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2013.03.09

「オズ はじまりの戦い」

「オズの魔法使い」が先にあるから、お話のネタは半ば知れているようなものだが、幸い、元の話をほとんど覚えていないので、たっぷり楽しむことができた。以下ネタバレ。

奇術師でペテン師、そして俗物臭満載の主人公オズ。このダメ男の妙なダメさ加減と軽いノリが、独特の味わいを醸している。一見するとオズは、三人の魔女の勢力争いのダシに使われているように見えるのだが、その実、お話の中心の位置をしっかりキープしつつ、笑いあり涙ありの山越え谷越え観客を導いていく。エンターテイナーと呼ぶのがいいだろうか。

そのエンターテイナーが、お話のクライマックスで才能を如何なく発揮して、三人の魔女を凌駕する大魔法使いとして、存在を人々に印象付ける。ああ、これこそまさに人々が望むオズだな、と思わせる伊達男ぶり。

大仕掛けの魔法を大当たりさせ、広場の中心で大写しになって、得意の絶頂ではじけているオズ。そのやや滑稽味さえ滲ませるステージを尻目に、一方では、魔女どうしのシリアスな戦いも目が離せない。こちらは正真正銘の魔力による命のやりとりだ。

この二つ、滑稽味と深刻さとが混じりあい絡み合いながら同時進行するところが、この作品の面白さだろうか。滑稽な見栄の部分を男のオズが引き受け、深刻な争いの部分を女たちが展開して、最後はオズが引き取って締めくくる。なんだかクサいホームドラマでも見ている気分にもなってくる。その締めくくりはといえば、ほろりとさせるハッピーエンド。お見事というしかない話の運びで、思わず拍手したくなった。

三人の魔女はいずれおとらぬ美女だが、とりわけ、西の魔女を演じたミラ・クニスの野性的な顔立ちは、魔女らしくてよかった。後半でのメイクは、もう少し彼女らしさを引き立たせるともっとよかったのだが、少し無個性な造形になったのは残念。

ともあれ、ディズニーらしい物語のうまさを堪能しました。

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