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2013.05.19

「モネ・ゲーム」

オープニングで、所謂「1分間でこの映画を解説するGIFアニメ」風のものが流れて、ちょっと驚く。なんでも、古い映画のリメイクだそうで、映画知識の豊富な人には知られた内容なのだろうか。よくありがちなプロットだが、俳優の組み合わせが面白くて、いい味のコメディに仕上がっている。以下ネタバレ。

コリン・ファース=英国王ジョージ6世、アラン・リックマン=ダイ・ハードの悪役、スネイプ先生、キャメロン・ディアス=チャーリーズ・エンジェル、の図式が頭の中にできあがっているので、この3人の組み合わせが意外で新鮮に思えた。それがまたうまく嵌まっている。

3人の中では、やり手で傲慢なメディア王を演じるアラン・リックマンが、少し間抜けな味を滲ませて、これまでと違うイメージ。彼が一番面白かったか。堅物の鑑定士コリン・ファースと、カウガールのキャメロン・ディアスは、これまでのイメージの延長に少し滑稽味を加えた性格付け。

この3人で、話が十分回っていく。メディア王とその部下の鑑定士の間には、雇い主と雇われの間の普遍的な確執がある。雇われには雇われ特有のふがいなさがあって、見ている方も途中少し気が滅入る。そんな彼が、一発逆転を狙って立てた計画(一向に進まない(笑))を軸に話は進む。彼を駆りたてているのは、たぶん、美術や文化に対する愛だろう。文化を野望達成の道具のようにしか見ないメディア王に対する反感が燃料だ。

カウガールは、この二人をかなり公平に見ている。嫌われ役であるメディア王の力量も正当に評価しているし、鑑定士の美術品への愛も、よく見ている。どちらか一方と変にべたついた関係にもならず、あっさり自分の田舎へ帰っていく仕舞い方もいい。天然陽気なキャメロン・ディアスの性格付けそのもの。

いま気付いたが、この3人は、話し声がとても個性的なのだ。この作品がお話以上によく見えるのは、そのお蔭もあるかもしれない。台詞がもう少しよく聞き取れると、もっと笑えそうなのが、少し心残り。

豪華な俳優陣が見せる一級のコメディという、うれしい贅沢。

Pic02


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