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2013.02.17

「ゼロ・ダーク・サーティ」

上映時間は2時間半以上だが、時間を感じさせない緊張感がある。作戦自体も、その前の長い諜報活動も、機密情報だろうから、このストーリーがどの程度事実なのかはわからないが、映像には真実味がある。以下ネタバレ。

真実味というのは、意外なディテールから伝わってきたりする。
物語のクライマックス、襲撃作戦の際に、真夜中の異音に気付いて周辺の住民が何ごとかと様子を見に来るシーン。建物外を警戒している特殊部隊の隊員が、住民を銃で威嚇して近寄らせないようにするが、住民にはその意図が伝わらない。そのとき、隊員のひとりが、暗視ゴーグルをはずして顔をみせながら、現地語で、”頼むから停まってくれ。でないと彼らはあなたたちを本当に皆殺しにしてしまう”と懇願する場面がある。
ああ、これは実話だと、そのとき初めて実感した。その行為が実際にあったかどうかではなく、なるほど、そういうことはあり得るな、と思わせる演出だった。

作り手は、関係者に丹念に取材して得た情報をつなぎ合わせて、ストーリーを作ったそうだが、力作と言っていいのではないか。このシーンを含め、丁寧に作り込まれている印象が強い。起用した俳優たちもよくはまっている。「ハートロッカー」の受賞のときは、やや米国贔屓かと思ったが、この「ゼロ・ダーク・サーティ」なら、もし受賞しても特に抵抗感はない。

Pic01

Pic02

自爆テロはカミカゼ同様の狂気であり、裏には家族の安泰を人質にとる愚劣さなども潜んでいるだろう。そういうものに対抗する側も、相応の何かを宿していなければ勝ち目がないということかもしれない。これは、その何かを忌避せず、国家という組織が拾い上げてリスクをとり、t結果に結び付けた例でもある。

まあ、本当はどうだったのか、30年経って文書が公開されないと、わからないのだろうけれど。

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