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2012.11.27

「シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語」

すごい! 凄すぎる! これこそがエンタテイメント! ほかに何も言う事はありません。もう一度見たいと思ったのは、「アバター」以来久しぶり。シルク・ド・ソレイユの高い芸術性と身体性から、この浮遊感と躍動感を、音楽とストーリーに乗せてここまで引き出す映像に仕上げたのは、やはりジェームズ・キャメロンの手腕なのか。

大事なことなので、もう一回言います。

すっげー!


ディズニーリゾートで「Zed」という催しをやっていたのは知っていたけれど、ついに見に行かないうちに終了してしまった。いまとなっては悔やまれる。ただ、想像だが、この映画の映像は、たぶん実際の上演よりすごい。なぜそう思うかを書いておきたい。

実際の舞台には、一回性がもたらす緊張感と臨場感、いうなれば「本物」感があるのが常だ。そこは、映像ではどうしても弱くなる。その代わりに、映像には、カメラワークや編集という強力な手法がある。この映画版の「シルク・ドゥ・ソレイユ」は、その利点を最大限に生かしている。感動の山場で使うアップや、最適な角度からのショットはもちろん、
スローモーションまで使って音楽とシンクロさせ、演者の驚異的な身体能力による動きをして、物語性を帯びるまでに高めている。自分でも何を言っているのかよくわからないのだが、それくらいに凄い。

おそらく、舞台の演技を、遠い客席から見るだけでは、これほどの印象にはならないだろう。オペラグラスを使いこなすのもたいへんだし、時間はあくまでリアルタイムで流れるから、すさまじい体術も一瞬で過ぎてしまう。オリンピックの体操の本番演技と同じだ。映像は、そこを自在に制御できる。

ましてやキャメロンのような魔術師の手に掛かれば、本当に凄いものになる。(とはいえ、彼はプロデューサだから、どの程度映像づくりに手を入れているのかはわからないが)

また、実演の場合は幕間がどうしても弛緩することは避けられないが、映像ならスムーズに繋いでいける。さらに、実際の公演では、それほど多くの出し物を1回で見せることはできないが、映像なら、濃いシーンをつないでいくことで、短い時間の中に、ものすごい密度で様々なシーンを見せていくことができる。この映画は、世界中で上演されている異なるプログラムの、まさにおいしいところを詰め合わせており、どのひとつの演目よりも充実し、かつ十分長いものに、おそらくなっている。

実際、映画を見ていると、第1部、第2部・・という具合に進んでいくのだが、もう第3部あたりでお腹いっぱいというくらいに濃い内容が続く。これくらいでもう終わるだろうと思うと、とんでもない。まだまだ序の口だったことが、すぐにわかる。

演目の並べ方もよく練られている。アクの強いもの、浮遊感があるもの、アクションの激しいもの、ファンタジックなもの、音楽で和むもの、等々々・・そして締めくくりに、ロマンチックで優雅な飛翔。文句の付けようがありません。

世の中には、とんでもなくすごいものがあるのだなあ、ということを実感しました。終わりに思わず立ち上がって拍手したいと思ったくらいです。

ブラボー!

Pic43


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