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2013.11.13

「サカサマのパテマ」

少し前に「アップサイドダウン 重力の恋人」を見たばかりだったので、同じようなトリッキーな映像だろうと思ったが、設定はこちらの方が手が込んでいて、その分お話が面白くなっている。ネタバレはできないので、ざっくりした感想だけ。

重力反転の取り上げ方が、「アップサイドダウン」では面白さに焦点を当てていたのに対して、本作では、その恐ろしさを強調していた。たしかに、足元が空で、手を離せばそこに向かって落ちていくのでは、面白さよりまずは恐怖が先に立つのが自然だ。ジャパニメーションのソフトなタッチだが、描き出された恐怖はけっこうリアル。視点移動のうまさのおかげか。

その恐怖を、異世界に対する本能的なおそれを示す暗喩に使って、お話に深味を持たせていたのがよかった。親世代では失敗に終わった異世界への挑戦を、子の世代が、恐怖を克服し、妨害を乗り越えながら、成功させる。犠牲になった親世代が残した種が、思いもよらない形でその子供たちを助け、運命の綾を感じさせる。逆向き重力の世界を行き来する展開が、そのまま登場人物達の立場の逆転と重ね合わされて、ダイナミックで退屈しない。
そして最後は、驚きの結末でブレークスルー。言うことないです。

重力反転世界という同じ材料を使いながら、「アップサイドダウン」と本作とで、これほどの趣向の違いが見られるのもたいへん興味深い。映像の面白さは前者がよかったが、ストーリーは、本作の方が一枚上。

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