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June 2013

2013.06.29

「真夏の方程式」

最初のつかみがうまい。その後の展開が泣ける。最後に結末に納得する。東野圭吾は日本人のツボをよくわかっている。ミステリなので、ネタバレはなし。

この原作者の書くものは、SFマガジンにしばしば掲載されていた頃はよく読んでいた。白夜行が白眉だったと思うけれど、しかしその後ぱったり読まなくなった。たぶん、毎度同じテイストに飽きたのだろうと思う。それでも、こうして映画化されてみると、まるで変っていないし、面白さも同じだ。同じだから飽きるのだが、それは贅沢というものだろうか。

それにしてもストーリーがよく練られている。いろいろ入り組んでいるにも関わらず、無駄な要素がない。すべてが計算されて正しく配置され、お話が展開するにしたがって、それぞれの本当の意味が立ち現われてくる。

流れの中でごく自然に出てきた主人公の言葉が、最後になってこれほど重い意味を持ってくるとは。また、付随的な要素に見えた少年と主人公の夏休みの取り組みが、後半にかけて、話の本筋に必要不可欠な下ごしらえに変貌するとは。この辺りの意外性の演出の巧みさは、東野圭吾ならではだろうか。

日本人の大多数の心情に寄り添うことも忘れない。宿の女将が結婚相手に選んだのは、羽振りの良い実業家ではなく、エンジンメーカーの技術者だった。その実業家にはその後、”どうせ会社は倒産して女房とも別れた”、などと言わせている。この妙なリアル感は、原作者のものか、それとも映画化にあたったテレビ局の感覚なのか。いずれにせよ、メジャーな層を確実に捉えていると思える。

「アマルフィ」の駄作ぶりをいまだに根に持っている執念深い私wだが、本作をもってフジテレビの罪は帳消しにしてもよい(えばりっ)。考えてみると、南イタリア地中海の大人の恋より、黒潮洗う民宿に隠れ住んだ家族の哀れな情念の方が、はるかに馴染みがあってしっくりくるのだった。作り手もそうだろうし、ましてや自分を含めた観客の方もそうだ。

いかにも日本的な納得感で上手に纏められた一本だったが、それにしても福山雅治のクールで熱くてかっこいいこと。しびれます。

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恵比寿山の手散歩

ひいらぎでたいやきを食べてから、午後の歯医者まで時間があったので、ガーデンプレイスに隣接する小さな住宅地を散歩してみた。

ガーデンシネマが残念なことに閉館になってからは、とんと寄ることがなくなったけれど、このあたりの住宅地のヒューマンな感じは昔のままだ。海沿い大規模開発の乾いた空気が好きな私だが、こういう濃密な住空間をぶらつくのも、たまには悪くない。

小高い小さな丘の上に、車一台がやっと通れる程度の落ち着いた小路。密集して思い思いのデザインで建つ低層の戸建。道より一段高くなった中庭を囲む家々。高い空。サッカーに興じる親子。手をつないで歩くカップル。植木鉢を表に出すサンダル履きの男。やっと自転車にのりはじめた子供を気遣いながら先導してペダルを漕ぐ若い母親。

そういうおだやかな路地がここにはある。

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Google Street View の魔手も及ばない秘密の場所。仮に明日、地球に隕石が衝突して地表が業火に覆われても、ここまではその熱も届かないような、そういう数少ない場所。

そんな場所に、伊東豊雄さんの建築塾は建っている。
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2013.06.28

燃料電池と水素供給インフラはパッケージで

燃料電池車、日本の基準採用で合意 国連部会

日本や米国、欧州連合(EU)など33カ国・地域は27日、スイス・ジュネーブで国連の作業部会を開き、燃料電池車の安全性を規定する国際基準に日本案を採用することで正式合意した。日本車メーカーは国内仕様のまま輸出できるようになり海外市場の開拓に追い風となる。
自動車だけでなく、水素燃料を供給するインフラとパッケージで、新興国やアフリカ大陸に輸出できるといいですね。自動車メーカー単独ではなく、他業種も一緒に。
経産省の仕事はこういう方向がいいのじゃないかなあ。

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2013.06.26

モノよりサービス

「実需」をいかに生み出すか

成長戦略も企業投資の促進、雇用の流動化など、いずれも消費促進とは無関係で、生産力強化の視点しかない。最終需要が増えなければ、生産力を上げても使いようがない。
成長戦略が決め手だ、という考えが喧伝されているけれど、それは生産力強化でしかない、という意見には耳を傾けざるを得ない。

欲しいモノなんて、もうあまりないのだから、欲しいサービスを生み出す必要があって、それには規制緩和が一番効くはずだけど・・・そういう方向に動いているのかどうか、心許ない気がする。

規制が好きな人は、実は多いみたいだし。
かくいう自分も、”適度な”規制のおかげで、それをネタに口を糊しているわけだし。(笑)

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「二流小説家」

原作は読んでいないが、とっても面白いのだそうだ。特に、殺人鬼の芸術観と、二流小説家の草の根観がぶつかりあうあたりが。二流小説家の方のキャラクタが立っていて、かつ、殺人鬼のロジックに切れがあるとき、そういうことが起きるのだろう。映画化でそれが実現できたかというと、微妙。

作品自体よりも、これを見ていて、なぜDVDやネットではなく映画館へ足を運ぶか、その理由が自覚できた。緊張感なのだ。

カルトっぽい緊迫感のある映像と台詞、緊迫したミステリ。広い劇場が水を打ったように静まる中で迎えるクライマックス。そういうものが、映画館の暗闇にはある。

もちろん、ホームシアターも環境としては良いのだが、大勢の人間が、物音ひとつたてずにスクリーンに集中している、あの緊張感は、映画館だけのものだ。

作品の感想をいえば、少し消化不良な感じもした。遺族たちのキャラクタが中途半端というか、唐突な感じもあったり。原作小説の和訳が出ているそうだから、そちらを読むのがよいかもしれない。

「二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)」
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2013.06.25

やりすぎGoogleの例

昨日、Google+に、ある数列クイズの答えとして、14という数字を出そうと思って、でもクイズだから答えをばらすのもなんだなと思って、「少年A○○歳の肖像」という投稿をした。そのあと、別の答えも思いついて、どちらも正解であることを説明するのもおっくうなので、投稿ごと削除した。

そして今日。アマゾンをのぞいてみたら、少年あーとかさかきばらせいととか、それ関連のリコメンデーションがずらり。

やりすぎじゃないかなあ。GoogleもAmazonも。

いまのところは、自分にとっては利便性の方がはるかに勝るから、つぶやいておくだけにしておくけど。

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2013.06.23

「攻殻機動隊 ARISE border:1 Ghost Pain」

絵柄だけ見て、ちょっとどうかと思っていたが、映画を見てみれば、これはまぎれもなく「攻殻」。従前の作品では、草薙素子は大人の女性の義体に入っているが、性格は男と変わらなかった。それが本シリーズではやや女性的な性格付けがされているようだ。ドライなところがよかったのだが、今後どう変わるのか、これはこれで見てみたい。

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「アフター・アース」

恐怖の本質とその克服について、明快に教えてくれる映画。ウイル・スミスが、息子の自立をはらはらしながら見守る父親役。SF的設定はおまけだが、宇宙船の内装デザインはエコでバイオな感じが目新しい。以下ネタバレ。

ウイル・スミス親子といえば「幸せのちから」があった。5年前に見たじんわり泣ける映画だ。そのときは父親が主役で、まだ小さな子は保護の対象だった。あれから5年経った本作では、息子の方が主役。父親は彼を教え導く役割だが、途中からはただ見守る役になる。

闘いに臨んでは、感情を抑制して、事実のみを見ること。それは「幸せのちから」のときと同じ思想だ。プロフェッションというのはそういうものだろうけれど、本作ではそれを、必要ではあっても好ましいとは必ずしもいえないような、微妙な描き方をしている。"Fear, is a choice"という作中の台詞は、プロフェッションを選ぶかどうかも個々の選択の問題だと言っているかのようだ。父はそれを選んだが、息子には別の選択があってもいいと。ジェイデン・スミス演じる若いレンジャーが、どんな選択を望むかは、お話の最後で明かされる。

ウイル・スミスが息子と共演する映画で、プロフェッションについて繰り返し表現するのは、それを息子に伝えたいからなのだろうか。

この作品自体、悪くない出来だが、それ以上に、この映画を見ていると、実の息子に対するウイル・スミスの真心が伝わってくるようで、とてもハッピーな気持ちになる一本。

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2013.06.22

秋葉原130622

台風一過の晴天。秋葉原に中古パソコンを売りに行く。ソフマップの中古買い取りセンターというところがあって、そこへ持ち込んでみた。結果は、機種・スペックごとに決まっている上限額から、日本語マニュアル1000円分を引いた、ほぼ満額回答。やれうれしや。

この街は、歩いている人たちや店員たちの、一種独特な雰囲気が特徴だ。もってまわったところがないというか、切った張ったの世界そのまんまというか。お客様サービスなどといったら噛みつかれそうな空気。

もちろん、仕事は手際よく、話は筋が通っていて、そのあたりはむしろ嬉しい。今日も、パソコンの査定額の理由をきちんと説明してくれて、こちらが理由付で異議を唱えると、素早く調べて、今回は言い分を認めてくれた。おかげで1万円損せずに済んだ。

にしても、この雰囲気。。ときどき行くと鍛えられる気がするのは、わたくしの日常があまりに柔だからでしょうか。w

* * *

わたしの知っている秋葉原は、電気街としてのそれだけれど、いまや立派な観光地でもあるのねここは。
観光案内所ができてるとは。どこの箱根なのかと。

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いや。ポスターはまんま箱根だわ。
・・・そうか、第三東京市か!
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庶民のバイタリティが吹出しているような、富印のクリームあんパン。秋葉限定みたい。
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2013.06.21

雑記130621

台風接近中。


「底辺への競争」の危うさ

グローバル化を無批判に受け入れて市場におもねり、金融と財政で将来の利益と需要を先食いする一方で、税負担を逃れる行動を放置すれば、社会と政治、経済そのものが持たなくなる。
グローバル企業には公益への配慮は期待できないからね。

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2013.06.18

置き忘れPCが帰ってきた

どうも状況から察するに、置き忘れた場所の管理者が保護して、かばんごと警察に届けてくれたと思われる。ありがたや。

帰ってきたZenBookを、急遽調達して使用中のideaPadと比べてみて、軽いことに驚く。SSDとHDDの違いだろうか。これほど軽いのなら、筐体ももっと軽い素材で作って、特徴を際立たせる方向性もあるような気がするけど。

さて、どっちを残してどっちを売るか。

○コンピューティングパワー、軽さ、見た目
Zenbook(i7,SSD) > ideaPad(i5,HDD)

○OS
ideaPad(Win8) >= Zenbook(Win7)

○画面解像度、発色
Zenbook(1400×900 白が強い) > ideaPad(1366×768 セピアっぽい)

○バッテリの連続実効使用可能時間
Zenbook >= ideaPad

○キーボード
ideaPad >> Zenbook

○買値
Zenbook >> ideaPad

○売値予想
Zenbook >= ideaPad

私の場合、キーボードが決定的。タブレットという選択肢がある今、わざわざPCを選ぶ理由は、キーボードで入力できることに尽きる。

DBMSなどは、いまやもっぱら専用のサーバに繋いで使うから、手元で動かす必要がない。なので、ローカル側の性能はそこそこでいい。

軽さは迷うところだが、ポケットに入るわけでもなく、鞄に入れるのだから、大した違いではない。

ということで、初代Zenbookの方を手放すことにする。UltraBookの最初のとんがった機種ということで、初物プレミアムが乗ったような結構なお値段だったが、UltraBookも普通になったいまは、さほど高くは売れないだろうな。


むう。なんかいろいろアンインストールしているうちに、ZenBookの白い画面がよく思えてきた。というかideaPadのセピア色画面は、かなり安物に見える。目には優しいのだが。まあ、実際安かったからいいんだけど。

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2013.06.16

「華麗なるギャッツビー」

古典的な身分違いの恋。今とよく似たバブルの時代を背景に、男の純情に比べた女の煮えきらなさが悲恋を生む。レオナルド・ディカプリオが真価を遺憾なく発揮して、よく知られたストーリーに再び命を吹き込んだ。5度目の映画化だそう。以下ネタバレというほどでもないが。

ヒロイン役のキャリー・マリガン。「ドライヴ」に続いて罪作りな可愛い女の役。惚れさせた男の、かっとなった狂気に怯えて後ずさりするところまで一緒。そういう役が向いているのだろうか。(笑)

本作ではそれに加えて、金持ちの無責任と放埓も併せて、その通りに表現。憎んでいいのか、そんなものと醒めた目で見ればいいのか、微妙で曖昧な線にうまく着地してくれました。

1920年代のファッションについては、知識がないのでまったくわからない、ひどく作為的であまり好きではない程度の印象しかないが、見る人が見ればきっと手の込んだつくりになっているのだろう。

そして再びディカプリオ。シーンごとに別人かと思えるほどの変貌を見せる。この人の受賞歴が、ノミネートばかり多いのが意外というか残念というか。すごいんだけどね。不思議。

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「ファインド・アウト」

アマンダ・セイフライド(サイフリッド?)のギョロ目が怖い。それ以上に、失踪事件が普通に起きるとしたら、そのほうがもっと怖い。加えて、警察があてにならないから自分でなんとかするというアメリカ人の考え方が輪をかけて怖い。最後の結末は・・これが最も怖い。修羅よまさに修羅。ホラーのような不可解な怖さではなく、そのワイルドな環境と、対峙する情け容赦ない個の強さの両方が怖い。以下ネタバレ。

作品解説を読んでいたら、米国に多い失踪事件云々というくだりに行き当たって、慄然とした。日本にも神隠しの話はあったようだけれど、昔は密かに人買いに売られたとか、口減らしとか、悲惨なこともあったのだろうか。この映画の場合は、犯人の猟奇性を匂わせているようだが。

日本の失踪者は、wikipediaによると、2009年で約8万人、うち1年以内の所在確認が9割ほどであるようだ。米国の方は・・どの数字を信じたらいいのかよくわからない。あちこち読むほど怪しさがいや増す。ほぼ日のこの記事あたりだけ、一応リンクしておこう。「牛乳パックと『ラリー・キング・ライブ』

そういうわけで、この映画には結構のっぴきならない現実が背景にあるようだということはわかる。それをテーマにしたハリウッド映画が、人気の若手女優を主人公に据えて作られるのだから、そうした不可解な事件は、案外米国人の身近にあるのだろう。

* * *

そのような事件に付随してあらわになる、警察組織の官僚性の限界や、当事者の孤独、社会性維持の名のもとに処方される人権侵害などなど、結構な問題提起がこの作品にはある。のだが、逐一皮肉りながらも、深入りはしない。

それよりも、映画作品としてこれを面白くしているのは、状況に屈しない主人公の機転と強さ、決断の速さと行動力だろう。それを支えているのは、認めたくはないが、銃が簡単に入手できる環境であるようにも見える。

なにしろ、この主人公の思いきりのよさと、とっさにつく嘘の巧みさ(笑)、それが人々を巻き込み、状況を次々に転がしていく快感は、そう真似のできるものではない。

警察の追撃を振り切り、犯人の誘いに乗って単身山奥に乗り込んだこの女性の運命は。またその結末は。それは見てのお楽しみ。

とはいえ、いろいろ出てくる思わせぶりなキャラクタが、ほとんど生きていないのは少々残念。迷路の枝道のつもりで付けたのだろうけれど、釈然としない。

何の役にも立たないどころか邪魔でさえあった警察に、最後に彼女が投げつけた皮肉は切れている。こういう痛烈な結末を見せられると、そんな危ないことを一人でやるなんて、あとは友人や警察に任せなさい、とはなかなか言えない気分になる。もちろん、良い子は真似してはいけないけれど。w

蛇足だが、ノベルティの伝言メモ「今夜もカレーよ」の吹出しは、シリアスな作品世界とのギャップが可笑しい。

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原題はGone

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「宇宙戦艦ヤマト2199 第6章 到達!大マゼラン雲」

なにこれ面白い。お話にアヤがあるし、キャラクタは多彩だし、敵はユニークだし、沖田とドメルは胸熱だし、ご都合主義は上手に押し切っているし、驚愕の事実は初めて明かされるし、楽曲は古さを感じさせないし、いうことないですな。次最終回も見る。
サーシャはちょっと軽すぎるのが今風で少しだけ気に入らないが、きっと対デスラーで何か見せてくれそうだし。

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2013.06.13

モジュール化、グローバル化

メモ

「大手メーカーが我々に追随」、世界17カ国で販売する約10人の家電メーカー――Cerevo

コンパクトデジカメを分解すると、その中に入っている部品と同じようなものが買えます。世界的に見るとどんどんモジュール化が進んでいる。実際にはそんなに簡単な話ではないんですが、組み合わせれば作ることができるものが多くなってきた。
・・・
Wi-FiやBluetoothといった規格が世界中で基本的には同じということが効いている。いまやコンセントの端子さえ合わせてあげればいい。
・・・
英語のホームページがあって、Facebookページで多少英語でつぶやいて、海外の展示会で話をして、とやっていると自然と誰かが見つけてくれて、「面白いじゃないの、うちの国で扱わせてくれ」となる。世界がフラット化しているという印象がすごくあります。
・・・
基本的にはメールか、一部電話、ブラウザの画面で世界中の物流がコントロールできる非常に便利な時代になっています。

電気自動車もあと一息なんだけど。もう1世代待ちか・・
そういう意味では、家電は自動車より進んでいるともいえる。

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2013.06.09

130609鎌倉あじさい散歩

梅雨はどこへいったのか、という晴れ間が続く。雨は降らなくとも紫陽花は咲くだろう。ということで鎌倉へ行ってみた。今日はバイクは置いて、電車で。

横須賀線に乗るのは・・1年ぶりか。以前は毎日乗っていたのに。朝早いこともあって空いている。握り飯を頬張っているおじさんとか、ランチパックを頬張っている若者とか居て、緩いのがいい。もう少し時間が下ると、私同様、いざ鎌倉ハイキングな中高年で混み合うところだが。
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スマホで新聞など読んでいるうちに、あっというまに北鎌倉。円覚寺の境内を線路が走っているのが珍しい。
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東慶寺へ。ここは特に紫陽花ということではないが、静かで奥行きがあって落ち着く。今日は写経の会など開かれているようだ。墓地の一番奥に、向陵塚というものがある。
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イワガラミという植物が咲いているのを、この時期だけ、時間限定で見ることができる。1枚だけの花びらが、光と影の加減で空中に浮いているように見える。
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藤棚と同じような、さほど太くない幹1本から、この岩壁全体に広がっている。茎からも根が生えて、岩に張り付くようにしている。


境内には梅が多く植えられていて、少し色付いてきている。早いのはもう熟して落ちている。
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次は、明月院。
こちらはもう、紫陽花また紫陽花。そして、奥庭は花菖蒲。
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そして、浄智寺。
ここは、建物を見る。人が少なく静かなので、腰をおろしてスケッチをしている人が多い。
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浄智寺の横を抜けていくと、源氏山公園につながる山道がある。森の中を通る道で涼しい。上り下りで吹き出る汗が、ほどよく乾く。道の終点は、葛原岡神社。日野俊基卿を祀っている。後醍醐天皇親政に与した咎で、北条氏に捕えられ、この地で露と散ったと伝えられている。そのお社の脇に咲いている紫陽花は、怖いほど白い。
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ここからは、よく知った山道で、長谷の大仏まで。と思ったら、途中に、大仏切通へ出る枝道が新しくできていた。以前からあったが、通行止めになっていたのを、歩けるように整備したらしい。
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由比ヶ浜へ出てみると、海の家の準備が進んでいるようだ。今日は風が強いので、沖合はボードセイリングの帆が100くらい見える・・のだが、透明な帆なので写真ではほとんどわからない。
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滑川の河口は、GoogleMapsの航空写真に残っているのを見ても、ほぼ真っ直ぐ海へつながっていたはずだけど、なぜか、海辺と並行にしばらく流すように変わっている。あれは人為的なものなのかな・・子供たちが遊ぶのにちょうどいい具合ではあるけど・・
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さんざん歩いてよく疲れた。帰りは珍しい電車2種に遭遇。
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やっぱり、鎌倉はいいところだ。空気はいいし、環境は静か。
帰りがけに地元農家の直売センターをのぞいてみたら、トマトときゅうりの瑞々しくて大きくて安いこと。買って帰りました。ハイキング先でも夕餉の支度と倹約を忘れない、ほとんど主婦。w
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それで、今日の一枚はこれに決まり。
iPhone5 が勝手に調整して撮りました。今日は調子がいいらしい。

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2013.06.08

「GIジョー2」

見てきたジョー。という以上の感想はない。「高校生1000円お得だジョー割」とか「映画館で待ってるジョー」とか、前宣伝を聞いただけでおおよその見当はつく。アクションとしてはまあまあだし、核兵器を凌ぐ破壊力の秘密兵器のアイデアなどはなかなか。高校生が友達と連れ立って見に行くにはよさそうなんじゃない、というと、今どきの意識高い系高校生におこられるか。それから、 イ・ビョンホンさんの逞しいトップレスがこれでもかと出てきますので、それを見たい中年女性などにもいかがかががが。以下ネタバレ。

まあ、あまり記憶に残らないという意味では、害はない。高い山の絶壁で繰り広げられるアクションはちょっと見もの。シルク・ドゥ・ソレイユの舞台でも似たような芸があった。迫力がある。それから決戦シーンでの手作り戦車は、ちょっとかっこよかった。世界の核保有国が集まる会議の警備の手薄さには笑ってしまうけど。

隕石爆弾のリアリティを考えてみると、高校生にとっては物理の復習くらいにはなりそう。いや、中学で習うのかな。人工衛星が特に動力なしで軌道上に「浮いて」いられるのはなぜか、その一部を切り離して「落下」させるのに、どのくらいのエネルギーが必要か、考えてみましょう。

エンドクレジットのあと引き続いて、なぜか「風立ちぬ」の予告編が4分間も流れて、少しお得。なんだけど、イ・ビョンホンの裸だけを見に来た風のおばさんたちが、あたり構わずべちゃくちゃしゃべり始めて不愉快だった。あれはまわりに迷惑だとわかっていても止められないんだろうな。

それにしても興行側は、GIジョーの観客層と風立ちぬのそれが重なっていると考えているのだろうか。そこが不思議というか、わからなかった。

以上。

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2013.06.06

Windows8マシン買った

1年ほど使ったZenbookが、カバンもろとも置き引きにあってしまいました。PC以外には金目のものとてなかったのが、不幸中の幸いでしたが・・・

急遽、Y電機でPCを物色したら、Corei5のそこそこ器量良しなideaPad13ichが39,800円で飼い主を捜していたので、引き取ってきました。6か月ほど前には新製品として飾り立てられていたはずなのに。ちなみに、3か月前のZanBookの新製品11ichは65,000円。世の流行り廃りは女心もかくやの移ろいやすさであります。

そこはしかし人気商売のPC販売。昼に39,800で取り置いた同じものが、夕方請け出しにいくと売り場の値札は49,800に差し替わっていたのは、せめてもの慰めと言っておきましょうか。

この時期のマシンですから当然Windows8。最初は勝手がわからずやや手荒な扱いもありましたが、スタートメニューがタイルに代わって、ついでに勝手にニュースや天気など流しているだけの違いとわかり、ChromeもOfficeも無事インストールできて、ひと落着き。キーボードは、初代Zenbookの強情さに比べれば素直に打ちやすく、安物の手触りながらも実用には問題なし。よい買い物でありました。

一応、記録に残しておかないと、あとでいつ頃買ったのか思い出せなくなるので。記しておきます。



抗議運動激化のトルコでエルドアン首相が「ソーシャル・メディアは最悪の社会の脅威」と非難―Twitterユーザー25人逮捕

あれまあ。
トルコはどうなってしまうの。


【開発】竹芝の都有地に延べ床10万m2超の複合施設、東急不など

うちの隣で、大規模再開発が始まるみたい。1年前引っ越してきたときの噂どおりだけど・・・

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2013.06.02

「ビル・カニンガム&ニューヨーク」

「ニューヨーク アイラブユー」のような映画を、そう何度も繰り返し作るわけにもいかない。けれども、ある人物の視点から見るという方法なら可能だ。そういう切り口でニューヨークという街を見ることもできるのがこの映画。もちろん本筋は、ニューヨークタイムズ紙のファッションと社交コラム担当者の仕事ぶり、その哲学を描き出すことにある。以下ネタバレ。

「この街では他人からの認知が全て」と言い切るのは、彼の仕事のフィールドと無関係ではないだろう。彼自身が、認知の目そのものであるわけだから。

そのまなざしには偏りがない。有名とか金持ちとか話題の人とか年齢とか、そういうものとは無縁な目で、何十年も、ひたすらファッションを追っている。

生活は質素そのもの。食事も自分の衣服にも全く無頓着。珈琲は安いほどいいと言い、清掃員の作業着を着、雨の日のポンチョはビニールテープで修理し続けて使っている。仕事の自由を奪われないために、不要な金は受け取らない。

本人も言っているとおり、いわゆる変人の類。ただし、徹底ぶりが尋常ではない。ファッションを追いかけ続けることは、仕事というよりは喜びだという彼の顔は、齢80を越えてなお輝いている。

さて、それだけなら、よくある「凄い人の話」で終わるのだが、一点だけ、おや?と思うことがあった。毎週日曜は教会に行くというのだ。信仰について聞かれた時の、押し黙った顔は、その他の映像が映し出す躁状態で陽気な彼とはうってかわった何かを感じさせる。フィルムはそれ以上の追求はしないが、信仰が彼の中に占める位置については、この映像だけで十分だ。

ブレない人間というのは、ブレないための何か、習慣なり、原体験なり、なんらかの芯を持っていて、それを風化させない環境に自身を置いているものだ、ということを、ここから読み取っても罰はあたらないだろう。

何にせよ、普通じゃない人間がここにも一人いることを示した一本。

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2013.06.01

「オブリビオン」

お話の背景の壮大さにあまり深入りせずに、描くべきものにフォーカスを絞って、手際良く作られた逸品。無機質で二極化が完成した近未来と、ノスタルジックな過去のふたつのテイストの描き分けが楽しめる。以下ネタバレ。

タイトルからして、OBLIVION(忘却)だから、すでに半ばネタバレしているようなものだ。謎はいろいろばらまかれているのだが、話を追いながら、伏線をもとに展開を予想すると、ほぼそのとおりになるという、分かりやすく親切なつくり。

ではつまらないかというと、そうではない。2つのテイストを楽しみながら、何か忘れていないかと、ドローンの無機質が問いかけてくる。「スカイタワー」と「スカヴェンジャー」の対比、吸い取られる「我々」の海。干上がる街々。水の利用目的を巡る詐術。SF的な映像と設定で楽しませながら、実はかなり社会性の強いメッセージを明確に送り出している。映像の世界と、現実とを結ぶ触媒が、ドローンだ。

ドローンの恐ろしさの描写は圧巻。特に効果音の効果が絶大。スカヴェンジャーの地下の巣窟で、主人公の危機を救いに現れたときの、廃墟に響き渡る”ヴヴ・ィ・ー・ン”という大音響は、最後の審判を思わせる。味方には救済を、敵には絶望を、無慈悲に宣言する。「降臨」という言葉が思わず浮かぶ戦慄の光景。冒頭からしばらく続くハイテンションなSF的BGMも効いている。

このドローンに代表される、無機質で無慈悲な世界観が、最初は主人公の側にある。けれども、この彼には、別の貌もあることが次第に明かされていき、ある突発的な事故を契機に、謎は膨らみ、少しづつ記憶が蘇り、世界が転回していく。

謎の答えを事故機のフライトレコーダーに託して、お話のクライマックスで再生しながら再現していく演出が冴えている。このおかげで、最後のトリックにはすっかり騙された。未来のある終わり方が嬉しい。

トム・クルーズの生真面目さをそのまま嵌め込んで使いながら、主人公の過去の「忘却」と、金融資本主義以降の米国人がすっかり「忘却」しているものをダブらせた、賭け値なしタイトルどおりの映画。

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