「グッモーエビアン」
思春期ってこうだよねー。という懐かしさとともに心温まるいい映画。15歳を演じる三吉彩花17歳の正統的美少女ぶりと、役柄の歳に似合わないしっかりものぶり、さらに現代っ子らしい恐るべき台詞の炸裂wなど、楽しみ満載。それをしっかり中学3年生の成長物語にまとめあげるストーリーの流れもよい。年寄りの死に際みたいな映画はそろそろやめて、こういう生き生きした映画をもっと見たい。以下ネタバレ。
麻生久美子を見に行って、三吉彩花と能年玲奈を発見するという収穫。能年のほうは、「カラスの親指」のときとうってかわった役柄だが、うまく演じている。三吉彩花は、バカップルが!と言ったときの声が素晴らしすぎて、いまいちな表情とギャップが出てしまっているあたり、まだ修練の余地があると思うけど、まあそれはそれ。麻生久美子は実生活でも母親になるそうだけど、この映画では、本来の自由な生き方を押し殺すことなく、その上に母親の心情をかぶせるという役を、きっちり演じてみせている。
お話の方は手堅くまとまっていて過不足なく、キャラクタを見せるための土台としてよく機能している。現実をしばし忘れて、失いたくない大切なものにしっかり目を向けさせる芯の強さもある。
こういう種類の映画は、残念ながら、十人並みのアイドル映画みたいなヒットはしないかもしれないけれど、演技力もあって美形でこれから楽しみな女優さん達の、味のある映画として、もっと多くの人に見てほしい。
そうそう、もちろん大泉洋もうまくお話の中に嵌まっていました。女優3人に負けていません。書き忘れてすまん。w 土屋アンナがひょっこり出ていたりするのも嬉しい。
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