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August 2013

2013.08.31

「マン・オブ・スティール」

これは力が入った。スーパーマン映画はこれまで見ないようにしてきたが、監督とプロデューサーの名前に釣られてはじめて観に行って、その甲斐があった。本年のBEST5に間違いなく入る。以下ネタバレ。

まずクリプトン文明のデザインに引き込まれる。
有機体的な造形と金属質の材料との混成具合がわたくしの好み。一番特徴的なのはディスプレイだが、乗り物や鎧のデザインにも、有機と無機との間でのバランスが考えられているように見える。
ディスプレイに使われている技術は、最初は小さな画面から少しはみ出すだけだったが、お話の中盤で周囲全面のレリーフにいつの間にか展開して驚かせてくれるし、クライマックスでは・・想像どおりの展開で立ちはだかってくる。話が進むにつれて不気味さが増し、物語と共鳴する。

次にアクションの緩急に目を奪われる。
「300」では普通のスピードとスローモーションとの組み合わせだったが、今度は普通と超高速の組み合わせ。忍者アニメなどでも見られるが、リアル感のある映像でこれを違和感なく作られると、とんでもない迫力になる。ザック・スナイダーの本領発揮というところ。この監督は、そういったわかりやすい部分以外でも、映像にたいへんキレがあって、観る側の emotion を強く呼び起こしてくれる。

そして主人公と彼の周囲の人々だけでなく、敵役の心情にも打たれる。
いい映画の胆は、ここだ。敵役にも三分の理、どころか、場合によっては主人公を上回る正統性や共感を呼ぶ情緒がありながら、しかし受け入れ難い立脚点があって、それを梃子に、主人公が相手の存在を超克する、という構図が、この作品では十分よく練られている。アクションも何もかもが、この点を浮き彫りにするために効果的に使われている。スタートレック・イントゥダークネスのちぐはぐでまとまりのない感じと比較すると、この作品の骨の太さがよくわかる。

ほかにも、スーパーマンと共に侵略者と闘う軍人、文字通りビルをなぎ倒す激闘の中で、逃げる以外に成すすべのない一般市民、それぞれの闘いがきちんと描かれていて、「町を壊しているのは怪獣よりむしろウルトラマンだよねママ?」という他人事のような立ち位置を許さない。世界の警察官をまだ降りていない国の辛いところでもある。そういう部分にいい役者を配置して、脇をしっかり固めている。

なにより、異能者であるカル・エルを守り育てたケント夫妻に、ケビン・コスナーとダイアン・レインを充てたのは大正解だった。スーパーマンが、生まれ故郷の星より地球を選ぶぎりぎりの選択を行う下地は、この夫妻にあったのだから、最も重要といってよい役回りだ。ケビン・コスナー、久しぶりに見たが、よいなー。
そして、ロイス・レーン役に・・エイミー・アダムス。よかった。ミラ・キュニスさんのような濃ゆい感じの人でなくて本当によかったです。

それにしても派手に街をぶっ壊してくれました。東京タワーも毎度怪獣たちにやられては復元していたが、マンハッタンの摩天楼の蘇生力はそれ以上か。この前アベンジャーズでぶっ壊されてから何か月でしたっけ?

いや、冗談抜きで、よい作品でした。


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2013.08.30

雑記130830

9月14日は3連休だけど・・草津白根はちょっと遠いかなあ・・
塔ノ岳というのは6時間も歩くのか・・



はるかぜちゃんにやられましたw

『描かないマンガ家』の感想から自分のアンチについて語るはるかぜちゃん

まともにまんがをかいたこともないのに作家気取りで偉そうにウンチクをたれるどうしようもない男
映画をつくったこともないのに偉そうに見た映画の感想文を書き溜めているアカウントがこちらになります。

あーはやく「ピアニスト」と「オーガストウォーズ」の感想文書かねば。2週間も経つと忘れ始めてる。


Twitterのスケーリング,新たなピークへ

ツイッターは機能が割とシンプルなのが好き。

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2013.08.29

雑記130829


「電気自動車に火力由来の電力を使っていたら意味はない」という都市伝説(前半)

「電気自動車に火力由来の電力を使っていたら意味はない」という都市伝説(後半)

なるほどそうなのか。勉強になるなあ。

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2013.08.28

雑記130828


「選択と集中」が分けた半導体産業の明暗

各社の盛衰を決めたもう一つの要因は顧客基盤の広がりである。こちらは「選択と集中」とは逆に、なるべく幅広い顧客層を持つことが、経営の安定につながる。
商材は絞って顧客層は幅広く。
半導体の歴史を眺めて改めて実感するのは、「経営」の重要性である。10年前の時点で、各社の技術力や人材の厚みにそれほど大きな差はなかった。違ったのは、一時的な痛みを伴ったとしても、先を見据えた戦略的な決断ができたかどうかである。
だめな経営の方の従業員さんはたまらんですね。

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2013.08.25

「宇宙戦艦ヤマト2199 第7章」

最終章。たいへんよろしゅうございました。以下ネタバレ。

ガミラスとの最後の戦闘はさくさく終了。目的のものを、ひと手間掛かったものの無事手に入れ、帰途に就く。その帰り道で深刻なトラブルがあり、奇跡的ないろいろが起きたりする。逆さ別れの悲劇は正され、座りの良い結末で締めくくられた。

コスモなんとかは、おそろしく発達した科学=魔法の産物だから、こういう呪術的なことが起きても特に抵抗感はない。クリーナーではなくてリバースだかエクスチェンジだかに名前を変えておいたのは、そういうわけなのね。もちろん、ファンタジーを鑑賞しているさなかに、突然現実に立ち戻って、予定調和的な結末に異議を唱えるのは自由だ。

それにしても、イスカンダルにせよガミラスにせよ、生きている市民が少なくて、その穴をアンドロイドが埋めているのは、少子化の進行とともに介護用ロボットの開発などが進む世相を映しているのだろうか。世界の人口は増え続けているというのに。何か間違っている気もしないでもない。


今次のヤマトの一連のコンテンツが、興行的にどうなのか、実際のところは知らないのだが、作品としては悪くない出来だったのではないか。1、6、7章しか見なかったが、そう感じた。リバイバルという手法は、ヤマトのようなお化けコンテンツなればこそといえるだろう。他のアニメ作品のリメイクや実写もいくつか出ているようだが、あまりよい評価を聞かない。たぶん観に行かないだろうと思う。

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「スタートレック イントゥ・ダークネス」

私はトレッキーではないが、スタートレックといえば、科学と知性の力で困難を切り抜けていく、ウィットの効いたスマートな冒険活劇、という印象だ。その基準からすると、本作のストーリーは少しスタートレックらしさに欠ける。人が殴り合うシーンなど、スタートレックには全く似つかわしくない。The Matrix Revolutions でも、拳で殴り合うシーンがクライマックスで興醒めだったが、ハリウッドがヒットを狙おうとするとこうなるしかないのだろうか。残念だ。

とはいえ、映像の凄さは前評判どおりだから、そういうものとして見ればいいのかもしれない。戦争屋の陰謀で不毛な紛争に巻き込まれる国家共同体という設定も、米国、日本ともに思い当たるフシもあって、それなりのメッセージにはなっている。

ストーリーは、要素を詰め込み過ぎている。見ている方は、かなり忙しく補足しながら理解していく必要がある。例えば、木星の設定はかなり唐突で無理があった。詰め込み過ぎたために、他の肝心の部分が手抜きになった感は否めない。

エンタープライズから謎の戦艦に転送した魚雷のトリックは、常人離れした知性を誇る悪役の盲点を突いて秀逸だが、これは、彼の超人のクルーに対する深い愛情を読んで逆手に取った、エンタープライズ側の狡猾さを示してもいる。だから、その狡猾さ、愛情を利用して相手を罠に嵌める冷酷さに対する、哀しき超人の憤りを、もっとじっくり描いてこそ、このストーリーは生きるはずだ。
それなのに、そこは軽くスルーして、その後のくだらない追跡アクションと肉弾戦に焦点を向けてしまったのでは、脚本の質の悪さを咎めないわけにはいかない。


もちろん、そうしてしまうと、主人公側のエンタープライズの、いささか腹黒い部分に光があたってしまうのが難しいところだ。けれども、そうした上で、それが正しい選択だったと、見る側を納得させる思想の一片を示してこそ、見る値打ちのある作品ということになる。一級の作品は、たいていそうなっている。本作がそうならなかったのは残念だ。


ベネディクト・カンバーバッチは、TV版のシャーロックホームズ、「裏切りのサーカス」の若い諜報員など、知的で線の細い役が似合っていた。本作では、スポックに対抗できるほどの知性は目立たせず、むしろマッチョで凶暴な感じを強調している。それはこの役者さんの特性を殺してしまう方向にも思えて、どうなのか。


いろいろ残念さも目に付くので、定番だからといってお薦めできるのか悩ましいところ。

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Orbi に行ってみた

みなとみらいの横浜美術館の向かいに、中層の新しい商業施設ができた。その上階に、「Orbi」なるアトラクション施設ができたと聞いて、行ってみた。

Orbi

メインシアターでは、日本最大級のスクリーン(幅 40m× 高さ 8m)を設置し、「Orbi」のために制作・編集された BBC EARTH の完全オリジナルストーリーを上映します。また、地球上空や深海、ジャングルや極寒地帯などの大自然や生き物をテーマとした数々のエンタテインメントエキシビションは、「映像を見る」「音を聞く」あるいは「においを嗅ぐ」「身体で感じる」といった様々な感覚を刺激し、未知なる経験を提供します。
という触れ込み。

観光地でもあるみなとみらいの週末ということもあって、子供連れなどでたいそうな行列になっている。チケット売り場で約1時間。中に入ってからの各エキジビションも、人気のものは小一時間並ぶ。スタッフはおもてなし精神で好印象。まあディズニー的なエンタメ消費モデルとでも言っておけばいいのだろうか。

肝心の中身の方は、BBCで見たことがある映像がほとんどだから、それが目当てというよりは、家族の思い出作りやカップルのデートに使える、という方があたっているだろう。

それでも、これはいいと思ったのは2つある。

ひとつは、各エキジビションの中心に位置する広場に据えられたプロジェクションマッピング映像。

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YouTubeでこれ系のオリジナル的なものを見たことはあったが、実物でみると感動もひとしお。前方の床までスクリーンとして使っているのが効果的。ひっきりなしに記念撮影している。最近はノリのいい若い家族(特に父ちゃん)も増えて、見ているのも楽しい。

足元に目を落とすと、カーペットの柄なども凝っている。
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よかった二つ目は、ミューショップにあった透明標本。

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現在は、販売していないそうだが、そうでなかったら危うく衝動買いしかねないところだった。

あとは、ちょっとキワモノグッズとしてこんなものも。
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BBCはこういう感じではないから、セガっぽいセンスかなw

全部見るのに数時間掛かるのと、やや学芸会の出し物的なニセモノ感が一部にあるのとがが少々難だが、映像をネタに彼女や息子との距離を縮めるには、このくらいの軽い内容が割りといいのではないか。


それにしても、チケットの行列で並んでいる間に、ツイートで知人とやりとりしていたら、「それは並んではいけない列」などと言われるとはどうしたことだ。自分の会社でやっている出し物にそんなこと言ってしまっていいのかw

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雑記130825

盆休み中に見た映画の感想文を書かねばと思いつつ滞っている。


Raffaello D'Andrea: The astounding athletic power of quadcopters

これの精密な編隊飛行するデモもすごかった。
Boston Dynamics の4本足といい、なんか、時代が変わりつつあるのを感じる。


つぶやき分析、経営に生かす NTTデータ、オラクルと提携 ソフト開発

NTTデータは日本語のつぶやきデータを国内で独占的に再販する権利を持つ。・・・利用料は2000万円から。企業や官公庁などに提供、今後3年で50社程度からの受注を計画している。
中小企業としては、ツイッター自身が提供してくれる簡単な検索で、一応用は足りるけど。

最近、若い人たちはほとんどLINEに行ってしまっているみたいで、2年前に比べるとかなりツイートは減っている感じ。それでも、顧客の声を直接聞けるインパクトは、相変わらず大きい。ノイズ的なツイートが減った分、情報活用の生産性は上がっているかも。


僕がFacebookをやらない理由

これは100%正しい。

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2013.08.21

雑記130821


「サイト内検索」がECを変える!「スピードとおもてなし」に大手ECも熱い視線を注ぐ、ゼロスタートの「ZERO-ZONE Search」

商材に合わせて、また一人ひとりのユーザーに合わせて、店頭スタッフのようにもてなす。その考えに基づいて開発された「ZERO-ZONE Search」は、導入企業ごとにデータも機能も完全にカスタマイズされる。
サイト内Q&Aの検索に使えないかしら。簡単に導入できる安価なパッケージがあると、我々素人も利用しやすいなあ。

単純にGoogle の"site:"で機能的には最高だろうけど、いろいろ余計なものも表示されてしまうのかな・・

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2013.08.19

「パシフィック・リム」

怪獣!怪獣!怪獣!  イェーガ!イェーガ!イェーガ! というわけで、童心に還って大満足なり。
でかい! つおい!! こわい! 夢に出そう。

以下メモ書き。

・菊地凛子の登場シーンはうまいなあと思った。
・この怪獣は、クトゥルフが下敷きのように見える。
・イェーガの重量感は鉄人28号か巨神ゴーグみたい。

ギレルモ・デル・トロ、期待通り。


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「ワールド・ウォーZ」

動きがのろくて一体ならどうということもないけれど、増殖性と不治性と不死性で恐れられるゾンビ。それがもし、のろいという欠点すら解消して、常人より強く早い動きで迫ってきたら。そういう映像を存分に見せてくれる。ほかに面白味は特にないが、対抗手段がやや捻っているところが救いか。以下ネタバレ。

それにしてもどうやって撮影したのだろうと、一昔前なら思うようなすごい映像。人間がこんな動きをできるわけがないから、やっぱりCGなのだろう。となれば、これもCG技術を使ったイマジネーションの飛翔を見せる種類の一本に過ぎないということになる。それはそれで、今の時代に確立したカテゴリのひとつだから、不満はない。

それにしても、ヴァンパイア映画同様、ゾンビ映画も、葛藤というものを忘れて久しい。昨日までの肉親や親友がゾンビに襲われて呪われた敵に変貌する、その悲痛な語りは、いったいどこへ行ってしまったのだろう。

いや、もちろんそれは「定型的に」挿入されてはいる。しかし、見る側はもう慣れてしまっていて、本作ではむしろ、その語りに別の意味を嗅ぎ付けたりしてしまう。

主人公がたどり着いた研究所の責任者が短く語る。

息子はいたとも。だが襲われた。・・・かつては妻だったものに。
ん? かつては妻だったものに息子を奪われたのかあ。。。はい。わたくしは不謹慎にも、ここでゾンビの悲劇ではなく、離婚に絡む親権のごたごたを想起しましたのです。そういえばこの映画、ことさらに家族の大切さを強調しているなあ。。いや、他意はありません。でもねえ。ピエルフランチェスコ・ファヴィーノとブラッド・ピット、どちらもプロ中のプロの演技の掛け合いの中に、すごく微妙に裏を感じさせるものがあったと、わたくしは思いましたです、はい。特にブラピのあっさりした返しの中に。(犬も食わねえよそんなもん)と言っているような。

ハリウッド映画に見られる、くどいほどの家族大事のプロバガンダと、離婚大国としての米国像とは、表裏一体なのではないかと、思わずにはおれない。

このれっきとしたゾンビ映画から、そんな連想をする方がおかしいと言われても仕方がないが、でも劇場の暗闇で思わずにやりとしてしまったのは事実。そういう自分なりの楽しみ方で、まあ満足の一本でした。

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雑記130819


日本の「国のかたち」、戦前戦後の変化を認める立場とは?

メモ。強固な代案を持つことは重要。


GREE、DeNAの衰退はスマホネイティブゲームへのシフトでは無いと思う件

ユーザーを大量に集めてゲームへ送客というのはGREE、mixi、Mobageが示した黄金の方程式のようなものである。LINEやカカオトークはこのユーザー集めの点でメッセージというツールを提供し、瞬く間に成長した。

* * *

いかに潜在ユーザーを抱えておいて、彼らにゲームがあることを知らせるかが重要だと思っているのだ。App Storeでいくら面白いゲームを出しても最初から1000万ユーザーにお知らせできるのと出来ないのでは初速が違う。

* * *

ゲームは特に「ゲーミフィケーション」と呼ばれる仕組みがあるように競争意識だったり仲間意識が重要なカテゴリだから友達が使っているかどうかもかなり重要だ。遊び始めた段階で友達が使っているとレベル上げやスコアの競争はもちろん、攻略方法を教わったりフレンドで手助けしてもらえるからね。これがMobageやGREEのゲームユーザー層を取込んだ理由の1つだと思う。

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2013.08.15

瀬戸内島行記130815・16

小豆島は日本で二番目に大きな島だ。そうめんなどの特産品が有名で、最近はギリシャのミロス島と姉妹提携して、オリーブなども手掛けている。島々を回って気付くのは水の貴重さだが、この大きな島にはダムがいくつもある。キャンプ場から見える吉田ダムもそのひとつ。さすがに島なので、海との距離が近い。

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ダムの上に石像が建っており、その碑が水の大切さを思い起こさせる。この地のダムに相応しい。

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昨日でオブジェには満足したのと、島が広すぎるので、今日は三都半島を中心に回ることにする。吉田地区からダムの横を抜けて標高800Mほどの山道を越えていく。サルの群れがいる。霧が昇ってくる。ソーラーパネルがある。小さな面積の中に、いろいろ詰まっている。

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三都半島は、これは独自の試みなのか、サービスステーションを設けている。冷たい飲み物などを無料でふるまってくれる。芸術祭の各展示受付は、全国の美術系の学生ボランティアがやっているようだが、ここのステーションは別途、地元のおじさんたちがやっている。他には見られない特徴だろうか。島の駅という幟が立っている。

年長のおじさんに話を聞くと、水の問題はやはりいろいろあるらしい。ダムはあるが、雨が降らないと仕方がない。また、長期間ためておくと臭うようになるなど、余所者にはわからないことがあるようだ。水の話は別の場所のおじさんもしていて、それが不自由なので、若者、とりわけ頭のいい子はみな島を出ていくという。たいてい役所かメーカーへ行って、戻ってくることは少ないそうだ。微妙だが、余所者の目からは、年長者からの抑圧に対する不満もあるように思えたがどうなのだろう。

いずれにせよ、そうした感情の起伏があるということは、それだけ活力があるということだ。よい方向を向けばいいだろう。

ここで見た作品の中では、「小豆島の光」を挙げておきたい。竹で編んだ構造物で、中心室と側廊から成る、快適な内部空間を持つ。

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これを見て、ほぼ満足した。少し早目だが、大部港から日生にわたるフェリーで芸術祭を後にする。次は3年後だが、さてその頃には自分は何をしているやら。

日生に一泊して、翌日、東京まで一気に走る。今回は有馬に寄り道したりしないので、行程はだいぶ楽だ。フェリーの方が使える時間が増えるのだが、半日の移動でカバーできる距離なら、高速でもいいか。

東京に戻ってきて、ここが涼しいと感じたのはこれが初めてだ、西日本はそれだけ暑いということを改めて認識した。

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2013.08.14

瀬戸内島行記130814

今日は豊島。産廃で有名になってしまったが、その同じ島に、対極のような純化された美を持つ豊島美術館があるのは何の皮肉なのか。早朝のフェリーには、TV局の人間も乗っていて、展望デッキから島へカメラを向けている。

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この島で見るべき第一は、なんといっても西沢立衛の設計による豊島美術館だ。
内部は撮影禁止なので、写真は周辺環境とアプローチ、隣の売店のみ。売店は本体のミニチュアのようなものなので、なんとなくの雰囲気は伝わるかどうか・・

海を見下ろす高台の棚田から少し降りた、木々に囲まれ落ち着いた場所に美術館はある。通常の展示作品というものはなく、空間自体を体験する場だ。

風、空、泉、静謐な空間、そういうものは、時間を惜しまず山の中に分け入れば、案外すぐに見つかるものだ。また、お椀を伏せたような空洞の天井に丸い穴が開いている空間は、世界の奇景などによく出てくるあれと同じだ。
この美術館の価値は、それらを統一して純化しているところにあるだろう。

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美術館はたいへんな人気で、整理券を早めに入手する必要がある。

主目的を見終えたあとは、昨日同様、点在する屋外屋内作品を見て歩く。この島では移動用に電池駆動のマイクロカーを貸し出している。ちょっとかっこいい。
島には泉があり、貴重な水源となっているようだ。

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作品は一応全部見たが、とても書ききれないので、印象的だったものをいくつか挙げておく。
豊島横尾館は、普通の民家の庭を、赤いスクリーンを通して見るのがおもしろい。全然違うものに見える。普通の風景をモノクロにするだけで、というのと似ている。

「カフェレストラン イル ヴェント」は、食事をする空間自体がアートで、この長テーブルがなかなか。

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「BIgBamboo」はインスタレーションだが、アスレチックでもある。竹で組んだ空中歩廊を、実際に歩いて、空に浮かぶ竹の船に至ることができる。10M以上の高さがあり、平米あたり400kgに耐えるように作ってあるそうだ。青竹の細いのはニューヨークから取り寄せ、40名ほどの職人も半数ほどはニューヨークからやってきて制作したという。

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「遠い記憶」は、廃校になった小学校を使った作品。これを見て、タイムトンネルだと思わない者はいないだろう。

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「国境を越えて・海」は、骨太な構造で作られた小さな音楽ホール。海流に乗って流れ着くヤシの実を象っている。

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芸術祭の展示ではないのだが、大ヤシの実のある海岸沿いの民家で、いいものがあった。カフェのようなしつらえなので、冷たいものでもと思って中へ入ると、ご主人が居り、普通の民家だとのこと。しかし冷たい水を振舞っていただいてお話も伺えた。どうも、同じように間違えて入って来る客が後を絶たないようだ。

料理人の友人と作ったそうで、白灰色の土佐漆喰の涼しそうな壁、その壁も少なく抑えた開放的なプラン、大理石タイルの白い床、丹色が洒落てエキゾチックな玄関扉、低めの庇、天井のない高さのある屋内、暗めの屋根下地を背景にゆっくりまわる真っ白な天井ファン。正面奥のカウンター。いやどうみてもお洒落なカフェですよご主人。w
話しているうちにも、身なりのよい若い女性の一団が、やはり間違えて入ってきた。それを潮に別れを告げて出る。

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こうして見ると、かなり充実した展示だった。芸術祭のパスポートを途中から買ってみたのだが、もう十分もとはとった。
日も傾いてきたので、小豆島へ移動する。今夜はそちらでキャンプ。

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2013.08.13

瀬戸内島行記130813

朝6時頃には最初のフェリーが動き出す。主要な航路では30分間隔くらいで行き来している。波もなく穏やかで、バイクをハーネスで止めることもしない。波の荒い東京湾フェリーとはかなり違う。
直島まで30分ほど。

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直島の宮浦港のフェリーターミナルは「海の駅なおしま」と名前がついている。SANAAの設計でシャープかつ透明な空間。一部、地元産材のベンチが置かれているのは、まあご愛嬌。

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芸術際の作品は、島のあちこちに点在している。自転車、電動バイク、バス、思い思いの方法で見て回る。宅配もここでは自転車だ。

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原色のかぼちゃを模したような作品は、パンフレットなどにも乗っている。真っ暗な内部から、小さな穴を通して外の風景を切り取る。

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こちらも同じ作者だが、これはただ置かれているだけ。しかし、この点景があることで、空間が引き締まる。

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さらにこの作品には、一時の訪問者にはわからない意外な効果もある。

島内の民家で、島民が撮った写真があった。
波がかぶっているのは、数年前に台風と高潮が同時に来た時のもの。このオブジェがあることで、水の高さが強調されている。雪の写真もそうだ。こんな温暖な地域でも雪が降ることがあるということを、驚きとともに伝えている。
もしこのオブジェがなかったら。単なる堤防の写真だったら、これほど強い印象にはならないだろう。

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直島には、オブジェだけでなく、地中美術館とベネッセハウスという二つの美術館もある。

地中美術館の展示の中で、ジェームズ・タレルという人の作品がよかった。知覚心理学の学位を持っているそうで、それに基づいた作品、とは説明員さんからの受け売りだが。入口近くの立方体に見える光の塊「アフラム、ペール・ブルー」で、まず引き込まれる。「オープン・フィールド」と呼ばれる青い空間は、あの世というのはこういうところかもと思わせる。「オープン・スカイ」は、金土曜のみのプログラムは見られなかったが、青い空がまぶしい。

ほかにモネの睡蓮などもあった。こちらはまあ、骨董的価値というか。あの時代にとってはエポックメイキングだったかもしれない点に意味がある。

この美術館をサイトスペシフィックと称しているのは単なるこじつけだとは思うが、確かに雨の少ない地域の方が展示に有利ではありそうだ。

ベネッセハウスのミューショップ遠景と、はしけから見える奇妙な作品。これも違和感とともに印象に残っている。

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島の家並みはよくある懐かしさだが、共通したデザインの暖簾をかけているなど、工夫が見られる。
中央の暖簾の家は、家の前に鉢植えの花を飾っている。年寄りのご婦人が腰かけているので、いろいろ話を聞く。花、よく手入れされていてきれいですねと聞くと、花のことばっかりでわしのことは綺麗じゃないのかなどと笑いながら言う。おきゃんなばあちゃんだ。
その話によると、この暖簾は、岡山の山と、砂浜と、海とを表しているそうな。なるほどそう言われればそうだな。

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ほかに、家プロジェクトといって、使われなくなった民家を芸術的空間に改装などしている。

盛りだくさん汗だくさんでよれよれに疲れた。宇野港へ帰る。明日は豊島だ。

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2013.08.12

瀬戸内島行記130812

移動日。大阪から岡山、さらに玉野市へ。そこをベースに、宇野港から瀬戸内の島々へ通う予定。予定といっても、前日くらいに宿を探して、直島は既に満員だとわかったからなのだが。

吉備SAには桃太郎の像。岡山駅前には、吉備の冠者という若者の像もある。鬼の城に住み、鉄で農機具などこしらえて里人に与えていたそうな。今風に言うと、フリーランスのプログラマみたいなものか。w おかげで吉備の里は繁栄したが、朝廷に讒言する者があって、討たれたとか。これは要するに税金を払わされるようになったということかな? 桃太郎はともかく、吉備の冠者の方は実在だろうか。吉備津神社社記に出てくるエピソードだそうだが。

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なぜ良寛さんがこんなところに。検索してみると、岡山で修行したらしい。

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玉野には運動公園に併設された公営のキャンプ場があって、そこで2泊ほどキャンプさせてもらう。
夕は港にあるスーパー銭湯で入浴と食事。毎日汗だくなので、風呂に入らないわけにはいかない。

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海沿いの谷の地形のためだろうか、ここは空気の層がはっきり分かれている。宇野港からキャンプ場のある山側へ戻る途中、ループ橋で高度を稼ぐのだが、ここを上っている途中で急に気温が下がる。ちょっと面白い体験だった。
涼しい山の中でよく眠れた。昼が死ぬほど暑いので、夜、涼しいところで回復できるのは助かる。

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2013.08.11

瀬戸内島行記130811

あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり

何がって暑さが盛りの奈良。市内は軽く35度を超える。日本の半分はそのようだが。(ちなみに東アジア全域で暑いらしい)。それでも早朝は多少涼しい。春日大社の境内の木陰ともなればなおさら。巫女さんが琴の調音などしている。山門の向こうに山並みが層を成して見える。石段の下から見上げる奥行き感がいい。ちゃんとしたカメラが欲しくなる。
ここは藤原氏の氏神だとか。そんなことも知らんのかと鹿が言いたげ。

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天平時代。7代の天皇のうち4代が女帝。唐やペルシャ、インドなどからも文化が流入した華やかな時代。万葉集が編纂された時代。飢饉や地震があり不安も多かったとされる時代。仏教による国家鎮護を目指した国分寺の総本山として建立されたのが東大寺。長いこと修理していたが完了したようだ。本殿がなかなかよいプロポーション。

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南大門はむき出しの大きさを感じさせる。斜材(鋼製?)が補強で入っているのが見える。さすがに肘木と枡だけでは保たないのだろう。金堂の柱も、江戸時代以前までのものは巨木をそのまま使っていたが、現存の柱は集成材。

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この周辺は鹿が有名だが、鹿煎餅売りには謎がある。煎餅を買うとすかさず鹿たちが寄ってきて、早くよこせとばかりに人を追い回すのだが、同じ煎餅でも、屋台に置いてあるものには決して手を出さない。必ず、売れた後に、買った人のところへさっと寄っていく。ひょっとすると、煎餅売りのおばちゃんが厳しく調教しているのだろうか。

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場所を移して、平城宮跡へ。復元された朱雀門と大極殿。平城京歴史館、平城宮跡資料館、遺構展示館がある。何しろ広いので、貸自転車で移動しながら見学する人が多いそうだ。
歴史館は、遣唐使や大仏建立をアニメドラマで見せてくれる。国分寺を、民衆の協力を得て建てたとするなど、やや美化しているきらいはある。
大極殿は南面が全開放で耐震壁なし。これで地震は大丈夫なのかと思うが、免震構造である由。

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この周辺には、古墳がいくつもある。周囲を堀で囲まれた小山のようなものをいくつか回ってみる。地図で見ると、堀だけでなく溜池が多いのに気付く。ボランティアの説明員さんの話では、大きな川がないので、その代わりに主に農業用水として使われたらしい。平城京が(平安京に比べて)長続きしなかったのは、排泄物を流し去る仕組みが弱かったからという説があるとも聞いた。そういえば疫病も流行したのだった。実際のところ、あの時代にどう処理していたのだろう。

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予定していたものを全部見終わって次は大阪。大阪駅の大屋根を見るのが目的。駅付近の安いビジネスホテルを探して予約。GoogleMaps は世界で最もよく使われているアプリケーションだそうだが、それを実感する。
宿に着いてみると、結婚式場併設の変わった建物。式場がアトリウムになっていて、それに面して廊下と部屋の扉がある。よく知らないが、こういうのは珍しいのではないか。

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さっそく大阪駅を見にいく。

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開放感があってとてもよい。

模型をわざわざ鋳造して置くこの入れ込みよう。w

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駅ビルの最上階に映画館があったので、持っていた前売り券で映画を観て、この日はおしまい。


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2013.08.10

瀬戸内島行記130810

ツーリングにはいつも地図帳を持っていくのだが、iPhone 上で GoogleMaps + GPSが使えるようになってからは、もっぱらこちら。電池の減りが早いのが欠点だが、専用の充電器のおかげで移動中に充電できる。本音をいえば Android のように乾電池が使えるとよいのだが、この辺りはAppleのパテント収益の下支えなのだろう。

で、片手でちょいと地図を見ると、浜名湖からは渥美半島が指呼の間。名神を使うつもりだったが、これなら伊勢湾をフェリーで渡ってもよさそう。ということで、式年遷宮の伊勢から奈良を経由するコースに決定。

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伊勢はちょうど、「お白石持行事」の真最中。境内に敷き詰める白い石を奉納する行事だそうで、このときは民間人も境内に入れるそうな。あとでニュースをチェックすると、ドナルド・キーンなども参加したらしい。神秘性によって畏敬の念を維持する一方で、有難味と階層性を演出する古典的な方法。

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旧い御社の方は、一般人も少しだけ中まで入れる。

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あとは赤福を食べて、五十鈴川で涼んで、陶器屋をひやかしたりして過ごす。
川にはメダカが泳いでいる。そのメダカを透かしガラスの意匠にした涼しそうな陶器を入手。透明な飲み物の色がメダカを通して漏れてくる。

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明日は一日、奈良を歩いてみる予定。近隣のキャンプ場はいずれも公営で、10日前までに予約が必要だとか。市内に移動してビジネスホテルに一泊。1年ぶりくらいでTVを見たりして寛ぐ。

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2013.08.09

瀬戸内島行記130809

異常気象という言葉も聞かなくなって、耐えがたい暑さが定着した感のある夏。今年は北海道かとも思ったが、瀬戸内海というアイデアが浮かんだ。ちょうど、3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」をやっているので、旅の目的としては手頃。ということで、午前中歯医者へ行って、昼もまわった頃に東名に乗る。ちと仕事絡みのやぼ用もあって、浜名湖へ。夕方、弁天島にある公営のキャンプ場に到着。広い、涼しい、人が少ない。すばらしい。

夕暮れの一刻が過ぎて、湖水上の鳥居がライトアップされる頃になると、家族連れなどが、バケツを持って湖に降りていく。護岸の石積みがあるから錯覚していたが、岸近くは実は膝くらいの浅さ。何か採っているようだ。小さな明かりがいくつも、湖の上を揺れ乍ら、静かに遠ざかっていく。

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昼は暑いのだろうけれど、さすがに水辺の夜は風もあって涼しく、よく眠れた。護岸に出てみると、地元の人たちが水に入って、縄張りをしている。潮干狩りか何かだろう。

撤収して出発前に、早起きの管理人のおじいさんと少し話す。以前はこの広いキャンプ場がいっぱいだったこともあったとか。昭和ヒトケタだというから、いつ頃の”以前”なのかはわからない。戦争前後の話など聞く。そういえばもうすぐ終戦日だ。

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2013.08.06

働く自動車 : 水素ボンベ交換車

電気自動車のフィーバーが一段落して、航続距離と充電インフラの課題がはっきりしてきたところで、メディアのネタとしては、再び水素燃料電池車の話題が浮上しているようだ。まだ高いけど。

燃料電池車には航続距離の問題はないから、価格を除けばあとは燃料供給インフラ整備が課題になる。水素スタンド建設のために高額の先行投資が必要とのことで、普及の障害とされている。

それでふと思うのだが、路上給油、いや給水と呼んでおこうか。そういう方式での燃料供給はできないのだろうか。


ガソリンの給油を路上でやるのは、確かに引火の危険が大きそうだが、水素ボンベの交換ならどうだろう。危険はあまりなさそうだ。車体の構造やデザイン上の問題は、現在のLPGタクシーを参考に、ボンベのサイズを小割にするなどの工夫でなんとでもなりそうだ。(ちなみにLPGタクシー専用車は2017年で事実上生産終了しそう)

あるいは、ボンベの交換ではなく、普通に給水する方式もあるかもしれない。そもそも水素燃料の給水には密閉式のアタッチメントが必須だから、スタンドでも路上でも、ヒトの操作による揺らぎが介在する余地はなく、安全性に違いはない。水素が周囲に漏れる心配は、同程度だろう。万一少量漏れてもすぐに拡散するから、ガソリンほどの危険はなさそう。

渋滞の原因になる可能性はあるかもしれない。ある程度のルールづくりは必要だろう。折衷案として、スタンド代わりの更地だけ用意しておいて、水素給水車はそこに駐車して営業すれば、渋滞問題は回避できる。最初から大型の地中タンクをつくるよりはるかに安上がりでよさそうだ。立ち上がり期には、こうして小さい投資でまわしていく方法もあるだろう。

路上給水に話を戻すと、給水車を見つける面倒があるかもしれない。ところが、高度文明社会のおかげで、いまやGPSで給水車の居場所をトレースすることが可能だ。カーナビに表示して、給水したければその移動体を目的地としてロックすれば、ナビが追いかけてくれる。ロックされたことが相手車に伝われば、加速減速して顧客の車に早く接触することもできるだろう。

いろいろ想像を膨らますと、なんだか面白いね。このネタは。


インフラ整備に金をかけられない新興国に輸出するにも適しているかもしれない。電話でも、有線の段階を経ずに無線インフラの普及が進んでいる地域があるそうだから、そのアナロジーは十分成り立ち得る。

なにより、(これが本音だが)、風景としても、楽しいです。

2人乗りくらいのマイクロビークルが、軽トラックの水素給水車を呼び止めて、ボンベを交換してもらいがてら立ち話なんて、いいんじゃない?w

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2013.08.04

「アイアン・フィスト」

あまり映画的教養もなく、行き当たりばったりに見ているのだが、それでも、この映画がタランティーノだなということは、なんとなくわかる。ちょうど、ウッディ・アレン作品が毎回ウッディ・アレンであるように。

お話は頑なにB級の枠を守り、それでいて映像表現は一流。そういうギャップを毎回楽しめる。ところどころ、英国による植民地支配をくさしたりしているのが、今回は少し目新しいか。

悪役陣は、強欲、無敵、残虐、陰険、野卑、と、それぞれの方向に極限まで突っ走っていて、十二分に虫唾を走らせてくれる。このあたりの徹底ぶりはやっぱりタランティーノ。

なにしろ、攻撃されると金属に変質する体を持つ怪力無双で功夫の達人の大男、という無敵すぎる悪役に、デヴィッド・バウティスタですから。よく知らないが、本物の有名な格闘家だそうな。なるほどすごい迫力。
ところが、画面の中ではこれに負けていないのが銀獅子という悪役の親玉を演じるバイロン・マン。この人は声と目力で周囲を圧倒している。
さらに、銀獅子の子分の銅獅子には、これまた本物の格闘家のカン・リー。現在世界ナンバーワンのカンフー・ファイターでもある。のだそうな。すご過ぎる。

そして第三勢力の首領マダム・ブロッサムには、ルーシー・リュー。もうね、悪の華を見せるための映画ですよこれは。いや、ルーシー・リューは最後にちょっといいところを見せるのだけど。


この悪役陣の充実ぶりに比べると、善人側は少々弱い。双飛という武術家夫婦は、見た目は派手な業を繰り出すのだが、完全なやられ役だし、父親を銀獅子に殺されたというX剣の使い手も、いまひとつ存在感が薄い。
なにより、主役の鍛冶屋を演じる人は、音楽家のようで、演技の方は、声、表情、動き、どれをとってもいまひとつ。
助っ人にラッセル・クロウを迎えて、辛うじて悪役陣とのバランスをとっている感じは否めない。

というわけで、ひょっとするとこの映画は、バラ色の悪の世界とその崩壊を描く作品なのではないかと、見終わったあとでは思えてくる。w レザボアドッグスという作品があるそうだが、それを見てみたい気がしてきた。
いずれにせよ、極彩カンフー活劇の宣伝文句そのままを堪能できる一本ではありました。

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2013.08.01

夜中の交通量調査

おおガストだ。

昨夜、丑三つ時に目が覚めて、暑いので外を散歩してみた。

数日前から、交通量調査をしているのは知っていたのだが、驚いたことにこんな夜中にもやっている。再開発案件絡みだろうけれど、大規模な開発ともなると、24時間分のデータを随分広範囲にとるようだ。

実際に超高層が建てば、この界隈も夜昼なく騒がしくなるのだろう。寂れた感じが好きで越してきたのに、少し残念だ。

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