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2013.02.09

「ムーンライズ・キングダム」

ほのぼの甘酸っぱい、懐かしさがある映像とお話。寓話的なので好みは別れそう。以下ネタバレ。

ブルース・ウィリスは、いい映画に出ることで定評があるそうな。ここでも、タフなイメージの彼がなぜこの映画に、と思うところだが、しょぼい警官をちゃんと演じている。そして、最後に少しだけ大ハードなところを見せて、美味しいところをもっていく。そのための配役か。いやいやそれだけでもないだろう。w

彼が示しているのは、我々うだつのあがらない大多数の普通の大人が、しかし子どもと向き合うときどう振る舞うか、かくあれかしというひとつのお手本。なかなかできないことだが、多少ゆるい人間ゆえに許容範囲もそれなりにある。

その彼が、12歳だが利発なトラブルメーカーの男の子と、差し向かいで話す場面で、頭のよしあしに関わらずある程度の経験を積むことは必要だ。(それまでの間)君のような子どもを守るのは自分達おとなの務めだ、というようなことを話す。スカウト隊のキャンプを舞台にしているのは、それを暗に示すためだろうか。

この映画は、12歳の男の子と女の子のセピア色の初恋物語でありながら、実は、それを取り巻き見守る大人たちのお話でもある。子どもたちのつたなさと、大人たちの浮世のエゴとが同時進行でよく見える。そして大人のエゴは子どもからはよく見えていることを、双眼鏡が示している。

他の子たちと少し違う子も受け容れるありかたを、様々な楽器のアンサンブルに喩えてさりげなく示してもいる。子どもだけの世界での争いや和解、大人からの微妙な干渉などなどが、ちりばめられる。

それら、監督の様々な言外の意図がよく伝わってくる映画。連休で時間があるなら、観てもいいかもしれない。


そうそう、公式サイトの特別映像で、もう一人の大物俳優、ビル・マーレイが、ブルース・ウィリスは警官役、いつもどおりじゃないかと皮肉っているのには、ちょっと笑った。

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