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2013.04.02

「パラノーマン ブライス・ホローの謎」

いやー。ストップモーションアニメ好きですから。逃さず観ますとも。やわらかで愛らしく、よく作り込まれたミニチュア世界を、まるで生きているような人形たちが動き回るのがいいのだ。この「パラノーマン」も、よくできたライカ作品。以下ネタバレ。

この種の映画では、同じ制作会社の手になる「コララインとボタンの魔女」が出色の出来だった。確か、人形の顔だけで2万パターンとかだったと記憶している。すごく表情が豊かだった。ところが、このパラノーマンは、それを上回る3万1千種類の顔パターンとか。どうなんだその懲り様は(笑)。

時代を反映して、この膨大なパターンの製造には、3Dプリンタが使われている。公式サイトで、その映像がちらりと見られる。多品種少量生産の究極の明日を見る想い。この公式サイトのMaking映像は、映画そのもの以上に興味深い。

そして、色だ。カラー3Dプリンタと言っているが、この出力がまた素晴らしい。主人公の大叔父の赤ら顔とか、とても感じが出ている。この色具合がアニメーションになったとき変な具合にアニメートしないように、顔パターンの全てを、まったく同じ色味で作る必要があるはずだが、3Dプリンタの威力がここで発揮されている。と思う。

そんな苦労をするくらいなら、フルCGの方がいいだろうって? いやいや、そう思う人は明日から、フルCGのグルメ写真を見てよだれが出たところで、白い飯をかっこんでいれば事足りるのですよ。そんな味気ないことは誰もしたくない。物を作って動かすという行為には、人の本質の一部たる身体性が込められているのだから、おいそれと捨てられない。

魔女の雷や幽霊の表現では、CGも併用している。そこはコララインの徹底ぶりとは違うけれど、絵の質としては多彩になった。お話の方も、まとまりよくわかりやすいながら、ひとひねりがあって、前半の期待を越えた結末に行きつく。主人公と魔女の純な気持ちには、しんみりするよさがある。

こういう映画も定期的に見たいです。

Pic01

Pic02


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