雑記121113
少し前、櫻井よしこさんの講演を聞く機会があった。それで感じたことをメモ。
さすがにこれを職業にしているだけあって、話がうまい。テーマに沿って、慎重に選んだネタを配列し、導出したい結論へともっていく。1時間ほどだったが、ほとんど緩みがない。
ネタは、論旨の反証になりそうなものには一切言及しないが、それはどの立場の論者でもやることだ。彼女の場合は、臆面もない割り切りが際立っているというだけに過ぎない。責めるようなことではない。
内容は、日本の行く末についてのことで、聖徳太子の十七条憲法、明治天皇の五箇条のご誓文、昭和天皇の敗戦後のスピーチと辿りながら、和をもって貴しとなす日本社会の、連綿と続く特質を説いている。
ここまでは、なかなかよい話だなと思って聞いていた。これに続く最後の締めが、私的には引っ掛かった。「こういうことは世界で日本人社会だけの特質だ」と彼女は言う。私は、それは違うだろうと思う。
どこの国・地域であろうと、話し合いと相互理解の形成を主軸にものごとに対処する人と、そうでない人がいる。世界の中で、日本人「だけ」がそうだというのは、彼女の選民意識の表れなのだろうか。
せっかくいい話だったのだが、最後で画龍点睛を欠くことになってしまいました。残念。
(※ベトナム戦争でたいへんな目にあったそうだから、中国を許せない気持はわかります。)
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たまに霞が関の上の方の階で夕方の会議とかを聞いていると、ひっきりなしに頭上近くをヘリが飛んでいく。あれは首相官邸あたりの用だろか。違うかな。
ヘリも随分普通のものになったんだなあ。
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朝の東京港
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