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October 2013

2013.10.28

雑記131028


絶滅の危機に瀕するWebデザイナーという職業 Wix(ウイックス)がIPOへ

そこでちょうどブログやTumblrを使うのと同じ感覚で、自分の会社のサイトを構築してみて、気に入れば無料サービスで表示されてしまう不要な広告を取り除くため、サブスクリプション(月間・年間購読)を購入すれば良いのです。

難しいプログラミング言語を知らなくても、ドラグ&ドロップで、簡単に出来てしまいます。

本来はショッピングモールが開発してサービス提供するのが筋だろうと思うけど。。「指導料」のような名目で営業さんたちの人件費を捻りだす業態だと、IT化はむしろ歓迎されないのかも。

決済機能までドラッグ&ドロップで作れのは、金融のIT化の度合いを考えれば、むしろ当然だけど、そうなると、中小企業がショッピングモールやSIさんに料金を支払う理由は、物流機能くらいのもの、ということになるか。

トラフィックはモールの出店者が増えれば結局、リアル店舗と同じ状況になるわけだし。

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2013.10.27

チョイモビおもしろーい

キュートでエコな日産自動車の超小型電気自動車、「ニューモビリティコンセプト」。そのレンタカーサービス「チョイモビ」が始まったそうなので、さっそく試し乗りに行ってきた。

乗るには普通免許が必要です。事前にネットで会員登録して、利用開始前に必修の講習を申し込んでおいた。今日はその当日。台風一過の晴天で絶好の試乗日和。講習は日産グローバル本社とパシフィコの2カ所。

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はじめに簡単なビデオを見る。この取組は国交省の認定を受けて行う検証実験ということで、くれぐれも暴走や迷惑行為、事故などを起こさないように、とのこと。計画の足を引っ張らないように気を付けねば。

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注意事項を聞いたあと、利用開始と終了の操作説明を受けて、さっそく試乗。ちなみに運転しながらスマホの操作などしてはいけません。当然ですが。この写真は、発進前や停車中に先行車を撮影したものです。
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走りはとってもスムーズ。操作はいたって簡単。アクセルはそっと踏み込んでゆっくり発進。前後左右を目視でよく確認。このあたりはバイクの感覚が役に立つ。車より死角が大きいので、常に周囲を目視確認する癖がついているのだ。
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ということで、講習終了。ありがとうございました。

* * *

これで今日は解散なのだけど、せっかく天気もいいので、さっそく予約して実際に使ってみる。

チョイモビのサイトで会員としてログインして、まずは車両の空きを検索。地図上で青い車のアイコンは空車あり、黒は全車利用中。手近な青を選んで乗車場所を仮決めしたら、そこにある空き車両の中から1台選ぶ。
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次に、降車場所を、やはり地図から選ぶ。青い旗が空きありだ。同じ場所に戻ってきてもいいし、違う場所で降りてしまうこともできる。これがチョイモビの”チョイ”な所以だろう。(この画像は、後でアップのために撮ったものなので、時刻ほかは実際に利用したものと異なります)
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降車場所を決めたら、チェックインで予約確定。この後30分以内に乗車しないと、キャンセルになる。
それでは、初乗車へ。

横浜駅の近くや、おしゃれな人気スポットは、既に予約でいっぱい。予約できたのは少々裏路地だけど、観光スポットで衆人環視の中より気楽に失敗できる。w 場所は便利。
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本当に運転は簡単なので、すぐに流れに乗って走り出す。オートマよりもバイクよりも楽。ゴーカートみたいなものだと日産の人は言っていたけど、まさにそんな感じ。操作が楽なので、周囲に注意を振り向ける余裕が十分とれて安全でもある。バスとの距離感、高さ感はこんな感じ。普通の乗用車と変わらない。
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自車がどう見えているかについては注意が必要かもしれない。車幅がコンパクトなので、狭いところもすっと通れるのだが、それが、周囲からは不安に思えるようだ。根岸の森林公園に向かう途中、狭い道にタクシーが停まっているところで対向車とすれ違ったのだが、こちらは普通に通ったつもりでも、相手はちょっと驚いたようだった。それでも、センターラインは越えてないんだけどね。
一応、軽自動車の扱いということなので、そのつもりで余裕をもって運転するのがよさそう。バイクの車両感覚は捨てるのが吉。なにより、大きな車に認知してもらわないと普及もままならないわけだし。

森林公園は道が狭いので素通りして、ゆうみんが歌ったレストラン“ドルフィン”を横目に、三渓園に行ってみる。駐車場にはチョイモビ専用スペースがある。用意がいいな。このサービスの用途を考えてみると、なるほど、バスか自家用車以外にアプローチ手段がない三渓園などは、手頃な目的地ではある。
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ここで昼食。三渓園の土産物屋で飯を食う日が来るなんて思わなかったヨ。w カレーライスおいしゅうございました。中ではおじさんおばんさんたちが、「NHKのど自慢」を見ながら疎開の話などしている。時間が止まってるなあ。でもテレビだけは薄型30ichだったりするのだ。
土産に買ったおせんべいの袋が、昔の駄菓子屋みたいで懐かしかったー。
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さて、気が付くと海の方へ来ているので、ここでベイブリッジにチャレンジしてみます。案ずるよりなんとやら。登坂力十分で、力強く渡れました。ちとスピード出し過ぎたか。60kmくらいはあっという間。エンジンブレーキはほぼ効かないので、下りは注意が必要。
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大黒ふ頭側になぜか観光客の一団がいて、変わった車だと思われたのか、質問攻めにあった。たぶんスペイン語で。
わからんて。まったくわからん。

お互い片言英語で "マイクロエレクトリックヴィークル" "No gasoline?" "イエース" "lovely!" みたいなやり取りがあって、にこやかに分かれた。コンビニを探していたみたいなんだけど、あんなコンビナートと埠頭と火力発電所のただ中で、歩ける範囲にあるわけがない。大丈夫かな。

瑞穂埠頭の米軍舟艇など見ながら横浜中心部に戻ってきて、馬車道でちょっと撮影。ヒューマンなスケールに似合う。
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ということで、降車場所に駐車していろいろボタンを押して完了。面白かったー。降車操作を完了すると、すぐにメールで完了通知が来る。これが来ないと、利用続行中扱いで料金が掛かってしまうので、必ず確認。分単位の単価で料金が計算される。普及につれて額もこなれていくだろう。(ちなみにリパークの料金はチョイモビとは無関係です)
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次はもう少しすごい道にチャレンジしてみようかな。元市営プールの脇を通って野毛山に上る急坂とか。

それより、デートとかのネタに使えないか真剣に考えるべき? w
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「グランド・イリュージョン」

4人のマジシャンが作り出す華やかなイリュージョンが楽しめる。映画の枠組みを使った一種のマジックショーと思ってみればそれなりの出来。マジックだからネタバレはなし。

他の分野のパフォーマンスを取り込んだ映画で思い出すのは、落語を入れ込んだ「しゃべれどもしゃべれども」と、サーカスを映像で見せる「シルク・ドゥ・ソレイユ」。前者は、落語の部分をじっくり味わって楽しませる作品だし、後者はもう、映画という形式自体が背景に後退して、サーカスそのものを楽しむ仕上がりだ。映画的な部分は、編集でパフォーマンスを引き立てる役割になる。

この作品は、イリュージョンというパフォーマンスと、映画という形式との境目あたりで、少しどっちつかずな感じもあった。映画的な諸々は消化不良で、はっきり言うとダメダメだ、イリュージョンそのものを楽しみたいところだが、そちらはそちらで、銀行強盗も口座のハッキングも本当に起こった設定だし、それでは犯罪者の影を背負ってしまう。どうなんだそれは。

この境目の微妙な感じは、フォーホースメンのリーダー、アトラスが、FBIの取調室で見せた手錠の移し替えマジックに象徴的に表れている.。マジックで手錠をはずせるのは、種があるからであって、本当に掛けられた手錠を外せるわけではない。それは物理的に無理。

そういう目で見てしまうと、このシーンは興醒めになってしまう。でも、映像として、ストーリーとしては、ここが最高に面白い。手錠をはめられて抵抗できない容疑者を前に凄んで見せる生真面目な捜査官が、一瞬で立場を逆転され、唖然とし、狼狽する様子。それを鼻で笑って傲然と立ち去るマジシャン。こたえられません。おまけに・・おっとこの先はマジックの種だから、知りたい方は劇場で。ジェシー・アイゼンバーグはこういうシーンに、これ以上ないくらいはまる。絵になる。

ストーリーにはあらが目立つし、神秘主義風の背景設定は全然生かされていないし、メラニー・ロランは無駄に美人だしで、映画作品としてはいまいちだけれど、この鮮やかなイリュージョンのイメージだけは、そこそこ楽しめる一本でした。

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それにしても、メラニー・ロランはいったい何だったの?

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2013.10.26

「危険なプロット」

何かにのめり込んでいくことの魅力と危険を、似た者どうしの教師と生徒に焦点をあてて描いた作品。結末も面白い。以下ネタバレ。

耽美的というのとは少し違うかもしれない。他の常識的なものごとよりも、魅惑的な文章を紡ぎだすことの方を、はるかに優先させのめり込んでいくという筋書きは、十分耽美的な気がするのだが。作中でしばしば引き合いにだされるフローベルは、写実主義と呼ばれるそうだが、その作品「ボヴァリー夫人」のロマンティックな幻想と現実の破綻は、この映画にも受け継がれている。

たぶん、途中に挿入される、書き直しに相当する部分が、純粋さを薄めているのだろう。その不純な部分、教師と生徒の文章のスタイルや内容を巡る議論の部分を、朗読ではなく映像として挿入して、物語世界との二重構造にしてあるところが目新しい。映画を見る側は、映画の中の主人公が書き綴る文章の世界と、書いている主人公をとりまく現実世界とを、映像の中で同じトーンで見せられる。同じトーンが許されるのは、文章が現実世界の進行にあわせて、それを観察する形で書かれていくという、映画の「プロット」があるからだ。

それが、途中のどこかから、現実世界の進行とは異なる想像の世界にすり替わる。見ている側は、現実の進行かと思ってぎょっとしたりするのだが、そこで突然待ったが掛かり、二人の文学的な議論があって別の進行が採用され、再び映像として動き出す。そういう仕掛けだ。

原作小説があるそうだけれど、この二重構造が途中から交わりだす部分は、映画ならではの映像的な運びがあって、その辺りが面白い。

さらに、映画としての魅力を高めているのは、二人の俳優。教師役の方の人は、フランスの名優。そして生徒役の方は、一般の中から選ばれたそうだけれど、魔少年を演じるにぴったり。選んだ側の眼力の勝利か。

結末は、ライトな破滅感とこの先の予感とが混じり合って、よい感じで締めている。魔少年が魔人作家に成長できるどうかは、現実との闘い如何に掛かっている。似たような終わり方で、「モールス」を思い出した。魔人とその理解者である普通人との相互扶助、共生。そして「モールス」には有り得なかった、希望。

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2013.10.24

131024日本最大の観覧車

所用で一日葛西に。
用事の合間に、臨海公園に散策しにいったら、観覧車がありまして。

お台場からも見えるたびに、あれは何だろうと思っていた、そのものの足元に、いま。

最近リニューアルしたばかりなのね。日本一大きいのかあ。。
ということで乗ってみました。
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東の方には、水族園入口のガラスドームと、その向こうにはディズニーリゾートのビッグサンダーマウンテン・・じゃなくてプロメテウス火山というのか・・が見える。西の方は荒川の向こうに超高層ビル群。スカイツリーは今日は霧雨の中。
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最高地点は地上117Mだそうな。周囲に高いビルもなくて、ゴンドラの中で立ち上がると、怖いくらい。
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てことで、楽しい17分間、700円の空の旅でした。
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そうそう、週末は公園を通るマラソンがあるみたい。台風大丈夫なのかな。
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2013.10.19

雑記131019


ここがヘンだよ! 日本の“ガラパゴス観光”

マスコミのみなさん、こうしたところはたいへん失礼ながら、あまり勉強されていないので、そういう話題にならないですよね。
そうなのかー。
マスコミじゃないけど、わたくしも知りませんでした。反省。

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2013.10.15

雑記131015


グーグル、仏当局の勧告を拒否 個人情報活用で抗戦姿勢 EUとの対立に波及か

メモ。


「生産性の概念の欠如」がたぶんもっとも深刻

生産性の概念がない理由はたぶん、理系特に工学系の地位が低いから。工場では工学的な考え方が行きわたっていて生産性は高い。

生産性の概念があっても受け入れられない理由は、生産性を上げると同時に分配を工夫して失業を防ぐ知恵がないから。これは難しいことなのだけど、人材の流動化というのはこのコンテクストの中で扱うと受け入れられやすいかも。


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2013.10.14

新東京国立競技場「案」について

先週金曜日に、あるシンポジウムを見に行った。本会場は1時間前から超満員で、実況中継をスクリーンに映すモニタ会場もすぐに満席という注目度。マスメディアも多数押しかけたみたい。

んで、関連の記事がこちら。

20年東京五輪:新国立競技場、100人見直し要望へ 建築家ら「巨大でミスマッチ」

新国立競技場案「巨大過ぎる」建築家・槇文彦さんが疑義、幅広い議論を

新国立競技場「巨大すぎる」と異論…悩む国・都

さて、審査委員長の安藤忠雄さんは、どういう意見なのだろう。


一応、シンポジウムの聞き書きメモ。

▼まず一巡目

○槇文彦さん(プリッツカー賞建築家)
・設計者や建築家の問題ではなく、それ以前の、プログラム(条件設定)の問題。この面積の必要性について説明がない。図面もパース数枚。
・コンペ参加資格は絞りすぎで差別だが、これについても説明がない。未知の才能を発掘するのも国際コンペのよさなのに。
・設計者ではなく監修者を選んでいる。その一方で、監修者に強い権限を与えている。この仕組みではうまくいかないだろう。
・プロセスが非常に不透明。
・粗雑なコンペ。批判ではないが、懸念している。

○陣内秀信さん(建築史家)
・外苑、内苑、表参道、裏参道が、景観に配慮しつつ一体的に整備されてきた文脈がある。
・神宮をスポーツ拠点とすることは、以前からの了解。(このあたりは私有地)。しかし、前のオリンピックのときも、岸田日出刀らの強い反対があり、施設の一部を駒沢につくるよう変更された経緯もある。
・周辺の地形とあわせた総合的な整備のビジョン。等々

○宮台真司さん(社会学者)
・環境全体を生き物として扱え。(環境倫理学)。
・寿命の短い人間の視点ではなく、寿命の長い環境という生き物の視点で。
・民主主義は参加と包摂である。(多数決じゃないよ)。東京に住んでいることで、何をシェアしているか。オリンピック後にどんな東京をイメージするか。

○大野秀俊さん(建築家・都市計画家)
・せまい車庫に入れたらドアが開かないスーパーカー。
・災害時に避難させる面積が足りない。
・経済の論理だけになっていないか。
・維持管理費の負担はお荷物になるだろう。今でもそれが問題になっている都の施設もある。
・東京の開発は空地を食いつぶしてきた。20世紀の東京は名所をつくってこなかった。次の時代が前の時代とどう対話しているか、その対話の作法があるだろう。

▼二巡目以降

槇: コンペ結果の発表の仕方に情報操作があったのではないか。パース数点しかなく、メディアもそれしか見せられていない。
槇: 建築とは、都市とは、歴史とは、ということに、もう少し関心を持ってもらいたい。真剣に考えてほしい。

宮台: 専門家が、専門性を市民(価値観を持つ)と共有すること。(科学の民主化)。
宮台: 誰も責任をとれないこと(未既定のリスク)に対しては、専門知識を市民がシェアして自分たちで(価値観に従って)決定するしかない。
宮台: 南大沢のときは、市民参加の仕組みを後からとりいれることで、居心地よい場所にすることができた。

陣内: 外国でも、コンペでは最初のプログラムで、対象の歴史的文脈が応募者に提示される。今回、それがなかったのはおかしい。

大野: 東京は、ある程度こうならざるを得ない。日本の都市の特殊性を踏まえて、都市づくりのマナーを考える。
大野: 建築・都市設計者から、スポーツ関係者、その間の人たちに対する働きかけが不十分だったのかもしれない。

陣内: サステナブルでないもので東京をアピールするのはおかしい。

宮台: 子孫がどう見るか。個人のタイムスパンを超えるものについて。
宮台: SPACE(空間)ではなく、PLACE(場所)。最優秀案のような巨大なものの傍らを歩く人の、何がアメニティか。

陣内: 芦原義信「街並みの美学」は、政財界向けに平易に書かれた本だが、そこから全く変わっていない。

▼会場からの質問等

・この後、どう行動するのか。
・失われた20年に育った若者としては、この案に期待もある。
・避難の安全性というが、しっかり作られた建造物であれば、その中にいる方が安全ではないか。
・情報が不透明なのが問題。透明にしていく戦略を持たなければ。
など

槇: メディアの責任が大きい。個々の問いかけでは力にならないが、メディアが取り上げれば影響は大きいはず。

宮台: よいバラックには同一性がある(フラクタルのスケール)。東京のバラックと、今計画のでたらめには大きな違いがある。

▼最後に

槇: メディアの人には大いに期待している。同じ人に繰り返しインタビューするのではなく、いろいろな人に、どう思うかインタビューしてほしい。(拍手)

大野: 今日の要約をつくって報道機関に流す予定。要望書を実施機関に渡したい。

新国立競技場 国際デザインコンクール

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u-Streamはこちら。
シンポジウム 新国立競技場案を神宮外苑の歴史的文脈の中で考える

【追記】
会場前で並んでいたとき、すぐ後ろに建築家協会(JIA)の幹部会員らしき人とそのご友人風の一団がいて、興味深いことを話していた。当初、JIA現会長に、この件を取り上げるよう話があったが、有力会員の中に、このコンペに深くかかわっている人がいるなど事情もあり、会長はJIAとして批判の声をあげることには消極的だったとか。それで、このシンポジウムは有志による発起という形になった由。
真偽の程は知りません。

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「ダヤニ・クリスタルの謎」

ラテンビート映画祭というのをやっていて、そのうちの1本。中米からメキシコを経由してアメリカへ向かう移民を扱ったドキュメンタリータッチの映像。”タッチ”というのは、主人公はすでに国境地帯の砂漠で死んでいて、その足跡を辿り直すという形式だからなのだが。

移民の国と言われる米国だが、現在は、いずれ国へ帰る出稼ぎ労働力はともかく、定住してしまう移民はあまり歓迎されていないようだ。その背景について、映像は何も語らない。ただ、残された家族の様子や、道中の移民仲間とのやりとりが描かれるだけだ。少し食いつきが足りない気もする。

映像は、関係者の口からいろいろなことを語らせている。中でも、米国企業が手掛けている農業に、中米の農家は太刀打ちできないという一言は、この映画の核心だろうか。農業で食べていけないなら、ほかの職業に移ればいいと、経済学者よろしく口で言うのは簡単だが・・

映像は、国境に延々と続く高い柵を写したあと、こんなものに使う金があるなら教育に使った方がよほどいい、とも言わせている。しかし、柵を作る程度の金額と、高度に文明化された社会に適応するための教育費とでは、おそらく桁が違うはずだ。

実家の畑仕事を捨てて出稼ぎに行く理由を、この映像は、白血病の子どもの治療費に求めている。それはそれで同情を誘うけれど、治癒に金がかかる患者はどの国にも大勢いる。中南米の貧しい農家に限った話ではない。

おしまいに、主人公の遺体の身元がわかって、引き取ってきたあとの、家族全員集合の様子が出るのだが、総勢20人くらいの大家族。血色もよく、身なりも悪くなく、困窮している様子には見えなかった。


たぶん、この映像が提起している問題は、貧困ではなさそうだ。
むしろ、機会のなさ、ということだろう。

米国が、あるいは先進国が、その強い農業(産業)力で、相対的に弱い周辺国に踏み込むのは、フェアではない。教育水準や産業力を上げるには長い時間がかかる。対等に競争できるようになるには、社会全体が学習する機会と期間が必要だが、それがない。
そんなところだろうか。

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それにしても、上映前のコマーシャルが、ちとミスマッチだった。
航空会社が中米観光をお勧めする内容なのだけど、そこに出てくる客は、金持ち欧米人風。おもてなしする側は全部地元民風。本編が訴えるものとのギャップは皮肉でしかない。

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2013.10.13

「トランス」

映像と色彩のキレ、ストーリーの鮮やかな切り替わり、曲者揃いのキャラクタの魅力、舞台装置がつくりだす場の張りつめた空気、残酷な中に美しさを潜ませた、あるべき結末。そしてほっとさせるエピローグ。カッコいい映画を見たなあ、という満足感に浸れる。催眠療法というものに効き目があるという前提を受け入れられれば、これ以上はないエンタテインメント。以下ネタバレ。


ものごとの事実はひとつしかないけれど、一連の流れの中の断面を少しづつ、順番を工夫して見せることで、物語にするという手法。スリラーと謎解きの趣。

この作品では加えて、催眠療法という道具立てを使って、事実の断片を、失われた記憶の部分的な再生という形で取り出している。その見せ方がスタイリッシュ。

舞台となるのは、催眠療法に使ういくつかの部屋と、主要人物の住まい。それぞれ、シンプルかつ単純な色彩で統一して、場の空気感を印象付けている。

キャラクタがたいへん魅力的。物語を構成する3人がそれぞれ際立っている。主役のジェームズ・マカヴォイは最初から隠れサイコな空気を醸しているし、ヴァンサン・カッセルはいつもどおり、大人の男の中に少年を隠しているし、ロザリオ・ドーソン! 知的でエロいと会田誠がコメントしているけれど、そのとおりの出色の演技。さらに結末につながる悲しい過去も隠している。
三人が三人とも、表面の顔とは別の貌を隠して、奥行きを感じさせている。

個人的な好みで言うと、ちょいワルな感じのヴァンサン・カッセルが好きだなあ。ジェームズ・マカヴォイが強烈な映像とともに沈んでいった終章の後、エピローグで、ちょっと惚れた女に未練を残しながら、滑稽味の滲む仕草をする彼の場面でこの映画が締めくくられたのは、とても幸せなことだったと思う。そういうちょっとしたところで、映画の印象は大きく変わる。まさに、「神はディテールに宿る」

青いキーホルダー、赤いアルファロメオ、黒いカッセルの部屋、オレンジのロザリオの部屋、同じくロザリオが後日譚で見せる柔らかい黄色い壁。結局そこに落ち着いた、名画。

各々のシーンが強く印象に残る。傑作と言ってよいのではないでしょうか。

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ダニー・ボイル監督というと、「スラムドッグ$ミリオネア」がよく挙がるようだけれど、私的には「28 Days Later」の方がずっと印象に残っている。

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雑記131013

「チョイモビ」というサービスが面白そうなので、この連休でちょっと試しに使ってみようと思って申し込んでみた。。。のだけど、入会手続き完了まで1週間程度かかるとか。今日これからとか思ってた私はええ厨二病ですとも。

ま、11月かな。
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2013.10.12

雑記131012

昨日の朝までは、三連休は山歩きと決めて行く気満々だったのだけど、足首に痛みが出て、取りやめ。いい天気なのに残念。


20世紀の西洋人が、サバンナで銃で仕留めた像に足をかけて撮っている記念写真を思い出した。もちろん、悪いイメージで。以前なら、このなまずの写真を見たら、単純に感嘆するだけだったと思うのだが。
どういう心境の変化なのだろう。

Yahoo! のトップページから
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中国は孤立化しているのか、存在感を高めたのか

今書いている本は中国脅威論・礼賛論でも、キワモノ内政論でもない。しいて言えば、その特徴は、可能な限り中国人的発想で、現代中国を東アジア・西太平洋の新たなパワーシフトの一環と捉え、アジア大陸における中国の将来シナリオについて大胆な予測を試みていることだろうか。
これは読みたい。

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2013.10.10

雑記131009



外国人が “クール” と評した日本の観光スポットはどこ?

調べ方が新しい。その結果も興味深い。

いわゆる「アンケート調査」だと、回答者は無意識に身構えて、いかにもな回答を思いついてしまいがちだけれど、この方法であれば、そうしたバイアスはかからない。

その代わり、母集団に一定の傾向はありそう。


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2013.10.06

「クロニクル」

若者グループが、ひょんなことからある能力を手に入れて・・という、ありがちなお話。カメラの使い方、というか視点の置き方を、その能力と関連させているところが少し面白い。以下ネタバレ。

この映画は、もちろん、超能力ものとして十分楽しめる。
前半から半ば過ぎまでは、その力のいろいろ無駄な、あるいはファンタジックな使い方で、観客を楽しませてくれる。いたずらしてみたり、空を飛んでみたり。それ、自分もやってみたいという共感で引き込まれる。

それだけなら、まあ楽しい映画でよかったのだが、若者グループ3人のうちの一人が、家庭環境に問題があって、屈折した自我の持ち主だったのが災いした。ある事故をきっかけに、力を邪悪な方向に使うようになり、最後は・・と、いささか残念な、定型的な終わり方。

超能力ものというだけなら、それでおしまい。けれどもこの作品では、カメラというものの現代的な意味付けについて、もうすこし空想の翼を広げてみてもいいかもしれない。

* * *

自分の目ではなく、電子デバイスを通してものごとを見る傾向が、現代では相当強まっている。何か事件があったり美しい景色に出会ったり有名人を見かけたりすると、肉眼でじっくり見るより前に、まずスマホを取り出すのが習慣化しているのではないか。それは、対象を客観視する傾向を強める点で良いとも悪いとも言えるのだが、この映画はそれをどう見ているだろうか。

カメラは、その持ち主である問題児を、まるで自画像を撮るかのような視点で映している。幸せなときは、幸せそうな自分を。仲間との得難い時間は、自分と仲間を入れたアングルで。そして、辛い時は・・。あるいは、取り返しのつかない過ちを犯したときは・・。カメラは客観的にそれらを見せる。冷静な視点ということもできるが、冷酷な視点でもある。通常、それは他者の視点だが、この映画では、能力を使って、自身の視点として見せているところが斬新だ。

我々自身は、その視点にいつまで耐えられるのだろうか。もう少しこの道具を、抑制的に使ってもいいのではないか。ちょうど、能力を使うルールを若者たちが取り決めたのと同じように。

この主人公が自滅の道を突き進んでしまったのは、自分の家庭と自分自身を客観的=冷酷な視点で見ることから逃れようとしたからではないか。恵まれない自分というものを、カメラの客観的で鮮明な映像で反芻することに耐えられず、自分の優越を補強する主義主張に傾いていったのではないか。

忘れるべきことをいつまでも鮮明な記録として残してしまうこの道具に、影響され過ぎたのではないか。


もちろん、映画はそんなことはおくびにも出さない。単に、カメラを、持ち主の意思のとおりに、しかし他者の視点から、操ることの面白さに着目しただけなのかもしれない。それはそれだけでも十分面白い。

でも私としては、もう少し別の何かを読み取ってもよさそうに感じている。

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2013.10.05

雑記131005

自分の通信量を調べようとして、先月は自宅でもPCにiPhoneをつないで使っていたのだけど、間抜けなことに、光回線終端につなげたWiFiルータを切るのを忘れていた・・・たぶん、LTEと固定Wifiの両方を自宅PCは使用していた模様。今月、それに気づいて、実験をやり直してみると、3日で早くも3GB突破。
というわけで、光回線を解約するなど夢のまた夢とわかった。


タブレットはイギリスの子どもたちの必須アイテムになりつつある

へー。


enchantMOONのこれまでとこれから

ほうほう。


Introducing WildCat

うへー。

この種の話で、私のような受け身の一般人にまで聞こえてくるのが、いつも BostonDynamics なんだけど、独壇場なんだろか。ほかのメーカーは指をくわえているのかなあ。

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2013.10.03

雑記131002


Big brother is A/B testing you

A/Bテストを導入した会社が口を揃えて言うのは、「当初の予想と実際の顧客の行動には驚くほどの違いがある」ということだそうだ。顧客のことをよく知っているつもりでも、A/Bテストによる確認は不可欠と言えるのかもしれない。
グリーは知らなかったけど、Zyngaがこれで話題になっていたなあ。
政府も多国籍企業も、あなたを監視するのではなく測定するようになるだろう。
世論調査も投票も測定の一種。もっと多頻度で気づかないうちにそれが行われる。

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