瀬戸内島行記130815・16
小豆島は日本で二番目に大きな島だ。そうめんなどの特産品が有名で、最近はギリシャのミロス島と姉妹提携して、オリーブなども手掛けている。島々を回って気付くのは水の貴重さだが、この大きな島にはダムがいくつもある。キャンプ場から見える吉田ダムもそのひとつ。さすがに島なので、海との距離が近い。
ダムの上に石像が建っており、その碑が水の大切さを思い起こさせる。この地のダムに相応しい。
昨日でオブジェには満足したのと、島が広すぎるので、今日は三都半島を中心に回ることにする。吉田地区からダムの横を抜けて標高800Mほどの山道を越えていく。サルの群れがいる。霧が昇ってくる。ソーラーパネルがある。小さな面積の中に、いろいろ詰まっている。
三都半島は、これは独自の試みなのか、サービスステーションを設けている。冷たい飲み物などを無料でふるまってくれる。芸術祭の各展示受付は、全国の美術系の学生ボランティアがやっているようだが、ここのステーションは別途、地元のおじさんたちがやっている。他には見られない特徴だろうか。島の駅という幟が立っている。
年長のおじさんに話を聞くと、水の問題はやはりいろいろあるらしい。ダムはあるが、雨が降らないと仕方がない。また、長期間ためておくと臭うようになるなど、余所者にはわからないことがあるようだ。水の話は別の場所のおじさんもしていて、それが不自由なので、若者、とりわけ頭のいい子はみな島を出ていくという。たいてい役所かメーカーへ行って、戻ってくることは少ないそうだ。微妙だが、余所者の目からは、年長者からの抑圧に対する不満もあるように思えたがどうなのだろう。
いずれにせよ、そうした感情の起伏があるということは、それだけ活力があるということだ。よい方向を向けばいいだろう。
ここで見た作品の中では、「小豆島の光」を挙げておきたい。竹で編んだ構造物で、中心室と側廊から成る、快適な内部空間を持つ。
これを見て、ほぼ満足した。少し早目だが、大部港から日生にわたるフェリーで芸術祭を後にする。次は3年後だが、さてその頃には自分は何をしているやら。
日生に一泊して、翌日、東京まで一気に走る。今回は有馬に寄り道したりしないので、行程はだいぶ楽だ。フェリーの方が使える時間が増えるのだが、半日の移動でカバーできる距離なら、高速でもいいか。
東京に戻ってきて、ここが涼しいと感じたのはこれが初めてだ、西日本はそれだけ暑いということを改めて認識した。
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