理由でもある。

しかたがないから半年先の次回も見るか。

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2013.12.07

「47RONIN」

これは一体どこの惑星のお話なのかと。
そして誰に見せるつもりなのかと。

浅野忠信が「もうね。浅野が吉良をやると。それだけで十分じゃないかと。」と、ふてたように言っていたのが、いまはわかる。わかるぞう。

いわゆる伝奇ものですかね。でもなんか、まあまあ面白かったんだけどね。面白いと思ってしまった自分が悔しいやら情けないやらで、以下、どこが面白かったのか言い訳します。
・デザインがなかなか
 もう時代考証なんて関係なしのぶっとんだ意匠が、案外よかった。まあ、中国っぽいだけかもしれないけど。
・謎の将軍が、らしかった
 最高権力者というものは、実は一番掟に縛られて、いろいろ難しい立場の人なわけだけど、そういう感じをよく出していた。ストレスまみれの憎々しい顔を上手に演っていた。
・日本人キャストばかりで全員英語
 一座全員が英語を話すのが、まるで社内公用語化みたいで笑えた。誰向けの映画なんでしょうかこれは。
・日本人の恐ろしさを示した
 日本人は相変わらず恐るべき首狩り族で有り続けていることを、世界に知らしめている。あれが何百年の時を超えてニュースであり続けるのは、そこにニュース性がある、つまり極めて珍しいことであるからだけど、そんな真理には関係なく、サムライ=ハラキリ・首狩りであることがますますよく伝わる。まずい。

少々追記:
さらに、このお話で一番まずい点は、、才能あるもの、能力を身に着けた者を生かそうとせず、秩序を乱すという程度の理由で死に追いやる世界観を正当化していることだ。ああ日本という国は確かにそうだよねと、外国人は思うかもしれない。

まあ、そうは言っても、キアヌ・リーブスは、案外楽しんでたんじゃないか。宣伝のインタビューで「Light?, Camera?, Action !」と言って締めてたのが、実に楽しそうだったんだよなあ。あれに引っ掛かって、見る気になったのだった。実際、キアヌと真田広之が切り結ぶシーンはなかなかいい。キアヌ、太刀捌きを随分練習したな。

これはたぶん、そういう風に楽しむ作品。 てことでOK?

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写真の親指は、これだけ見るとボケギャグだけど、実はうまい使われ方をしている。知りたい方は劇場で。

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雑記131207


ドル高が続くこれだけの理由

つまりエネルギーの覇権は、米国に移りつつあるわけです。皆さんは産油国の通貨は、強いと思いますか? それとも弱いと思いますか?
・ ・ ・
アメリカが最大の産油国として君臨しはじめると、それは中東やロシアなどの、単一のコモディティに経済を依存している国々の政情不安を招きかねない
・ ・ ・
「有事のドル」という言葉がありますが、今後、世界の産油国が強いられる期待値の下方修正は、地政学的なリスクも高まることを示唆しているのではないでしょうか?

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2013.12.06

雑記131206


2人乗りの電動クアッドコプター、飛行実験に成功

フルサイズのヘリコプターとしては飛行中の騒音レヴェルが低く、従来型と比べて振動がまったくなかったことを喜んでいる。現在、モーター3個に対して1個の割合で電気を供給している6個のバッテリーパックを使って約20分飛行できるとチームでは考えている。

これはツボにきた。

小さい多数のローターなら、大きい1つのローターに比べて、作るのが簡単で費用も安くすみそう。音も静か。故障に対しても比較的安全、利点がいろいろある。

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正三角形で構面を形成して、ローターを最密充填してみたらどうなるんだろう。

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2013.12.04

雑記131204


特定秘密保護法は「治安維持法」ではなく「スパイ防止法」である

 特定秘密の指定基準は第三者機関でチェックすることになっているが、法案では明記されていない。必要以上に広い範囲の情報を特定秘密に指定し、それにアクセスする人を逮捕するようなことがあってはならない。この法案はそういう微妙な部分を政令にゆだねているので、今後も監視が必要だ。
最初にそれを言ってくれなきゃだめじゃないか。
政令なんて、お役所の都合でどうにでもできるのだから。


GoogleのCompute Engineが一般公開へ: インスタンス料金下げ, 16コアインスタンス登場, Dockerをサポート

CoreOSはDockerと一体的にパッケージされているから、アプリケーションをいろんなサービス間で移動するのも簡単だ。クラウドサービスを利用するデベロッパも、単一のベンダにロックインされずにすむのである。
へー。よくわかんないけどすごそう。

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2013.12.03

「ウォールフラワー」

原作は青春小説の金字塔。映画もその評に恥じない傑作。胸が苦しくなるほどに、脆さ、危うさ、切なさ、そして無限の可能性を感じさせる。誰もが自分のあの頃を思い出すだろう。以下ネタバレ。

青春映画のテンプレート的なものだったら、これほど胸苦しくなることはなかったかもしれない。「さよなら、壁際の僕」という売り文句は、その点で少しミスリードだが、宣伝としては正しい。

確かに、引っ込み思案な高校生が自立しはじめる旬な感じを捉えているのは間違いない。けれどもそれ以上に、無限の未来を夢見ることができる年頃のあの感じを、この映画は思い出させてくれる。そして、同時に不安も。
その二つの感情がせめぎあって、切なさが掻き立てられる。

キャラクタの設定も、この映画を独特なのものにしている。主人公3人組が子供ながらに負っている傷は、青春映画と呼ぶには少し重い。その重い部分の見せ方が上手い。

普通の奥手な少年のように見せながら、ちらりちらりと小出しにしておいて、ラストにつなげる。3人がそれぞれ、芸術方面に興味を持って活動していることが、この重さを味わいに変えてもいる。

正面から取り上げては、社会派映画のように堅苦しくかつ教訓めいたものなってしまうところだが、そうはしていない。少年から青年期の、生きにくさのひとつとして、葉っぱやら恋やら友達関係やらの中にはめ込みながら、注意深く扱っている。これはまさに、当事者の年齢の目線だ。大人目線でことの軽重を決めてはいない。

それは克服できる過去のひとつであって、彼と彼女のその後の人生に必ずしもマイナスとは限らないような、そういう描き方が、とてもいい。さらに二人の絆の形成にも生かしている。なるほど小説を読んだ若者たちから手紙が何百通もくるわけだ。

ピックアップトラックの印象的なシーンを、初めの方と最後とで、二人の役を違えて繰り返すことで、順繰りに巣立っていく様を見せているのも、にくい。この最後のシーンの、夢と不安の混じり合った空気感はどうだ! 匂いまで感じられそう。

もちろん、このラストシーンの感動は、それまでの話の流れが、十分練り込まれていてこそのものだ。この映画は、脚本と演出、大技と小技、話の順序、背景人物設定と役者の個性技量、それぞれが有機的に結びついて、共鳴している。一体になって作品として立ち現われているのだ。

このところ少し、傑作という言葉を安売りしている自分だけれど、そしてエマ・ワトソンやローガン・ラーマンをやや贔屓目に見ている自覚もあるけれど、それでもこれは傑作だと、言い切りたい。

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2013.12.02

雑記131201

今年も師走になりました。あんまりいい年ではなかったかな・・。でも現実なんてそんなもの。万事塞翁が馬でいきましょう。


先月後半から、妙にスパムが増えた。"アグ"とか"ugg"とかいうのが、ニフティのスパムフィルターを潜り抜けてしまうようだ。uggで検索すると、

「UGGはアメリカのデッカーズ・アウトドア・コーポレーションの登録商標で、アメリカ合衆国及び中国を含む世界中の140カ国以上で登録されている。中国とトルコでは著名商標として法的に認められた。 UGGが一般名称であるという考え方はオーストラリアとニュージーランドに限られているようである。」
ということだから、企業としてはまともなのだろう。
使っているIT業者の問題かな。

確かに、アウトドアには関心があるから、それを通すニフティのフィルターは、一応仕事をしていると言うべきなのかもしれないけど・・



実際のところを知らないので、多分に憶測で書いてしまうけれど。

日本IBMの苦悩と日本の特殊事情

まず、地方の中堅中小ユーザーから耳にするのは、日本IBMに対して中長期にわたって継続して任せられる信頼感と安心感がないと言うことです。
いわゆる「人間関係」というもの。「契約関係」と、ときに対立する概念。
ユーザー側からは私を含めて4名、これに対して、日本IBMからは説明に関係する製品やサービスを担当する10名を越える営業やエンジニアが同席していました。
実体験だけで言うと、これは日本IBM以外でもありそう。人が余っているということかと思うと、I社の場合はそれだけでもないらしい。
「日本IBMはお客様が真にグローバル化して頂くことをお手伝いしたいと考えている。だからこそ、このやり方をお客様との関係でも根付かせていきたいと考えているんだよ。」
クライアント側は、自分のことなのだからもっと勉強して自分で決めるのがよい、という考え方は、確かに一理ありそうだけど・・

社内事情まで考えてソリューションを提案するなら、それに見合うコンサルティングの対価が必要だけど請求しづらい、というあたりに、古くて新しい日本の「特殊事情」があるのかも。

サービス残業とも共通する土壌。


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