« 雑記131028 | Main | 「清須会議」 »

2013.11.03

「セイフヘイブン」

穏やかで幸せな恋愛映画に、少し影を絡ませて感動を深めた良作。ハッピーエンドで明かされる、ある意外なことに、ちょっと泣けるのもいい。上映館が少ないけれど、もっと多くの人に見てもらっていい作品。本年いまのところのベスト5に入りそう。以下ネタバレ。

あっと思わせる瞬間が二度あって、おアツい空気の恋愛映画とは少し違う味わいになっている。このカテゴリの作品を見慣れている人にとっては、お馴染みのパターンなのかもしれないが、私は、その意外な瞬間が映画を立体的にしていて、とてもいいと思った。

原作者は、「君に読む物語」と同じニコラス・スパークス。恋愛ものらしからぬミステリアスな背景設定、じっくりと愛が熟成していくストーリー展開、あっさりした、少し泣ける後味のよさ、諸々が、乾いた都会暮らしの心に沁みてくる。この作家さんは男性だそうだが、バランスとセンスのよさが感じられる。

舞台になる海辺の小さな町の雰囲気もいい。石の街に住む人間の憧憬をかき立てる自然の風景に、ボートに釣り具に桟橋、砂浜、自転車に並木、小さな港、木造の雑貨屋、森の中の小屋、などなど、道具建てもそろっている。湖沼地帯を思わせるような、美しく入り組んだ水路まで登場。もうたまりません。これが、あちこちのロケ映像をつなぎ合わせたのではなく、ノースカロイナ州サウスポートというところに、自然に全部あるらしい。うらやましいかぎり。

主役の二人、ジュリアン・ハフとジョシュ・デュアメル、それに子役の二人も最高。計ったようにこの物語に合う。地味だが、男の子がよかった。ジュリアン・ハフという人は歌って踊れる多芸な女優さんなのね。

監督はラッセ・ハルストレムさん。影を退けて幸福を掴むこの映画の、緊張をはらんでかつリラックスした雰囲気を、力まず緩まず破綻なく作り出してくれました。素晴らしい。

いいなあ。ほんとこれはいい映画だわ。

Pic01

Pic03


|

« 雑記131028 | Main | 「清須会議」 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 「セイフヘイブン」:

« 雑記131028 | Main | 「清須会議」 »