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2013.11.10

「清須会議」

こらこら、揃いも揃ってそのかつらの不自然さは何だ(笑)。でもお話は面白かった。なにより、普段はなさそうなとりあわせの、日本の主役級の役者さんたちが大集合しているのが楽しい。役者リソースをふんだんに使って、歴史上の人物像ともよく合わせている。以下ネタバレ。

秀吉サーガの人気の源は、たぶん、戦乱の世を終わらせて、エネルギーをもっと生産的で楽しいことに使いてゃーで。だから力貸してちょーよ。そんでわしも偉くなりてゃーだで、おまいさんもいい目みさせてやっからさあ。という、志の高さと俗っぽさの同居にあるのだろうと思う。吉川英治の受け売りだけど。そういう人物像がよく出ていた。大泉洋はこの筋書にぴったり。

他の面々もいい味わい。三谷幸喜の映画はいつも登場人物が多い印象だが、今回もそれぞれに個性的な配役が光っている。それを見るのも、この人の作品の楽しみのひとつ。一人を深く掘り下げるよりは、ソーシャルグラフを見せて楽しませる方向。

おちゃらけが多いのはいつものことだから、まあ目をつぶってスルーすればいいだろう。むしろ、現代語風の台詞の多さや、かつらの不自然さなどを見る限りでは、この歴史上の重大会議を、現代の会議になぞらえているふしもある。

「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で云々」というガテン系の主張に真っ向異を唱えて、「世界を動かしているのは会議と政治なんだよボク」と言いたいかのようだ。もちろん、両方あって世間は成り立っているわけだけれど。と逃げておくのが、無責任な第三者の定石。

この監督らしいエンタテイメントで、上々の出来の一本でした。

Pic04

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