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2013.03.31

「ジャンゴ 繋がれざる者」

絵に描いたような西部劇。の形を借りて実は、黒人を主役に据えて奴隷制の負の側面も盛り込んでみたという異色作。異色だけれど娯楽の王道のような映画。もっとも、これを娯楽として気楽に見られるのは、日本だから。米国では、奴隷制という黒歴史を作品に取り込んでいる点について批判もあるようだ。米アカデミー脚本賞。以下ネタバレは、主に娯楽の視点で。。

悪役を超一級の役者が演じていて、当然ながら面白い。なにしろ、レオナルド・ディカプリオが残忍非道な農園主、サミュエル・L・ジャクソンがその太鼓持ちの執事という配役。悪役キャラが立っている作品は面白いの法則を地でいっている。もちろん、配役だけでなくストーリーにも、悪人の悪逆ぶりを見せつける趣向が凝らされまくり。そこはタランティーノですから。思わず目をそむけたくなります。それだからこそ、カタルシスは大きくなる。だからこそ、この映画は見ない、祖先に対する侮辱だという批判も黒人から出てくる。

その批判はしかし、当たらないだろう。逃亡奴隷に対する残忍な処刑場面で、作り手はジャンゴにこんなことを言わせている。「よく知っているさ。アメリカ人てやつを」。
一方、そのジャンゴが反撃するときも、情け容赦なく白人とその手先の黒人を皆殺しにさせているから、まあおあいこということだろう。他国人としては、主役、悪役のいずれからもアメリカというものを感じたりもする。

ともあれ、この監督らしい、死人が多くて派手な演出に彩られた娯楽作ではありました。

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