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2013.01.03

「最強のふたり」

日本で2012年に公開された映画の中で、ベスト5に入りそうな良い作品。しかも実話だという。原題は"Intouchables"で、2011年フランス映画。確かに訳しにくいけれど、邦題はもう少し何か無かったのか。以下ネタバレ。

切っ掛けは、大富豪の気まぐれと言えなくもない。彼フィリップが健常者のままだったら、これは起こらなかった話だろう。首から下が麻痺という重度の障害を負ったことで、彼が本当に必要とするものが表に出てくるようになり、それに応えられる者ドリスが偶然の出会いから現れた。

生き生きしたエピソードがたくさん盛り込まれている中で、貧しいドリスの家庭の別の面も描かれる。フィリップは、ドリスが彼の家族、とりわけ弟に必要とされていることを知り、気に入った介護者を手放したくない自分を抑えて、貧しい家庭の元へ彼を戻す。

その一方で、フィリップは、長く文通を続けている相手に、自分の障害を打ち明けることができず、どたんばになって逃げたりしている。気後れするフィリップに、今度はドリスから、お返しがある。

この話のいいところは、立場も性質も全く異なる二人が、それぞれに相手を思いやりながら、べたな同情に陥らず、対等に絆を深めていくところだろう。思惑や打算とは無縁のプラスの思考と感情が横溢していて、観ていて気持ちがいい。それでいて安っぽくはなっていない。

なるほど欧州各国でヒットしているだけのことはある、ハリウッド謹製とは少し違う味わいの一本。

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