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2013.05.26

「建築学概論」

韓国の映画。そうと知らずに、タイトルにひかれて前売券を買ったので見てみた、というくらいだが、一昔前の日本の映画を見ているようで懐かしかった。風景も、親子の情も、貧乏も、ウブな初恋の記憶も、とてもよく似ている。全部お約束パターンだが、振り返るとちょっとだけ切ない、じんわりくるお話。以下ネタバレ。

初恋のお話だけでなく、そこに建築を絡めることで、時代背景も描いている。設計士の実家のスクラップ&ビルドと、彼のクライアントの家のリノベーションをさりげなく対置して、「家」や「老親」、さらに、ある場所に住み続けることについての問いかけがある。土地や家と結びついた人生の記憶の大切さを無言のうちに示す。

住み慣れた場所に住み続けて、親の世話は子どもがするという価値観を、作り手は美しく見せて描いているけれど、主人公が老親を残して渡米する生き方も、否定していない。

そして、なにより、初恋だ。言う事は何もありません。
過去と現在のシーンを交互に入れ替えていく構成には、うまさを感じる。

日本では、いまでは想像することも難しくなってしまった、純情が見られる一本。

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