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2012.12.01

「人生の特等席」

原題は"TROUBLE WITH THE CURVE". 人生真っ直ぐばかりじゃない。障害物もあれば回り道もある。それを乗り越えてこそ本物。というあたりに引っ掛けているのかどうか。邦題の方がこの作品の肝を捉えた、素直なタイトルかもしれない。
背景や心理描写に、やや取って付けたような感触が無いとは言えないが、クリント・イーストウッドが好きなら、もはや定番となった彼の頑固おやじ振りを楽しめる。以下ネタバレ。

頑固おやじ映画のスパイスといったら、やっぱり愛娘でしょ。という身も蓋もない切り札を出されて、それでも頬を緩めて見てしまう私は、もう立派なダメおやじ。おまけにその娘がファザコン気味となれば頬笑みを抑えきれない。w

その愛娘を演じるのがエイミー・アダムス。この人の可愛さ演技はすでに犯罪的。そういえば「ジュリー&ジュリア」でもやられたのだった。

というあたりがこの映画の見どころと言い切ってしまえるのだが、一応、お話の方は、一芸に秀でた頑固おやじが、時流に乗った軽薄なパソコンデータ分析野郎にがつんと食らわす内容。古い人間を常々自任している私にも納得のいくストーリー。

単なる頑固ではなく、簡単には真似のできない技量を経験の中で培ってきた、自負の表れであるところが、イーストウッド的頑固おやじの真骨頂だろう。いまどき珍しい本物の硬派を見られるのが、彼の変わらぬ人気の所以。加えて、ユーモアも忘れない。最後に「じゃあ俺はバスで帰るわ」とひとりごちる締めくくりに、このキャラクタの味わいが、今回もしっかり出ている。

インタビュー映像を見ると、さすがにイーストウッドも歳をとったなと思うけれど、役を演じているときの彼は、相変わらずだ。イーストウッド頑張ってるな。

Pic10


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